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推しキャラとの初接触

「今日こそは…今日こそは絶対にディラン様との最初のイベントをこなす!そうすれば軌道に乗るはず!」


エリスは心の中でそう覚悟を決めつつ、隣にいるセシルを見た。いつもふんわりした雰囲気の彼女は、今日も変わらずのほほんとしている。

庭園に行けば、ディラン様と出会うイベントが始まる……はず!と、エリスは心の中で何度も自分に言い聞かせた。


「セシル、今日は庭園で素敵な催しがあるらしいから、一緒に行かない?」と、エリスは自然な調子で誘った。

「えっ、そうなの? わぁ、楽しそう!行く行く!」


順調な滑り出しにエリスはほっと胸を撫で下ろす。二人は庭園へ向かい、エリスは心の中でよし、このまま無事に着けばイベントは成功間違いなし……と思ったその時――。


「わぁ! 見てエリス、あの木に珍しい鳥が止まってるよ!…あ、動いちゃった!」


「ちょっ、セシル!?」

エリスは驚いて振り返ったが、セシルはすでに鳥の方に向かって猛ダッシュしていた。庭園とは真逆の方向に、まるで風のように駆け出していく。


「いやいや、今は鳥を見てる場合じゃないでしょ!?」

慌てて追いかけようとするエリスだが、セシルの姿はすぐに見えなくなってしまった。


「……はぐれた」

ぽつんと一人取り残されたエリス。庭園まであと少しというところで、ヒロインが迷子になるというまさかの展開に、エリスは思わず頭を抱えた。


「どうしてこうなるのよ……」

とはいえ、ここで諦めてはいけない。庭園で待つディランを放置してイベントをスルーするわけにはいかない。


「仕方ない……とりあえず私だけでも庭園に行ってみよう」 


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