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第一三話

 ◇◇◇◇




 〇ランクB、ランクC、チーム対抗戦ルール


 ・1チーム6名で、各チーム1名のキングを置く

 ・勝敗は各チームのキングの討ち取りで決する

 ・参加者の生命力(HP)を視覚化する

 ・参加者は生命力(HP)が0になれば強制退場とする

 ・生命力(HP)が0となった者への攻撃は不可とする

 ・武器の種類は認められている物は全て可とする

 ・戦闘ルールは個人戦と同一とする

 ・各個人の性能はランク別に定められた範囲内とする

 ・上記のルールに従う場合は如何なる戦略も可とする




 〇年間総合順位決定ルール


 ・前期個人戦のポイントは、101ポイントから前期の順位分を減じたポイントとする

 ただし、101位から128位は前期0ポイントとする

 ・後期チーム戦のポイントは、1人撃破で1ポイント、キング撃破で5ポイント、1勝あたりチーム全員に5ポイント、優勝チームにはチーム全員に5ポイントとする

 なお、撃破の定義は、相手の生命力(HP)を0にした者とする

 ・前期、後期のポイントを合算したポイント数で年間総合順位を決定する




 オーガナイト闘技場運営委員会から、チーム対抗戦のルールが発表された。これは、事実上、先のチーム対抗戦で俺が取った行動が認められたことを意味する。


 極一部だが、世の中でも俺の行動を認める意見も出てきている。主に軍事関係者からは俺の行動は肯定されている。


 戦場において、正面からの正々堂々の勝負なんて、実際にはほぼない。千年以上前の名乗りを上げた武将同士の戦いではない。


 元々、チーム対抗戦が企画された背景にも軍事関係者の影がちらついていることも、今回のルール発表に繋がっているようだ。


 にも関わらず、未だに俺はぼっちだ。チームメイトからは疎外され、同じチームでは戦いたくないと運営に訴えてるようだ。


 まぁ、あのリーダーが皆を扇動しているのだが。この勢いは止められず、前期9位のリナが繰り上がりキングとなり、前期49位以下の誰かが繰り上がり、チーム対抗戦の新たなメンバとなったらしい。


 俺?俺はチーム対抗戦を辞退したのだが... ...





 ◇◇◇◇





「よう。メンバの選抜はどんな感じだ?」

「思わしくない。まぁ、好んで悪役(ヒール)に立候補するヤツなんていないだろ」




 運営から、期間を指定され、チーム対抗戦のメンバを集めることとなったのだ。メンバが集まれば異例の九チーム目の誕生。運営の思惑が読めるから、気乗りしないんだよね。悪役(ヒール)がいると盛上がるんだよな。一昔前のプロレスか!って感じだ。





「そのうち集まんだろ」

「はぁ?なんで?」

「てめぇが嫌われていようが、下位のもんにとっちゃ、チャンスだしな」

「まぁ、そんな考えもあるよな」





 俺は親方の意見なんて当てにならないと思っていたのだが、意外にも立候補が多く、面談やら、実地試験やら、色々とやらなきゃいけなくなった。面倒くせぇな、おい。




 ◇◇◇◇




「じゃあ次、自己紹介して」

「おう!ラムタだ。前期55位。得物は斧槍だ。特殊能力は斧槍術。攻撃力特化だ。一対一なら誰にも負けねえぜ!」




 誰にも負けねえヤツが55位のはずねぇだろ。と、心の中だけで突っ込んでおく。脳筋は嫌いじゃないが、攻撃力特化だと、遅そうだな。出来れば速くて攻撃もそこそこが欲しいな。




「んじゃ次」

「...リナ。細剣と丸盾のスピードタイプ。前期は9位」

「... ...」




 慌てて面を確認した。間違いなく、あのリナだ。えーと... ...




「なんで?」

「... ...パーンとは合わないから。ってゆーかぶっ潰したい」

「へぇ... ...」




 えーと、じゃあ、キングは誰がやっってんの?なんて、疑問が沸いてくるが、置いておく。




「何がやりたいんだ?」

「思いっきり暴れたい」




 採用!って、危なく言うとこだったぜ。何だかもう少し溜めないといけない気がした。




「じゃあ次」

「アリサ、前期40位。双銃で格闘術が得意」

「はっ?なんで?」

「パーンにセクハラされた。アイツをぶっ飛ばしたいから」

「へぇ... ...」




 何だか面白い。俺、かなり嫌われてたけど、俺の方がマシってことか?思わずニヤケそうになる。



 ...


 ...


 ...




 結局、俺はリナとアリサを採用した。他の三名も全てスピードタイプで揃えようと思う。何名か候補を選んだので、今度は実地試験だ。対戦相手は俺、リナ、アリサの三名がランダムで出ることとした。


 運営から、実地試験を撮影したいと言われた。悪役(ヒール)チームの成り上がりのドキュメンタリーを撮るんだと。そこそこ活躍出来なければ放映されることはないらしいが。



 そんで、そこそこのやつらを三名選んだ。皆、様々な野望を胸に秘めた一癖二癖あるような連中だ。




 ◇◇◇◇




「チーム悪役(ヒール)、俺らの戦術はない。兎に角、相手を恐怖させればいい。やり方は各々に任せる。以上」




 俺らは、個々でやる。組みたいヤツは組めばいい。単独でヤリたいヤツは単独でやればいい。兎に角、自由だ。だが、恐怖させるってのはノルマだ。勿論、俺は単独で行動する。


 で、俺らのチームメンバは、



 〇リナ、前期9位、丸盾、細剣、スピードタイプ、防御そこそこ、攻撃そこそこ、特殊能力は気配察知


 〇アリサ、前期40位、双銃、格闘術、スピードタイプ、攻撃そこそこ、特殊能力は無影無踪


 〇サスケ、前期60位、小太刀、投擲、スピード特化タイプ、特殊能力は無影無踪


 〇ドラグ、前期66位、狙撃銃、格闘術、スピードタイプ、攻撃そこそこ、特殊能力は無影無踪


 〇マンダ、前期77位、刀、合気道、スピード特化タイプ、攻撃そこそこ、特殊能力は気配察知


 〇コハク()、前期3位、旋棒(トンファー)、合気道、柔術、スピード特化タイプ、攻撃そこそこ、防御そこそこ、特殊能力は危険感知




 俺は、特殊能力を「気配察知」から「危険感知」に変えた。「気配察知」や「俯瞰視点」は能動的な能力発動タイプなのに対し、「危険感知」は受動的な能力発動タイプ。危険を感じた時だけ発動する。今回から新たに追加された特殊能力「無影無踪」は、「気配察知」に気付かれないよう気配を殺す能力だ。「無影無踪」で狙撃銃で狙われた時に使えるのが「危険感知」なのだ。


 他にもチーム戦の為に特殊能力や主武器を変えてるヤツもいるので、チーム対抗戦が開始されるまでに自主トレすることにした。あとは、チームカラーとして黒を基調とすることとした。悪役(ヒール)のイメージカラーだ。


 リナとアリサは組んで行動するらしい。サスケ、ドラグ、マンダ、俺は単独行動を選んだ。個々の戦闘能力は他のチームに劣るのだろう。だが、正面からの勝負とチーム対抗戦は違う。如何に相手を騙すか。相手の裏を取るかが勝負の決め手だと思っている。だからこそ、俺はこのメンバを選んだ。


 すげぇ。すげぇ楽しみだ。




 ◇◇◇◇

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