表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/14

ゲームを始める前の話

いつも通り親友の部屋でだらだらと過ごしていた。


「ハルってさーホント育成ゲーム好きだよねー。いまだに、たま◯っちやってる人初めて見たw」

ちょっと小馬鹿にした口調で話してくるのは親友の鮎川 夏樹(通称ナツ)だ。ママ同士仲良しで幼稚園から幼馴染。


「毎日欠かさずにエサあげたり、お世話してるとさ愛着湧いちゃってもう家族の一員みたいだよ」


「そういうとこホントに真面目だよねー。そこがハルの良いところでもあるだけどね!」


「んっ?いきなりなに??なんかまた変なことお願いしようしてるでしょ??」


「流石!心の友!ハルは私のことなんでもわかるんだね!」


「10年以上の付き合いなんだから当たり前じゃん。で、どうしたの?」


「最近流行りのVRゲームやらない?私も初めてだし1人でプレイするのは心細いんだよね。おすすめはね!NARO ・LABYRINTH(ナロ・ラビリンス通称なび)ってゲームなんだ!どうかな??」

なつきは両手を握ってじっとこっち見つめている。


「はぁ〜そのゲームってさ剣とか魔法とかあってモンスター倒すやつでしょ?私は戦闘なんてできないし、バトル系アクション系のセンス0なの知ってるでしょ?」


「大丈夫!バトルは私がするからハルは後衛でサポートしてくれたら問題ないって、ハルの好きな育成ゲームと似てるとこだってあるんだよ。召喚師や魔物使いってJOBがあってモンスターの育成もできるんだからっ!」


目がキラキラしてる…これはもう無理だな。幼馴染の直感で逃げられない運命を悟った。


「でもさ…ハード持ってないし。私ゲーム機買うお金もないよ。VRギアめっちゃ高いじゃん」


「ハル!これなーんだ!w」


「えっ?VRギア!しかも2つもって…」

最初っからゲームする気満々じゃん…。


「お兄いが社会人になってゲーム卒業したんだよー。だからもうやらないと思ってさ!借りてきちゃった!」


「はぁ〜っ。わかったわかった。じゃあいま暇だし一緒にゲームしよっか。」

ハルはため息をついて渋々ゲームをすることを決意した。


「やったぁー!ハルならそう言ってくれると信じていたよ。じゃあVRギアセットするからちょっと待っててねーw」


今日から初のVRゲームかー。戦闘苦手なのにモンスターとどう戦えばいいんだろう。ジョブは召喚師か魔物使いにしてモンスターに戦ってもらうのが無難だよなー。


「準備終わったよー♪2人同時でせーのっ!で起動しようよ!」


「OK!じゃあせーの。」

ポチっ。電源ボタンを押した瞬間に目の前が光に包まれた。

1番最初に現れた文字はNARO ・LABYRINTH。私のはじめての冒険がはじまる瞬間であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ