相談
「どうしろっていうんだ・・・・。」
僕はあれから家に帰り今、自分の部屋のベットに寝転びながら考えていた。そう、あの青いの指輪の事を。
(青いって言っても空色のほうが近いけどね。でも、本当に綺麗だなぁ・・・。)
僕は青い・・・いや、空色の指輪を箱からとって見た。指輪は石でできているみたいだ。いわゆる天然石といったところだろう。
「で、本当にどうしよう・・・。」
「何がだ?」
「へ?」
僕は声がしたほうを見た。そこには僕の兄さんの翔也がいた。
「い、いきなり入ってこないでよ・・。女のこの部屋だよ!!」
「女?女なんていたっけなぁ・・・。」
翔也はわざとらしく首をかしげた。
「ひどい・・。」
「ははははは。嘘だって。それよりお母さんがご飯だって。早く来いよ。」
翔也はそういうと部屋を出て行った。
(いっそうのこと家族に相談してみるか?)
ふと、そんな考えが頭をよぎった。
(いや、駄目だ。でも、ここを出て行くんだったら言わなきゃ駄目だよねぇ。)
僕はそんなことを考えながら部屋を出て行った。もちろん、あの指輪を持って。
「ねぇ、お母さん。」
「何?」
僕はご飯を食べている途中にお母さんに言うことにした。
「あのさ・・・もし僕がいなくなったらどうする?」
でも、やっぱり言えなかった。そのかわり僕が一番聞きたい質問をした。お母さんは少しびっくりしているようだった。兄さんとお父さんもびっくりしているようだった。
「どうしたんだ?急に。」
お父さんが聞いてきた。僕は今、言うしかないと思った。
「あのね、今日公園で・・・。」
僕は家族に洗いざらい話した。皆真剣に聞いてくれて嬉しかった。
「そう・・・・・。」
全て話したあとお母さんがそれだけ言った。そして、
「・・・いいんじゃない?行っても。」
と言った。
「え?」
僕はお母さんの答えにびっくりしてしまった。
「俺もいいと思うぞ。」
お父さんもお母さんの意見に賛成した。
「時世。さっきの質問に答えるわね。そりゃ時世がいなくなったら悲しいわ。だって世界でたった一人の娘ですもの。でも、それが時世のためだったら私は見送るわ。悲しいけど時世が選んだ道ですもの。それに今回は時世が好きな空からの贈り物でしょ。だったら私は空を信じるわ。だって時世が好きだといっているのだもの。悪いわけないわ。きっと向こうの世界に何かあったのよ。それで時世が必要されている。私はそう思うわ。」
お母さんは真剣に話してくれた。確かにもう一つの世界に何かないと僕を呼ばないだろう。僕が望んだわけではないし。僕はお母さんに「ありがとう。」だけ言うと自分の部屋に行った。
少女に託されたもう一つの未来。
その未来はまだ決まらない。
少女にはまだ迷いがある。
少女はいったいどうするのだろうか。