回収
掲載日:2026/08/15
「よーし、じゃあ時間になったからそのまま答案は置いて、全員いったん出るんだ」
大学の期末試験。
ようやく長々とした時間も終わり、マークシートと論述の併用試験が終わりを告げる。
どうにか白紙ではなくて、回答を書き終えることができた俺であったが、今日のこの試験で終わりだということで、これからどうするかということで頭がいっぱいだ。
「書き続けてるヤツは不正とみなすぞ」
言って教授はじろりとそういう人らに目をやる。
かくいう俺はもうあきらめていた。
どうせ行為無価値と結果無価値から論じる刑法論述といっても、何がなんだかわけがわからないわけだ。
ただそれなりに書いたものだし、マークシートの方で持ち点80点があるわけだから、どうにか単位はくれるだろう。
それを期待して、俺は試験会場になっている講義室を出た。




