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朝蜘蛛  作者: 那那碌百白
5/6

「大丈夫ですか?」

部下の女性が言う。


「ここは…?」

「オフィスのソファーですよ、食堂で気を失っている人がいるって内線がかかってきて。」

もう、答える気にならない。声を出そうにも唇が動かない。


「今日はもう、帰った方がいいんじゃないですか?」


その瞬間、「イヤだ!帰りたくない!」

大声で叫ぶのでオフィス内の音が止まり誰もいないかのような無音の状態になった。


「お母さんを呼びましょう、一緒に帰れば安心するでしょ?」子供をあやすように説得をしてくる。

「…わかったわ…私が電話する」

おもむろにスマホを取出すと待ち受け画面が「それ」になっていた!

「ギャー!」

スマホを投げ捨てる。


「何があったんですか?」

「嫌だ…蜘蛛、怖い…蜘蛛、怖い…」


何度も同じ言葉を繰り返す。


「私から連絡しますね。」



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