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05. 地球ではないこの星は

「 よ~し!それじゃあ名付けも終わったことだし、他にも色々説明しよっかな!

それじゃあまずは、この星についての基本情報からいっきま~す! 」


神様がそういうやいなや目の前に地球みたいな星がホログラムみたいにポンッ!とでてきた。


おー!すごい!なんか魔法みたいだな!いや、たしかに神様が出てきたりするくらいだから魔法もあるのかも!前世ファンタジー好きオタクとしては期待に胸が高鳴りますな!


「 まず僕らが今いるこの星の名前は、


『 イリス・レーヴ 』


地球のように星の大部分が海でいくつかの大陸から成り立つ星だよ。

大陸には様々な種族の者達が暮らしていて、いくつかの国があるんだけど、地球の様に友好関係を築いている国同士もあれば、争っている国同士もあるって感じかな~。


あとは、君の期待通り魔法のような力が存在していまーす! 」


おぉーー!!やっぱりそうなのか!

私も使えるようになるかな~、なんか重要そうな肩書きを引き継ぐってなってるんだし使えそうだけど、つかえたらいいな~!


「 わたしもつかえるようになりますか? 」


「 もっちろん!練習は必要だけど君なら色んな事ができるようになると思うよ~。 」


それはそれは!ちょっと楽しみになってきたぞ!どんなんができるかな~、瞬間移動とか?空を飛んだりもできるのかな~


「 ふふふ~楽しみにしててね! 」


「 はい! 」


目をキラッキラに輝かせているであろう私とサムズアップ神さまをみてお母様が天使の微笑みを浮かべている。


「 エトワは魔術(フェリー)が使えるようになりたいの? 」


魔術(フェリー)?」


「 あー、フェリーっていうのは地球で言う、というか君が想像している魔法のようなもののことだよ。

例えば、さっき言った空を飛ぶとか雨を降らすってこともそうだし、他にも他の生き物に変身するとかも含まれるよ。 」


なるほどなるほど、こっちの世界では魔法のことを魔術(フェリー)って呼ぶんだな。そうなると、私が修得したいのはフェリーってことになるのか。


「 はい、そうです! 」


「 そうなのね、じゃあ私と一緒にお勉強頑張りましょうね♡ 」


そう言ってお母様が頭をよしよししてくれた。

うわ~、とろけるように気持ちいよ~。思わず頭をお母様の手に擦り付けてしまう。


そうすると、お母様は笑いながら私の頭をちょっと延長してなで続けてくれた。


「 うわ~、ずるいなエトワ。 」


そういって、私とお母様の小さい狐を美人が慈しんでいるハートフルムービーに神様が割り込んできた。

ふふふ!羨ましかろう!とっても気持ちよくて最高ですよ!


心の中でどやる私を更に悔しそうな顔をしてどこからか出したハンカチを加えながらこちらをキーッと見ている、いや、いったいどこからそのハンカチ出してたんだ?


若干あきれながら神様を見ているといつのまにかお母様の手が止まっていた。

あら、残念だな。ちょっとしょんぼりしている私を見たお母様が微笑ましそうに私と神様を見ながら言ってくれる。


「 また、いつでもなでてあげるから安心して頂戴♡

神様もご一緒にいかがですか?♡ 」


私と神様はそろってデレッとした笑みを浮かべていたんだろう。お互いの顔を思わず見た後にお互いがお互いの表情にぎょっとして姿勢を正したからな。


やばいやばい、新しいお母様に早速変に思われてはやばい。ちゃんと表情管理気をつけないと。

自分の顔を肉球でほぐしながら心を改めていると、わざとらしいおっほんと言う咳払いの声かみさまからした。


「 えーっと、じゃあ次は調停者について少し説明しようかな~。

まず、調停者って言うのはこの星のバランスを整えるための存在っていうのは言ったよね?

バランスっていうのは色々あって、自然バランスはもちろん、生物バランスもそうだし、さっき説明した各国とか種族のバランスも含まれているよ。それら全てを調整しながらこの星のエネルギーバランスを保つのが調停者のお仕事ってわけ。


そこで大切なのが、魔術 (フェリー)になるんだけど、魔術 (フェリー)を使って様々な物事を解決したり、解決するような働きかけをしたりするんだ。」


なるほど~、色々なことのバランスを保つって言ってたけど、そんな外交官みたいなことまでこなすのか。うちはてっきり、自然現象系だけなのかと思ってたよ。


うわ~、じゃあ色んな人と話したりしなきゃいけない系っぽいなー、、


人見知りに見えない人見知りと言われたうちからすると、できないわけではなさそうだけど、人と話すのが得意というわけもないんだよな~、

まあ、頑張るしかないんだろうけど、そんな国同士の争いがあるようなところで調整しなさいって言われても喧嘩の仲裁とか得意なタイプではなかったぞ?


友達同士の喧嘩では、なぜかほぼ毎回喧嘩している当事者達それぞれから相談とかはされてたけど、両方から聞くからこそ話をひたすらに聞いて無難な返答しかできずに結局勝うちが心配しているのをよそに勝手に仲直りしてるパターンが多かったもんな


「 まあ詳しいことは追々エマと一緒に覚えていけばいいよ~。

あと他に何か言っておかなきゃいけないことってあったっけな~? 」


う~ん、と頭をひねる神様を見ているとお母様がちょいちょいと神様の袖を引っ張りながら答えた。


「 神様、そろそろお時間が、、 」


「 おー!そうだねっ!じゃあそろそろ僕は帰るね~。またなにか聞きたいことがあったらエマを通して聞いてもらえたら、僕が答えたりまた遊びに来るから言ってね~。


それじゃあこれからよろしくね!エトワ。 」


そう言って、こちらの返答も聞かずに神様は登場したときと同じようにふわっと空気と一体化したかのように消えてしまった。


おおお、、すっごい元気な神様だったな、しかも言いたいこと言って去って行った感が凄い、、


「 それじゃあ、詳しいことは私から色々説明するわね。

でも、その前に、お腹は空いていない?ご飯にしましょう? 」


そうお母様が言うやいなや、またどこからか忍びお姉さんがでてきて、私たちの前の机に湯気が立ち上がるほかほかのご飯を並べだした。


うお!急に現れるこのお姉さんは少し心臓に悪いな~。ご飯めっちゃ美味しそー!!

てゆうか、白米が出てきたのがうち的には結構アツイ!前世日本人としてお米への愛は辞められませんからね!


前世もパンや麺よりお米派の私にとって、異世界転生でよく苦労しているお米調達への心配がなくなるのは嬉しいことだ。


他にも、青椒肉絲のような炒め物や野菜の煮浸し、お味噌汁のような汁物といったいくつかの栄養バランスが良さそうな料理が机の上にこれでもかかと言うほど並べられた。


「 今日は貴方が来るから張り切っていっぱいつくったようね。

貴方の好きなものや苦手な者があったら教えて頂戴。あ、あと食べられなくても他の子達で分けるから大丈夫よ♡ 」


そう言って微笑むお母様が本当に聖母のようで美しい。


「 はい!とってもおいしそうでおなかがすいてきました! 」


腹が減っては戦はできぬと言いますしね!こんな美味しそうな料理の数々前世でも食べたことがない。

うわ~、本当に食べるの楽しみだな~。何から食べようかな?


「 エマ様、こちらを。 」


そういって、忍びのお姉さんがお母様にそっと布を渡していた。


「 あら、ありがとう。エトワこちらを向いて頂戴。 」


なんだ?わたしにつけるの??そう思いながらお母様の方に体ごと向ける。

そうすると、手際よく私の首に布を巻き付けてくれた。


あー、前掛けね!たしかに今小さくなってるしこぼしたりしそうだもんね。

ん、?でも、この手でどうやって食器を持つんだ?もてるのか、こんな肉球で、、


いや、頑張ればつかむくらいはいけるか?


そう思いながら肉球のある手を閉じたり開いたりしていると、忍びのお姉さんが私の方にそっと寄ってきて小さめの持ち手がついてような形のスプーンとフォークを持ってきてくれた。


おー!!これなら確かに食べれそうだよ!


「 おねえさん、ありがとうございます。 」


やっぱりこのお姉さんシゴできタイプのお姉さんだな!しかもこのお姉さんもお母様とはまた違ったクールビューティータイプの美人さんなんだよな~。うむ、眼福眼福。


「 あら、そうだわ。紹介するわね。

エトワ、この子は妹のスミよ。この島の管理や私の身の回りのことを手伝ってくれたりしているの。なにかあったらスミを頼れば大丈夫よ。

スミ、この子はエトワ私の娘になった子よ♡何か困っていたら助けてあげてね。 」


この忍びお姉さんはお母様の妹さんなのか。妹さんにしては、やってることが侍女さんみたいなのはなんでだ?まあ、いつか教えてもらえるか。えーと、まずは挨拶が肝心だよね!


「 エトワです。おかあさまのむすめになりました。よろしくおねがいします。 」


「 はい、エトワ様。スミと申します。こちらこそよろしくお願いいたします。 」


そう言って、スミさんはほんのわずかに微笑んでくれた。うん、たぶん、。そのあとすぐ真顔に戻ったから見間違いの可能性もあるけど、まあ、ポジティブに捉えて悪いことはないよね!たぶん、表情にあんまり感情が出ないタイプなのかな?


「 ふふ、二人ともこれから一緒に暮らしていくからゆっくりお互いのことを知っていきましょう♡

それでは、食べましょうか。」


「 はい!いただきます! 」


私が手を合わせながらそう言うとお母様は不思議そうな顔をして私を見た。


「 あちらの世界では食事の前にそう言うの? 」


ああ、なるほど。こちらの世界に歯そういう文化がないのかな?


「 はい。わたしのいたところでは、しょくじをするまえにごはんというめぐみや、りょうりをつくってくれたひとにかんしゃのきもちをこめて『 いただきます 』っていうぶんかがあったんです。 」


「 あら、素敵な考え方ね。『 いただきます 』 」


お母様も私に習って手を合わせて、そう言ったあとに私を見てにっこり笑ってから食べ始めた。


そうして、お母様に私も笑みを返してからさっきスミさんにもらったフォークとスプーンで食べ進める。


うん!!めちゃウマですな!!味付けも濃すぎず薄すぎずだし、これは醤油とか出汁とか使ってるのかな?味に深みがあってとっても日本的な味付けがしてあった。あんまり、香辛料がきいているものはなくって、辛いものが苦手だった私でも食べやすいメニューになっている。


後に分かったことだが、このときのスミさんは見た目子狐、中身成人女性の私が食べて良いものとか、好みが分からなかったためとりあえず、神様に日本の食事について聞き、私がなじみ深いメニューかつ、子どもが食べても良さそうな優しい味付けにしてくれていたそうだ。


うん、最初からこんなに色々考えてくれてるなんて本当に私って愛されていたんだなぁ、とこの事実を知ったときは胸があったかくなったよ。

まあ、このときはそんなこと全く考えてもいなかったから、ご飯おいし!しか頭になかったんだけどね、、



そんなこんなで、ご飯中も料理についての感想を言ったり、お母様が私の可愛いところを言ってくれて照れたりしながら和やかに食事の時間が過ぎていった。


そうしてご飯を食べ終わってお腹いっぱいになったところで今度はお母様と一緒に『 ごちそうさま 』をして、食後のお茶をスミさんが運んできてくれた。


食後のお茶もお煎茶みたいで、ホッと一息ついた。


「 それでは、お腹も満たされたことだしこれからのお話しをもうちょっとだけしようかしら。 」


「 はい、おねがいします。 」


「 あらあら、エトワは本当にお行儀が良いわね。もう少し甘えてくれても良いのよ♡ 」


そう言って、またお母様がなでなでしてくれる。

ほぇ~、やっぱり気持ちよすぎるよ~。またとろけそうになる寸前でしっかりしなきゃ精神が見事に勝利し、ちょっとでれる程度にとどまることができた。


「 う~ん、そうなるとやっぱり『 星の間 』で説明した方が良いかしら。そうね、、

エトワそれではさっき神様が説明していた方法でせっかくだから移動しましょ♡ 」


そう言って、私を抱き上げるお母様にされるがままになってると、急に目の前の景色が変わって別の部屋に来たようだった。周りには滝のように小さな光が流れ、天井は夜空色に染まり星の瞬きのような明滅を繰り返していた。そんな幻想的な部屋の中央部には水晶の柱のようなものが浮遊しており、その更に奥の中央部の存在に目を奪われた。


「 ここが『星室(ほしむろ)』よ。びっくりした? 」


そうやって、いたずらが成功したようなちょっと意地悪な微笑みを浮かべるお母様も可愛い。


てゆうか!今の瞬間移動か!!


憧れの瞬間移動に感動しているも、私は部屋の中央にあるものに目を奪われた。

先ほど神様が出してくれたこの星だというホログラムのようなものが拳大サイズだったのに比べ尾内ものであろう部屋の中央にあったそれは、ユニ○にある地球儀くらいのサイズをしていたからだ。


「 さっき見たわよね?これが今私たちがいる星『 イリス・レーヴ 』。美しいでしょう?♡ 」


「 はい、、とってもきれいです。 」


それは、心の底から出てきた言葉だった。まるで宝石のようにきらめいているこの星はとっても綺麗で、まだ、この星に来たばかりだというのにこの星を守りたいという庇護欲のようなものまで湧いていた。


「 ありがとう♡それじゃあ少しお勉強を始めましょうか。 」


そうして、お母様との勉強会という名のお茶会が始まった。


なんでかって?スミさんがいつの間にか後ろにいていつの間にかさっきのお茶とお茶菓子を完璧にテーブルの上に準備してくれていたからだよ。


さっき、ご飯を食べたばっかりだけど甘いものは別腹だよね?


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