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プロローグ




「これから生きていくんだ。そして探し出して見せる。」

(故郷に帰る方法を勇者でなくともやってやる)

 勇者と認められず城から追い出された青年夏川樹は、この出来事が起こった時のことを思い出していた。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 今日は木曜日、GW明けの学校だ。

約1週間ぶりの学校であってクラスは騒がしい。

GW中に何があったか、各々グループを作って話している。

今は4限目の終礼チャイムが鳴って昼休憩中、授業を終えた教師はクラスメイトと楽しく話をしていた。

樹は鞄から、両親が経営してるお店のサンドウィッチを取り出し昼ご飯を自分の席でゆっくり食べようとしていたその時、目の前に一人女子が樹の席に来た。


「夏川くん、一緒にお昼たべない?」

「あ、北条さん。いや遠慮しとくよ。」


 彼女の名前は北条綾音このクラスのマドンナで学校内でもトップの美少女だ。ポニーテールがよく似合い、明るくいつも面倒見がよい彼女は、男女問わず人気がある。


 そんな綾音は高校入学時から二年生である今でも何故かよく樹を構うのだ。樹の両親は二人ともパン職人で樹は朝時々仕込みを手伝っているので午前中の授業はよく眠たそうにしている、さらに徹夜する程FPSゲームが好きなので休み明けでも眠そうにする事がある(成績は平均より少し上である)、そのためクラスメイトの半分にあまり良い印象を持たれてない。


「なぁ、綾音そんな奴より俺と一緒にくわないか?」

「むぅ、そんな奴ってどういう事よ、別に誰と一緒に食べようが私の自由だと思うけど。」

「それはそうだが、大体こんな奴と一緒に食って」

「はいはい、二人ともそこまでにしときなって、夏川君もごめんね。」

「そうだぜ、さっさと飯食おうぜ海斗。」


 綾音に突っ掛かってきた男の名は相澤海斗、成績優秀スポーツ万能な彼はクラスの人気者だ。おまけに容姿端麗で正義感が強く思い込みがある。その二人を落ち着かせるようにいう女子の名は高木沙耶、綾音の親友でセミロングのクール系の女子であり同じく学校の美少女と呼ばれてる。海斗を呼んだ男の名は大谷龍弥、簡単にいえば脳筋タイプな男。綾音を含め4人は幼馴染であり大体一緒にいる事が多い。


「大丈夫だよ高木さん、それに北条さんもあっちで食べてきなって。」

「そんなこと言わないでよ、あ、それって何処のお店のサンドウィッチなの?」

「いや家のお店のだけど、そんな食べたそうな目してもあげないよ。」

「えー、ちょっと1つ頂戴」

「綾音1つ頂戴じゃないでしょが、夏川君ほんとごめんね。」


 彼としては今は食欲に身を任せたかった、昼ご飯さえ何とかなればどうでもよかった。


(本当なんで北条さんは突っ掛かってくるのだろうか?俺何かしたっけ?取り敢えず今日のサンドは、おっ、卵とツナにデザートが苺かぁ)

 

 そう少し嬉しそうに食事をしている最中だった突然床が光だし、幾何学的模様が映し出され、クラスはざわつき驚きで身体が一瞬止まっていた。


「皆さん逃げて!」


 その教室にいた教師が叫んだ時には誰一人いなくなっていた。

 この事を他の者が知るのは5限目のチャイムが鳴ったすぐ後である。

 その翌日に誘拐事件としてメディアに取り上げられるのは言うまでもなく。




初めましてオオトリです。

誤字脱字など教えてくださると有難いです。

興味本位で書いてみた物なので、決まった時間に投稿出来ませんが頑張って書いていきたいと思います。

とりあえず隔週で日曜日に投稿してみたいと思います。

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