気遣いできないわね ~時司の愚痴日誌
掲載日:2026/03/12
12月の仕事納めの時期は、ただでさえ少し忙しい。通常業務に加えて、年末特有の仕事が増えるからだ。
そこに、さらに忙しい案件が追加された。
これはさすがに人手が足りない。なので私は上司に相談した。
「この量だと厳しいですね。バイトか派遣を増員しましょう」
すると上司は、軽い調子で言った。
「人件費ないのよね。はは」
なるほど。
では仕方ない。
「じゃあ、一部の業務をとりやめにするか、年明けでも大丈夫なものは後回しにしましょう」
「それも無理」
即答だった。
やめられない。
後回しにもできない。
人も増やせない。
つまり、仕事だけ増える。
さすがに気になって、私は聞いた。
「・・・じゃあ、どうするつもりですか?」
すると上司は、少し不機嫌そうに言った。
「あなた、気遣いできないわね」
意味不明。今の質問の答えとして、それは正しいのだろうか。自分の中で咀嚼する。
なるほど。
どうやらこの会社では、人手の代わりに『気遣い』を投入すると仕事が回るらしい。
残念ながら私は、気遣いを労働力に変える方法を習った覚えはない。
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