シンクロニシティから再び
あの夢を観てから数ヶ月がたった現在
心がシンクロする事も無くなったが
あの日の続きを描いていこうと想う
朝方の高速道路を
仕事を終えた車で走りながら
霧のような空から青空に変わる空を見上げた
空には一機のどこかへと向かう飛行機が飛んでいた
その飛行機の遥か上空を観た時に一瞬ではあったが
白く観える未確認の物体が
この眼に映り 消えて行った
普段は何気なく 時間の移り変わりを観るために
昇り来る太陽や沈む夕日と空のグラデーションを観て
美しいと感じながら走る高速道路から観る空に
未だに興味はあるが
目線よりも遥か上空を飛ぶ飛行機に
たまたま目を向け 更に上空に目を向ける
その日から本格的に他の惑星についても興味を持ち
宇宙を観上げては 心の中で語りかけていた
1度会ってみたい 出来る事なら1度でいいから
違う惑星の住人 宇宙人と呼ばれる人達の操縦する
UFOに乗りたいと思った日から数ヶ月が過ぎたある日
いつの頃かに覚えた脳内で語りかける感覚に
願いが叶う現実を度々と実感した
シンクロニシティと名付けたある街を彷徨いながら
また次の日もシンクロニシティへと出掛けようと
脳内で想っていた
何処で 行き場を間違ったのか
シンクロニシティには行かずに
その日の空に観た黒いUFOに一瞬で連れ去られ
気が付いた時には 私はUFOの内部に居たようだ
どうやらUFOよりも巨大な母船の内部にいるようだ
銀色に輝くの通路の遥か先に
自動ドアのような扉が微かに観え
その自動ドアを目指し
追われる感覚の何かから逃げる様に辿り着いた
自動ドアが開いた感じも無く
ドアの向こうにある部屋の様な空間に
一瞬で移動していた
銀色に輝く部屋の内部に
教壇があり
そこに1人の人物に出会った
光り輝くスーツに身を包み
白い肌の色に 少し濃い水色のアイシャドウを付けた
人間の女性のようにも観える
宇宙人の眼の前に辿り着いた
教壇の様な台を間に挟み
何か言葉を交わすまでも無く
数秒の時が流れた
何処かで観た事のあるような顔に親しみを感じ
眼の前にいる人間のように観える
女性の姿をした宇宙人の顔を数秒と観て
その後何事も無かったかのように
現実へと引き戻されていた
あの日から数ヶ月が経ち
UFOに乗る事も無くなったが
また願えば乗れるのだろうか