戦闘3
何とか書けた…。
そんなこんなで1000pv達成!
皆さまありがとうございます!
えっ?遅いって…そこは良心持ってそっとしておいてください。
心が折れ…いえ、心象的に良くないので…
「やばいな遅れてるぞ、ジャック」
静育とジャックは森の中で走っていた。
それは、勇馬たちの置き手紙による作戦のためである。
そもそもが、集団による戦いに関しては数というものが重要となってくる。
たしかに勇馬達の殲滅能力の高さから考えれば充分に感じるが戦略的な分散により、対応できない事態もあり得る。
そこで、静育達は誰かが身動きを取れなくなった際に他の陰陽師グループへ応援を要請することにしていた。
しかし、二人して別の用事で少し離れたところから向かっているためにその連絡が遅れていた。
「ジャック…伏せろ」
そんな時だった…。
静育が静かにそう呟くとジャックは伏せ、静育は止まった。
その瞬間、目の前に何かが通り過ぎた。
静育も常人には持ち合わせない身体的スペックの高さがあり、それが何か…正確に捉えていた。
「弾丸…この距離からこの角度に…まさか…」
それだけの情報で静育は相手の居場所を突き止める…しかし、その相手は約1キロ以上の山からの狙撃を行なったことになる。
「ジャック…迎え撃つぞ。
おそらく敵は一人じゃ無い。
それに、気になることがある…」
「お、おう…わかった。
でも、どうしたんだ?
珍しく怖いが…」
「いや、気にするな」
静育は怖い顔をしながら槍を構える。
ジャックはそれと同時に本を持っていた。
そして、二人が警戒をしながら周りを見ていた時だった。
背後に何か物を投げられる。
誘導の可能性もあり、迂闊に後ろを向くわけにはいかない…通常なら…。
しかし、投げ込まれたものは技法が集中し始めて、やがて一体の人型の存在に変わる。
この存在を敢えて言うなら『自動能力』であろう。
「チッ」
俺は舌打ちを思わずしてしまう。
これは熟練の能力者の技だ…。
それにどうやら一体だけではなくて複数体用意していたようで既に囲まれていた。
それぞれの個体に細かく武器の違いや能力的違いがある。
これは性能の方も侮れない。
「ジャック、殲滅用の技は持ってるか?」
「一応は…」
「わかった、頼む。
俺はその瞬間に能力者の方を狙う」
俺はそう言って構えを取る。
ジャックは本のページをめくり、技法を込める。
それにより、本が発光し始める。
「ライトブラスト」
ジャックの一言により、辺り一面に光が走る。
相手の『自動能力』を飲み込み、半分以上の数を減らした。
俺はその隙に能力者の方に走り出して攻撃を仕掛ける。
しかし、それは隠れていた『自動能力』により、防がれた。
「いや〜、一応防御特化を二体作っておいてよかったよ」
その瞬間、『自動能力』の後ろからそんな声が上がる。
「でなければ、形成は完全に持ってかれていた」
そして、現れたのは一人の男だった。
それと同時にその逆方向からも人が出てきた。
「っっ!」
それの人を見てジャックは言葉を失っていた。
そう、ジャックにとっては知っていなければおかしい、そして、ジャックにとって親しき仲…ジャックと同じ『六賢者』の一人、茶髪の少年アレン=セレンデルが立っていたのだ。
「な…なんで…」
「何故…か…。
ジャック、それは逆に聞こう何故俺がそちらにあると思う?」
アレンのその一言により、ジャックの動きは完全に止まった。
そして、俺はそれを見てジャックに声を掛けようとした瞬間、先ほどの弾丸が撃たれたと思われる山から大きなエネルギーを感じた。
「ジャック!」
俺はそう叫びジャックを突き飛ばす。
放たれた弾丸は五発、それも相手の全力なのかかなりの威力だ。
避けるがやはり、出だしが遅かったこともあり何発か俺の体を貫いた。
「っ…!」
叫びを堪えて俺は槍を構える。
「…やっぱりか…この弾丸の撃ち方…能力…そっちにアレン以外にも椎名がいるな…」
俺の言葉に少なからずアレンは動揺を隠せていなかった。
もう一人の男は正反対に不敵な笑みを漏らした後にゆっくりと拍手をし始める。
「さすがは参謀と呼ばれるだけのものだ。
しかし、君は前戦に出るのは間違いではないか?」
この男…何を考えている?
先程からこの男から武器は取り出されていない。
それにしてもこの余裕は…『自動能力』はこの男の能力とは言えでもおかしい…。
彼も前戦に出るべき能力じゃないはずだ。
「まぁ、いい。
一撃で決めれば済むことだ」
俺はそう言って槍を掲げる。
「栄光あれ…『グローリースピア』」
その瞬間、それは起きた。
俺の槍に光の輪が広がりそして、ある程度広がったところで一点に集まるように光が槍の先端に集まる。
それを俺は一閃に突く。
光が威力を持ち、巨大なエネルギとして放たれる。
半径3メートル弱の大きさのエネルギー波が真っ直ぐに地面を抉りながらジャック達に向かう。
「アレン、これは避けろ。
これはただの光では無い、今現在ここに集まることが出来る無数の光の集合体だ。
要するにとんでもない熱量と破壊力を誇っている」
そう言って、すぐにアレン達は対処する。
一瞬で俺の能力について見破ったのは驚愕ものだが、この程度が避けられないわけがない。
「そして、槍の能力はここからが本番だ。
まず、平面攻撃に備えらろ」
その言葉に俺は一瞬、集中を乱した。
それでも集中を乱したから何かを起こすほど未熟ではない。
しかし、未熟で無かったが故に相手の予想通りの現象を引き起こしてしまった。
大地の波を引き起こし、余波でそこらの木々を破壊した。
しかし、アレン達はいち早く地から離れてそれを避けていた。
読まれた…いや、知られていたのか?
でも、俺について知ってる奴は勇馬と静域くらいしかいないはずだ。
「となると…あんた何者だ?」
俺は男に問いかける。
しかし、男は不敵に笑うだけで何も言わないで首を傾げた。
瞬間、再び避けるのが困難な弾幕が迫り来る。
それこそ、死を悟るほどに…。
「『グラビティシールド』」
瞬間、とんでもない重みが俺達を襲う。
っ!
これは敵の…。
「すまない静育、少し加減を間違えた」
そう言って前に出てきたのはジャックだった。
そして、俺はその重みから解放された。
弾丸の数々は重みに耐えかねて全て落ちており現在危険なところはなさそうだ。
「もう、大丈夫なのか?」
俺は立ち上がりジャックに問いかける。
それに対してジャックは頷く。
「すまない、迷惑をかけた。
でも、もう止まらない。
仲間の馬鹿を止めるのは俺達の役目だ」
「そうだな」
俺達は再び武器を構えて二人に向く。
「どうやら、まだ続けるみたいだな」
「全く、ジャックがここまでメンタル面が強かったとはな…。
まぁ、いいぜ止められるものなら止めてみな!」
直後、空気が変わる。
『六賢者』の中でも一番の武闘派と呼ばれたたアレンだ。
流石の威圧である。
そして、俺とアレンが前に立ち踏み込む。
破壊を撒き散らす戦いが今ここに展開された。
*******勇馬*******
「見つけた」
俺がその一言を放った瞬間には辺りは血に濡れた。
「ひっ!」
遠くで隠れていた人間も近くで隠れていた人間もこの光景だけならここまで怯えることは無かっただろう。
なぜなら、自分と一緒に隠れていた人間が同時に返事もしない肉塊と化したのだ。
一瞬のうちに、そして、目の前で…。
これで恐怖を覚えない人間はいろんな意味で終わっている。
しかし、今の俺にそんなことを気にしている場合では無い。
俺は走り出して目的地まで急ぐ。
床を砕き、壁を砕く。
その際に邪魔をするものは皆殺しにしながら突き進む。
スドンッ
そして、最後の壁を破壊した時、俺は視認した。
あの場所にあった技法の残滓を持つ人間を…いや、もう既に未完成ながらも人では無いなにかを…。
「君が…転生の能力者…それが君の…力…」
言葉というものが欠如し始めているように見える…そして、彼も俺についての情報を何処からか手に入れていたようだ。
「あんたが朱嶺…悪いが死んでもらう…」
瞬間、動き出す。
俺は剣を振るう。
それと共に俺の周りに飛んでいた4本の剣もが猛威を振るう。
しかし、響くのは肉が千切れる音ではなかった。
それは甲高い音、まるで弾かれたような…いや、弾かれたのだ。
彼の体は既に強力な鎧となる甲殻を手にしている。
「無駄…だ…俺…は…最強に……近い存在…更に…まだ…強くなれる」
そんなことは分かってる。
誰よりも…分かってる。
自然とわかる…彼の手にした力は未だ完璧では無いと…。
しかし…
「最強に近いとは…自惚れるな…小僧…」
俺は再び剣を振るう。
その際の感触は何もなかった。
音も、何も…しないし感じない。
「何が…何故?…俺の腕が…?」
朱嶺はどうやら理解しているようだ。
しかし、それを拒みたい…そんな思惑が有り有りと見える表情だ。
どうやら、人間も何かも表情がある、いや、理性という知性と思想がある故の弊害がしっかりとあるようだ。
それは理解したくない、理解できない事柄を例えどんなことが起きようと受け入れにくい。
それで理解できるであろうか?
何故なら…
ドサリ
と質量のあるものが落ちる。
そこには朱嶺の持っていた腕がある。
そう、早さも力もない攻撃が今の彼の攻撃を通す筈がないという常識が朱嶺という男を混乱させていた。
しかし、それは何もおかしなことでは無い。
究極には程遠くても振るえばほぼ全てのものを切る。
単純明快であり、決して簡単ではない強さである。
「あまいんだよ、技法能力だけで俺がリーダーやってると思ったか?」
誰もにも負けない剣術と技の数々が俺にはある。
単純にそれの使い方を思い出しただけ、これだけで戦いは変わる。
それでも技法の補助があったからこその切れ味と言う点もある。
「貴様…強い…誰よりも…おそらく……あの少女よりも…」
「それは嬉しいな…、この二年の努力は無駄では無かったということだ」
俺は姿勢を低くして懐に入り込む。
しかし、もう油断のない朱嶺は半歩下がり、身体を技法で強化しながら打ち合う。
更には朱嶺は四本不規則に飛んで狙って来る剣の動きまで対処している。
気がつけば朱嶺の腕は再生しており、両腕で俺の攻撃を対処してくる。
そして、お互いに弾かれることなくぶつかり、押し合いになる。
朱嶺の方が力が強く、俺は弾き飛ばされる。
しかし、その一瞬の相手に来ている反動による隙を俺は狙う。
四本の剣が別々の方向、動きで朱嶺に襲い掛かる。
「くっ…小癪な!」
そう言って朱嶺は三本の剣を弾く。
「もう一本は…」
朱嶺はすぐに自分の弾いた数に気がつくがもう既にもう一本の剣の行方が分から無くなっているようだ。
「敵に目を離すとはいいご身分だな」
俺は後ろから通常では出せない速度で切り掛かる。
「…しまっ」
一閃が走り、朱嶺の身体を切り裂く。
しかし、そこに違和感があった。
「ゴホッ…ゴホッ…さっきより硬く…」
血を流していたのは俺だった。
ありえない、あの瞬間の隙とタイミングで最小限の動きで傷を浅くすることを図り、俺の背中を思いっきり蹴るとか…。
「貴様…強い…まさか…剣に乗り…後ろに回るとは…。
しかし…時間…与えすぎた…ようだな…」
朱嶺は先程のような狂ったような様子もうなく、感心したように俺に話しかける。
そこで俺は気が付いた。
理性を取り戻す時間…強くなる時間…その両方を与えてしまったようだ。
「生憎…だけど、負けるつもりは無くてな…」
俺は走り出す。
「無駄だ…さっきより強くなっている俺に貴様は勝ち目は薄い」
どうやら、自惚れとかではなさそうだな…でも、あまい。
「『六色七斬流』体術『桜舞』の型『幻桜舞』」
俺はより足を速める。
そして、朱嶺の目の前に来た時に俺は…花びらを散らす。
「これは…花びら?いや、エネルギーの光…」
そして、もう既に俺の存在はそこにない。
でも、流石と言うべきか俺の現れる場所に腕振るってくる。
それは、攻撃に俺が移っていたなら当たっていたのだろう。
「貰った!」
俺は逆方向に走り…それを掴む。
ずっと隠されながらも鎮座していた『桜霊樹の弓』を…。
「これであいつの進化も…」
瞬間、俺は黙る。
「フハハハ!甘かったのは貴様の方だったな。
先程までならばそれは有効だったが、今の俺はそんな媒体がなくても進化を続けられるのだ!
貴様は聡明だ、それに気が付いたのだろう?」
ニヤリと笑う朱嶺…俺は黙ったままだった。
そして、俺の頭の中は一つことで一杯だった。
「ブハッ…」
そしてついに…。
「ハハハハハ」
笑いが出てきた。
「な、なんだ?」
朱嶺はそれを見て困惑の表情を見せる。
「ああ、馬鹿だ!
俺は本当の馬鹿だ!
これだけのヒントがあったのに…あぁ、馬鹿だなぁ…」
俺からは涙が溢れていた。
「初めから分かっていたじゃないか?」
俺は『桜霊樹の弓』を投げる。
「おかしくなったのか?」
「あぁ、そうだな…こんな簡単なことにも気がつかない俺はおかしいな。
そう思うだろ?」
俺が問いかけたのは弓を投げた先、そこには人影があり、弓を持ち弦に指かける。
「それは…お互い様じゃない?」
そう言うと同時にその人影は弦を弾いていた。
ズドンっ
一本の強力なエネルギーの矢が朱嶺に直撃する。
そして、その人影は俺のところに歩いてくる。
「それもそうだな、奈那」
そう、そこには俺にあの日、俺が拒絶した…いや、俺が昔『桜霊樹の弓』を渡した少女がいた。
さて、少しの間でていなかった過去がおそらく次出るかなぁ?
よければ感想などくれると励みになります。
評価などもしてくれたら嬉しいです!
ここまで読んで頂きありがとうございます。
こんな作品でも面白いと思って頂けたなら幸いです!




