悪魔Ⅰ
再び嵐を呼び起こして巨大骸骨の頭を砕ききった。奥に魔法陣が出現し、樹は巨大骸骨の骨がなくなったのを確認し魔法陣の方へと行き上に乗ると魔法陣が光り、何処かへ飛ばされた。飛ばされた先は、広い空間だっただが目の前には骨の山が3つある。樹は何かを察知すると右側の山に視線を飛ばした。
「おやおや私に気付くとは、貴方魔物で・・ない・・何と人間でしたか久しぶりに見ました。フフフ」
「お前、何者だ」
「おや、久しぶり過ぎて挨拶を忘れていました。初めまして上級悪魔のマルクと申します。」
「悪夢?お前一人だけじゃないだろ、もう一人この骨の山の向こうにいるだろ。」
そう言って左手で自分の目の前にある山を指差す。マルクと呼ぶ上級悪魔がニヤリと含みのある笑いをし
「まさか、隠蔽しているお方まで気付くとは強力な隠蔽察知スキル持ちですねぇ」
「察知スキルが何だか知らないが地上へ行く道は知らないか?」
「地上へ道ですか、なぜ探すのか教えていただけますか?」
「生きるのに必死で考える余裕がなかったな、ただ敵対するなら誰であろうと殺す。まぁ、強いて言えば異世界の故郷に帰るためか。」
「ほぉ、なるほど異世界人でしたか。それに生き急ぐとは何とは、まぁ地上への道は私を倒せばわかりますよ。」
「じゃぁ、敵だな!」
樹は雷属性の魔法攻撃を仕掛ける。マルクはそれを両手をクロスして受け止めていた。
「なかなか良い火力の雷ですね。ですがまだまだ私を傷つけられません。」
マルクは飛び出し樹に目掛けて殴りかかる。樹はマルクの拳を後方へ受け流した。魔法で闘う樹には武が悪い相手だ。マルクの激しく鋭い拳が連続で降り掛かる。樹は紙一重へで避け続ける反撃するタイミングはあまり無い。避け続けていると骨の山からスケルトン軍団作り出されてる。どうやら攻撃しながら魔法も使っていたようだ。
(器用だろあんな軍団まで戦いながら作るとか)
(ほぉ、私の拳を避け続けるとは、結構な速さでやっていますがこれはどうでしょうかねぇ)
スケルトン軍団が樹に迫ってくる、同時にマルクの攻撃も躱している為、いつの間にか挟まれていた。マルクはこの好機を逃さなかった。口を大きく開けそこからビームを発射したのだ。恐らくスケルトン軍団ごと打つのだろう。
「!!ッッ!!」
樹は驚きで声が出ない。瞬時に防御体制をとるが、ビームはフェイクでマルクは空いている左脇腹を右手で殴り、左手で防御が崩れた顔面を爪で放ったき腹めがけて回し蹴りをし、樹は勢いよく蹴られ壁にぶつかる。マルクは今の攻撃で立ち上がれないだろうと推測し後のことはスケルトン軍団に任せようと後ろへ向き樹から離れようとした時、樹が倒れているであろう場所からプレッシャーを感じた。
「まだ終わってねだろうが・・・」
そうドスの効いた低い声を響かせながら樹は立ち上がる。腹は痛くまた右目は血を流し目を開けれないそれでも立ち上がった。マルクは内心驚き表情を変えずその勇敢さに敬意を払った。
「貴方は素晴らしいですね。名前を教えていただいても?」
「・・夏川樹・・・夏川が苗字だ」
「なるほど、では樹よ私の昔話でも聞きながら見事勝ち取ってみなさい!」
「言ったはずだ敵対するなら誰でも殺すと!」
そう言い放ち樹は衝撃波を使い周りのスケルトンを壊滅させマルクとの一対一の第二ラウンドが始まった。
誤字脱字教えて下さると有難いです。
感想もお待ちしてます。
自分が考えてる予定よりヒロイン登場回遅くなる。とりあえず7月までに一章終わらせたいなぁ。