【天翔学園】 入学前に
【 天翔学園 】
<入学するにあたって>
・本校は、他の存在より圧倒的に大きく突出するもの、つまり何かの最強を持つものと判断されたものだけが入学可能です。(能力・才能・技術は問いません。)
・本校に集められた生徒は最強に分類される者なら種族を問いておりませんので、ご了承下さい。
・なお、生徒同士による能力決闘については、教師と対戦生徒双方の承諾が必要です。
(能力決闘のルールや、勝利条件・敗北条件は対戦生徒同士で決めます。)
・決闘で【四天王】の称号を持つ生徒を倒した場合。倒した生徒に<四天王>の称号が移り、その【四天王】特有の特権を使用可能になります。
・身なり服装は、個人を尊重を第一とします。(過度の表現は例外とする)
・生徒への決闘以外の過度な暴力(肉体精神問わず)を、実行することは不可能です。(実行直前に罰則が生じ、実行を阻止します。)
・いかなる理由であろうと、他生徒の殺害は不可能です。(これは能力決闘でも適用されます。またこれにも、罰則が適用され、実行は不可能)
以上
これからのご活躍に期待しています。 天翔学園
学園長室は様々な可愛らしいクマのヌイグルミ達で溢れかえっていた。
元は高級感で埋め尽くされていた部屋も、趣味が全開の幼き少女の前には無力である。
とうの本人である少女は、ピンクのベッドにピンクの下着で堂々とごろごろしながら、空中に浮かんでいるモニターを弄っていた。
「ったくよぉ……こんなめんどーなモン書かせやがって…どうせボクが……また新入生の前で言うんだろ? これいらねーじゃん…」
彼女はうんざりした顔で、自らのツインテールを軽く引っ張る。美しい艶と輝きを併せ持つ白髪は全てを魅了し、視線を外させないだろう。
「だいたい何で…ボクがこんなことを…あ、学園長だからかぁ…」
暫くして少女は、小学生のような無邪気で満面な笑みを浮かべた。入学式に生徒に送る電子資料が完成したのだ。
「よぉーし!!おーわりっと!!いやーますます楽しみになちゃったなぁ!!今回はどんな最強達がくるのかな!わくわくして今日から寝れないかも!!」
その後、彼女は期待でぐっすり眠った。
入学式の一週間前の夜である。