❄*4th -高1
どうやら、私は告白されたようだ。
あまりにも適当?というのか、曖昧な告白だったが結局は好きと言われてることに違いなかった。
副会長と会長の口論後、落ち着いたところで改めて言われたものの、ごめんなさいとしか言えなかった。
そして、このことで気付いた事。
私は異常に会長が気になっていると言う事。
これが好きとかそういう感情なのかは知らない。
しかしいつも視線は会長へ行ってしまう。
「はよ!高月」
何気ない今日も、会長は変わらず朝の挨拶をしてくれた。
毎朝、廊下ですれ違うけれど、これが少し嬉しい。
「じゃあな」
私の頭をまた軽く撫でて去っていった。
もう毎朝、会長に頭を撫でられるのが日課となっていた。
そんなある日。
「ねぇねぇ高月さん」
数少ない女子から私はいきなり話しかけられた。
「な、何ですか?」
少し気の強そうな女子は私を強くにらみつけた。
「三瀬会長とはどういう関係なの?」
「へッ?」
会長ってここまで人気なの?
「だから、どういう関係なのって!!いつもあなた挨拶されてるじゃない。付き合ってるの?」
「そんなんじゃないです・・・。」
「じゃあさ、あまり近づかないで欲しいんだよね」
「なっ、、そんなの無理です!!!」
「お願いだから…っ抜け駆けとかしないで!困るのよ!あなたみたいな人がいると」
「じゃあ、貴方達なりに頑張って告白すれば良いでしょう!!」
「振られるに決まってるのよ!会長ほど、格好よくて優しい人、見たことない…から・・・」
やっぱり皆、思ってることは同じなんだ…。
そんな高嶺の人と私は偶然にも喋れる仲になれた。
嬉しいような複雑なような・・・。
ただ遠くで見てるだけ・・・。