あれから〜そして始まり
やっと、本題に…。
あの大暴れ(子供の〔自分達含む〕喧嘩)から一週間の時が経っていた。
あの後こ学校がどれほど腐っているのかは分かった。
親は乗り込んでくるわ。
教師達は全員が全員俺達が悪いと言って来た。
そこからは俺達は諦めがつき始めた。
満足もしているからどうだっていい感はある。
その時の俺たちは気付かなかったが俺達は倍近くある人数を叩きのめしたのだ。
それがいかに異常なことかは後から気が付いた。
俺達は勝てたと思い。
笑い合った記憶しか殆ど残っていないから同じことやれと言われても出来ないがな。
今は連休に入っており俺達はのんびりとしたスローライフを楽しんでいる。
ピンポーン、といったインターホンが鳴る。
こういった宅配とかの来客対応は仕事の無い人がやるのだが、運悪く今日の俺は仕事が無い日であった。
俺はめんどくさいと思いながらもドアを開ける。
「はい、何の用事でしょうか?」
そう言って俺は顔を外に出す。
…そこには、天使とも形容出来る容姿を持った少女がいた。
背中の三分の一はあるであろう髪はとても綺麗で傷んでいる様子は無い。
そして、肌荒れも一切無い顔は幼いながらもとても破壊力があった。
まぁ、要するに可愛すぎ!
俺はそういった視点で彼女を見るのを一旦やめる。
年齢は多分同じくらいだと思う。
背は俺より少し高めかな?
まぁ、俺の背が小さいこともあるが…。
「ゆ、勇馬!
久しぶり会いたかった‼︎」
少女はそう言うと俺に抱きついてくる。
俺は勢いで転ばないようにバランスをとりながら困惑していた。
一人の美少女が急に俺に抱きついてきたら困惑しない奴がいるか?
いいや、いないと思う。
よっぽどの馬鹿か夢見がちか非日常を生きていない限り無い。
「あの、すいません。どこかでお会いしましたっけ?」
直後彼女の顔が一気に暗くなる。
しかし、すぐに思い直したのか笑顔に戻る。
「何でもないです。」
そう言って彼女は離れる。
「それで静育さんをお願いできますか?」
気を取り直したかのように彼女は大きい鞄を漁りながら言ってくる。
その際にチラッと何度も俺の方に視線が向いている。
俺は一度中に戻り静育さんを呼びに行く。
今日は珍しく家におり言われるとすぐに玄関まで来た。
その後、俺はリビングに行って後の対応を静育さんに任せる。
俺は炭酸飲料を飲みながら皆帰達のゲームを見る。
そういえば、何で抱きついて来たんだろ?
他人の空似にしては名前まで同じだし…。
偶然かな?
そうして、俺も皆帰達のゲームに参戦して数分が経ち…。
リビングに静育が入ってくる。
先程の彼女と一緒に…。
「全員、談話室集合‼︎」
その一言だけ言って去っていった。
************
その後、二時間掛けて全員がやっと集まった。
火鎚がなかなか来なくて外出していた時は本当に時間が掛かった。
とりあえず、俺達は席に着く。
前までなかった椅子が置かれており皆帰と雪夜の隣が俺の席のようだ。
俺達は静かに座り静育さんが来るのを待つ。
当の静育さんはというともう一つ椅子を取ってくるようだ。
俺の時は無かったのに…。
そうして、数分が経ち全員が揃う状況が出来上がる。
「んじゃ、まずは自己紹介からいこう。
俺の名前は…」
「いいですよ。
自己紹介しなくても、とりあえず私がして後は話せばいいですし。」
「そ、そうか」
静育さんが自己紹介をしようとするが少女に止められて大人しく引き下がった。
そして、少女は立ち上がり自己紹介を始める。
「私の名前は聖十院 雪菜です。
多分、私の事みんな覚えていないよね?」
そう言って少女はこちらを見る。
俺達は複雑な表情をして首を振る。
俺達は謝ろうとするが少女は「いいの、いいの」と言って苦笑いを浮かべるだけだった。
しかし、話してみると意外と話しやすく俺達全員満場一致で少女もとい雪菜の入居を認めたのだった。
しかし、俺達はまだ知らない。
雪菜の言葉の意味を…。
そして、雪菜は記憶を取り戻すことを望んでいないことも…。
次はいつ更新できるのだろう(遠い目)
2018.5.26より多少の書き換えと改行を加えました。