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その7

「ママ!」


 リーナが戻ってきたときママはドレスアップしており、黒いマントを羽織って金色の丸いピアスをつけているところでした。


「時間通りよ、さすが可愛い私の娘。じゃあお出かけしましょう」


 ママの細いウェストに飛び込んだリーナはお揃いの黒いマントを烏の羽根がついたピンをコートの上につけられました。

 ママ曰く魔女は黒いマントが正装だということです。


 リーナはママと手を繋いで外の世界に繋がっている扉に向かいました。

 その途中でリーナはママに尋ねました。


「ねえ、ママ、私のパパって誰? 宿題でパパの絵を描かなきゃならないんだけど、誰の絵を描けばいいの?」


 ママは黒々とした大きな瞳をさらに大きくしてから微笑みました。


「あなたのママはもて放題だから、パパも選び放題だわ。好きな人の絵を描けばいいんじゃない? …でもそれが面倒だったらこれから会う人の絵を描いて頂戴」


 その日、リーナは初めて自分のパパに会いました。


 でもけっきょくは大好きなパティシエおじさんの絵を描いてリーナは学校に持って行ったのでした。

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