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04. なまえと『 あの子 』

「 神様、おいでくださりありがとうございます♡

この子が目を覚ましたのでご挨拶をと思いお声がけさせていただきましたわ 」


「 うんうん、エマこそありがとね~♪ さてさて、地球からようこそ!新たな調停者ちゃん! 」


めっちゃ明るいなこの人!(神様)。

ていうか神様ってこんなポンっと呼べるものなのか、、?

いやいやいや!先に挨拶しなきゃ!!


「 はじめまして、、 」


いや、、これが隠れコミュ障には限界よ、?


だって、なんかめっちゃ陽キャそうな超絶美形が目の前に現れてみ?そんなの人見知り発動するに決まってますよね?ていうか、こっちをニッコニコで見てきてめっちゃ怖いんだが!?やめて!!


そんなに見られても何もやましいことはありません!そして、お姉さんもニコニコしてないで助けて!唯一この空間で両方と関わった人?として間を取り持って!!?


「 あははっ!そんなに怯えなくても取って食べたりしないよ~。 そんなに褒められると嬉しいけど、そろそろこっちを見てほしいかな~」


「 えーっと、、 」


そんなこと言われましても!お姉さんでさえ美の暴力なのに、それが×2はもう直視できないですよ!

でも、神様のいうこと聞かないのも罰が当たりそうだし、、


これはあれだ、目線は向けてるけど焦点をずらして、あたかも視線が合ってる風で実は全くもって合ってない現象を起こすしかない!


「 別に目が合わなくても罰を当てるわけじゃないけど少しさみしいじゃないか~!せっかく僕がこの星まで連れてきたからもっと仲良くしたいの!! 」


そんなこと言われましてもプレイバックだよ!、、、


いや、ちょっとまて、うちさっき『えーっと』としか言ってないよな、、神様の美形具合とか罰当たりとか声に出していってなくないか??


「 うん、声には出てなかったよ~。安心して! 」


そう言ってこちらにサムズアップしてくる神様。うんうん、よかった声に出してなくて、、、、


いや!!?そうだよね!声に出してないよね!?


それってもしかして、


「 うん!僕が君の心を読んでたってことで合ってるよ♪ 」



うぉーー!まじか!!え、うち変なこと考えてなかったよな!?

これから絶体失礼なこととか、お姉さんのみわくのぼでぃーとか考えちゃだめだ!!危なすぎる!

うわー、そっか神様だもんな。そりゃ心の中も読めるわ、読めそうだわ。


「 でしょ~、僕だって一応神様だからこれくらいはできるのさ! 」


えっへん!といわんばかりに胸を張って神様が答えてくれたけど、なんだか少し残念系も混ざってそうだなと、これまた少し不敬になりそうなとが一瞬頭をよぎったが慌てて消した。


「 なんだか一瞬馬鹿にされたような気もするけど一旦おいといて、!色々僕たちに聞きたいこともあると思うけど、まずは君の名付けをしようと思って! 」


名付け?なんだその某スライム小説みたいな展開は、それって地球でのうちの名前を教えてくれればすむ問題なんじゃないの?それができない理由があるから、今自分の名前がわかんないとか?


「そうそう、その通り!!それでは君の疑問に答えていきま~す!


最初に、たしかに地球での君の名前を僕は知っているけど、それはあちらの世界で君という存在を証明する上で一番大切なものなんだよ。名は体を表すとか言うでしょ?


そんな感じで名前は実際にその子の魂にいくらかの影響を与えるものであり、その魂を示す重要なものなんだ。わかりやすくいうと、魂を形作る膜みたいなものかな。しかも、それは地球で生活する上で適した膜だから、こちらの星では順応することができないんだ。


だから、地球からこっちに移って貰う上で名前をもう一度一緒にすると、君自身の中身つまり魂はこちらの世界に適応してるんだけど、一度魂に刻み込まれた名前の記憶からもう一度同じ膜で魂を覆い直そうとしちゃうんだ。


そうなると、こちらの世界では合わないから何らかの拒絶反応を示しちゃうんだよ。それが、魂の損傷なのか、はたまた消滅までいっちゃうのかわかんないけど、そんなリスクを冒すなら新しい名前をつけた方が良くない?ってこと! 」



なるほどなるほど、名前ってそんなたいそうな役割があったのね!?


前世リケジョ的には今の神説(神様の説明)をききながら完全に細胞が思い浮かんだよ。


つまりあれだな?体が星で、細胞が魂、細胞膜が名前だとすると、動物の細胞は人間に移植すると拒絶反応が起こるように、その星に適した魂と名前じゃないとどうなるか分からないから新しい名前をうちに付け直すことで、リスクなくこちらの星になじめるようにってことか。


まあ確かに、地球でも豚だったかな?は確か人間への臓器移植の対象として可能だった気もするけど、それもどんな手順を踏んでたのかもリスクの大きさも覚えてないし、わざわざ危ない橋を渡らずに安全な道を通った方がいいもんな


でも、それでみんなの名前まで思い出せないのは何か関係があるのかな、?

今の話だと、私の名前をこちらの世界では変えなきゃいけないから自分の名前を覚えていないだけで良かったんじゃないの??


「 そゆこと!自分の名前を変える必要があるってことには納得してくれてるね~。

あとね、君の疑問についてだけど、それについてはさっき説明したように名前って言うのはその星に自分たちの存在を固定させるのにとっても大切なものな訳ね。

そこで君にちょっと思い出してほしいんだけど、今まで実際には呼ばれていないのに自分の名前を呼ばれた気がした出来事ってない? 」


あー、たしかにあるある。

しかも、それで振り向いて呼ばれてないって言うちょっと恥ずかしい思いするやつね、


「 そうそれ~、それは実は実際に誰かが心の中とか、違う場所で君のことを話題に出したり呼んでいたりする場合が多いんだよ。その思いとか、気持ちが何割かの確率で本人に届いちゃうときがあるのね。


それは、その人の思いの強さとか相手の感受性とかにも寄るんだけど、それを違う星に来た君が故郷への哀愁とかを込めてそれをやっちゃうと何が起こるかって想像してみてほしいんだけど、まず君の思いは多分とっても強くなるし、君が思う相手、例えば家族や友達は君を悼んでるから、相手も君に対する感受性が強くなってるのよ。


しかも、君の魂はちょっと特別製でそういう星々の間の出来事に干渉しやすくなってるのね。

そこで、結果から言うと、呼ばれた相手は君の強い思いにできるかできないかは別として呼ばれてるところにいこうと魂が呼応するんだよ。そうすると、星々の間を超えることに耐えられない魂は移動しようとしている間に消滅しちゃうの。それは、肉体的な死と魂としての死、両方の意味としてね。


君には無理を言ってこっちに来て貰ってるから、君の大切な人まで傷つけるのはこちらとしても心苦しいから、あらかじめそういうことが起こらないように君の記憶から君本人の名前と、近しい人の名前の記憶を間違っても呼ばないように消しちゃったってわけ。 」



危なすぎるなそれは!!!


たしかに、覚えていたら絶体に考えちゃうし呼んじゃう自信がうっかり者人生21年の経験から断言できますわ!

そっかー、なるほどな、、

めっちゃ悲しいけどみんなに何かあったらもっとつらいから、しょうがないって思うしかないんだろうな、、、



「 とりあえず、そっちも納得してもらえたようで良かったよ~。はい!話は戻りますが!君の名前をつける名付けの儀式を始めようと思いま~す!

そこで、君のお母さんであるエマに君の名前を前もって考えてもらってたので名前の発表です!! 」


「 は~い♡ 」


はぅっ!かわいすぎるだろ!!『は~い♡』って!

やっぱり可愛いは正義すぎるっ!

そんなんどんな名前つけられても『へい、喜んで!』としか言えんわ!!


お姉さんの強烈な一撃に打ち抜かれている私をそっと優しく抱き上げて、お姉さんはまるで祈るように言ってくれた。


「貴方の新しい名前はね、、エトワ、。』


あなたがいた国の文字を使うとね、”愛”という字と”永久に”という思いを込めた名前なの。

貴方にわたしが死んでも途切れることのない愛を注ぐわ。

私の小さな可愛いエトワ 」


そうお姉さんが言うやいなや私の中にその名前が染みこんできた。


鏡の様な水面に一滴の水滴が落ちて波紋を広げるかのように体に染み渡る。

だが、それは最初からまるで水の中にあったかのように何の違和感もなく私の一部になった。


『 エトワ 』か、、そうか、それが私の新しい名前か、、


お姉さんに名前をつけられたその瞬間からこの世界に自分が馴染んだことが感覚的に分かった。


そこで、悟ってしまった。もう、現実逃避はできないのだろう。


この優しそうなふわふわぼでぃーお姉さんがお母さんになることも、


私が調停者というよくわからない役割を受け継ぐことも、


この神様が私をこの世界に連れてきたことも、


この世界から、地球に帰る手段があるのかわからないことも、、




そして、『 あの子 』にもう一度会える望みが限りなく薄いことも、、、



「 あらあら、お名前いやだった? 」


そう言って、お母さんが私の眦をそっと拭ってくれた。

ああ、どうやら泣いていたようだ。


「 ううん、おなまえとってもすてきです。ありがとうございます。おかあさま。 」


私は心から新しい母にそう告げた。今の私は笑えていただろうか、この胸中を、こんなに私を思ってくれている母には伝えられない。


でも、少しくらい泣いてしまうのは許してほしいんだ。


だって、『 あの子 』が大好きだったから。

私の世界の中心は『 あの子 』だったから。

『 あの子 』が側にいるだけで嬉しかったし、『 あの子 』のためなら何だってできたんだ。


1年間会えてなくて、やっと、!会えるってなったそのときに死んじゃうなんて理不尽すぎるよ、、


神様なんていないって言いたいけど、なんか実際に目の前にいるし、タイミング悪すぎじゃないかな?

恨んでも良いのかな?いや、神様もどうしようもないことがあるのかな?


悔しいんだか悲しいんだかよく分からない感情がぐちゃぐちゃになってるけど、覚悟決めるからさ、


『 あの子 』にもよく言われたなー、「 決めるのはやい 」って。

そのときは、ファミレスで食べるご飯のことだったり、何時にどこ集合だとかちいさいことだったけど、

『 あの子 』もまさか思わないだろうなー、異世界で生きていくことをたった1時間くらいで受け止めて決意しましたなんて、


そう思うと思わず笑ってしまった。


『いや、決めるの早すぎね笑笑 』


そうやってこちらを、笑いながら見てくる『 あの子 』が容易に想像できるから。

うん、そうだよね。うちも自分の即決力の高さには自身があるよ。そう言うとあの子はこちらを見てサムズアップしてた。


そうだったわ、なんだかんだうちが大変そうな目に遭ってるのを楽しそうに見てるタイプだったわ。

そう思うとやっぱり笑えてきた。



うん、どうしようもないことを悩んでいてもしょうがないよね!

ここで生活してくしかないんだから!そうとなったらやっぱり最初にやることは、


「 おかあさま、かみさま。これからよろしくおねがいします。 」


「 もっちろん!これからよろしくね!エトワ!! 」


「 えぇ、こちらこそ。お母さんって言ってくれてありがとう、愛してるわエトワ♡ 」






そして、願わくばもう一度貴方に会えますように、、










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