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修学旅行その一

ザ、日常回です。

 あれから一年が経ち、俺たちは小学六年生になった。

 まだ、小さいのが気になるが気にしないことにしている。


「スキー教室って、面倒いな。」


「そうだね、気持ちは分かるけど楽しんでいこうよ!」


 俺がそう言うとやけに最近活発な紗雪が元気よく返答する。

 雪虎に関しては冬眠に入ったかのように寝ている。

 そう、俺たちは今、二泊三日のスキー教室に行くためのバスに乗っているのだ。


「そうかい、ならこっちも少しは楽しみますか…。」


「そうだね〜。

 眠いけど頑張ろうかな〜。」


 雪菜に関しては本当に眠そうな表情をしながら返事を返してくれた。


「勇馬、俺はな、一つ告白したいことがあるんだ…。」


「雪を見るとジンマシンが出るという嘘は聞き飽きたぞ。」


「…さっ(目をそらす音)」


 本当にそれを言う気だったのか…。

 ある意味、ビックリだ。

 それより、利差は相変わらず、この季節になると結構表情が豊かになるよな…。


「勇馬、どうした?」


 利差が俺の視線に気付いたようで首を傾げる。

 普段のクールフェイスはどこに行ったと言いたくなるほど可愛らしい表情になっていた。


「なんでもない…さっ(目をそらす音)」


「皆帰と同じことやってるし…」


「まぁ、勇馬の面白いと思えるところだと思うよ…」


 雪夜と火槌が何か言っていたが無視無視。

 …。


「なぁ、空、悠乃、一つ質問していいか?」


「何だ?リーダー。」


「スリーサイズ以外だったら…」


「聞かんわ!」


「そうですか…」


 何で地味に落ち込んでの?悠乃さんは…。

 因みに、空のリーダー呼びは記憶を取り戻してから俺に対してよく言うようになった。


「何で、トランプやってんだ?

 ズルいぞ…。」


「あぁ、そのことか…リーダーもやります?」


「勇馬がやりたいならどうぞ…。」


「んじゃ、遠慮なく。」


 俺は空達の方に行きトランプを始める。


「俺もやる。」(皆帰


「俺もな。」(雪夜


「私も私も…」(紗雪


「私もお願い」(利差


「丁度いいし、やりたい!」(雪菜


「俺も頼む。」(火槌


「俺もよろしく…」(雪虎


『お前は寝てろ‼︎』(雪虎を除いた全員


「酷い、バタン(意識を失う音)」(雪虎


 全員からの言葉でどうやら雪虎はどうやら生き絶えたようだ(死んでない)。

 それから、宿泊先に着くまで俺達は四人交代制でトランプをやっていた(雪虎は言わずもがな)。


 ************


「ここが宿泊所か…」


「意外とデカイな…」


 どうやら、皆帰と俺は同じ感想を抱いたようだ。

 こういう所は本当に俺と皆帰は似ていると思う。


「ここなら、修練に良さそうだね!勇馬。」


 ニコニコしながら森の方を見て呟く雪菜…。

 最近、技法の使い方などを思い出そうと雪菜が手伝ってくれているのはありがたいが…。

 今の雪菜はとても怖かった。

 何で宿じゃなくて森とは、とても怖くてツッコム勇気がない。


 その後、俺達は先生の指示に従い部屋に行く。

 六畳一間の和室に男6人はギリギリすぎやしませんかね?

 とは思うが気にせぬが仏であろう…。


「勇馬、この後の予定はなんだっけ?」


「確か、今から30分ほど昼飯を食べる時間だ。

 その後、滑りに行くはずだ。」


 皆帰はそれを聞き「そうか」と言いながら弁当を取り出す。

 俺達は各々で弁当を取り出すが、俺たち6人は全員同じメニューであり、弁当で盛り上がる要素ゼロである。


「皆帰、この電撃体質どうにかしろ…。」


「雪夜、固いこと言うなよ。

 これくらいなら、耐えられるだろう?」


 そう、今現在、皆帰はプラズマを放出していた。

 これの原因は彼の体質にある。

 彼は電気を溜めやすい体質であり、特に静電気などの起きやすい、この時期は皆帰に全て向かうのである。

 そのせいか、俺たちの周りでは静電気があまり起きない…。

 その代わり、皆帰が時折、電気の放電現象が発生する。

 その時に今みたいに電気がプラズマとして可視化されるのである。

 結構昔に、プラズマを起こさないで放電できるか聞いたら、電化製品の大半がダメになったりするから、最低限の電気はプラズマ化させないとダメらしい。

 正反対に火槌や雪虎が意気消沈していることがこの季節にはよくある。

 それは彼らの特異体質が原因である。


「おい、雪虎起きろ。

 俺も眠いんだ。

 もう少し頑張れ…。」


「後、10時間。」


「それ、もう起きた時、夜だからな…。

 …ふわぁ、眠い…。」


 火槌と雪虎はもうダメかもしれない…。


「雪夜も大丈夫なのか?

 お前もこの時期は苦手だろ?」


「この程度で、倒れる訳には行かないし…。

 大丈夫だ。」


 空と雪夜は大丈夫そうだな…。

 でも、皆帰はまだ放電を続けているけど大丈夫なのか?


「皆帰、そろそろいいんじゃないか?」


「ん?

 …そうだな、もう結構消費できたな…。」


「あまり放電するなよ。

 誰かに見つかったら騒がれるから…。」


「わーってる。

 それくらいな…。」


 そっか、こいつのイジメられた原因がこの放電現象も関係していたんだっけ…。


「つーか、お前ら本当にめんどくさい体質だな…。」


「それでも、この体質のおかげで強さを得られているから、一概に否定出来ないのが辛いところなんだよな〜。」


 火槌のその言葉を聞いて俺は苦笑いしかできなかった。

 こいつらの強さはそこにある。

 それが分かっているからこそ何も言えない…。


「てか、そろそろ時間だけど…。」


 空の一言にこの場の空気が凍り付いた…。


『…サッ(目をそらす音)』(空以外全員)


 俺たちは同時に動き出すのだった。


 ************


「ヒャッホーイ!」


 俺は今、絶賛スキーを謳歌していた。

 風を切る音が鮮明に響く。

 雪は降り始め、ゴーグルに少し付着するが、視界の邪魔には、ならずに俺は下へと滑り降りていく。

 スーという雪を滑る音がBGMかのように俺は捉えていた。

 そして、ガードレーンギリギリを滑り、俺はリフト乗り場のすぐ近くでブレーキをする。


「勇馬、無駄に速いな…。」


 皆帰が後から降りてきて第一声に言う。

 皆帰は俺とは違い、標準的なスピードを保ちここまで降りてきていたのにも関わらずすぐに降りてきたということは、勇馬の通った道のショートカットを使用した結果でもあった。


「なんだなんだ?

 無駄に速いと言っても、昔のお前程ではないはずだかな…。

 もしかして、鈍ったか?」


 安い挑発を皆帰にしてみるが、結構こういうのに乗るのが皆帰の専売特許である。


「いいだろう、あとで悔しがって謝っても知らねぇよ。」


 案の定、乗ってくるのが皆帰である。

 俺と皆帰はリフトに乗りながら計画を立てる。


「よし、勝負しよう。

 ルートはこの長い道のりでどっちが最初にさっきの場所まで戻ってくるかだ。」


 普通はこの季節にスキーしにくる人が多いので俺自身そういうのは控えて起きたいが、何故か人が少なくてほぼうちの学校の貸切状態だったので行おうと考えたのである。

 そこで、普通はこんな疑問を抱くだろう。

 小学生なんだから、専門コーチみたいな人が付いて滑るのでは?と。

 しかし、その杞憂で終わった。

 俺たちは相変わらずのハブ状態だからだ。

 おまけに俺たちは中でもとても長い経験者だからという名目まで付けられた。

 しかし、そんな意地悪すらも簡単に乗り越えられるのが転生クオリティ。

 結構昔に似たようなものを経験していたおかげでここまで滑れたのだ。

 因みに、滑ってる途中に舌打ちを聞いたのは気のせいだろう…。


 そこでリフトが終わり勝負が始まる。

 今から曲がる方向に対して外側に座っていた俺は勢いは付くが距離的には不利である。

 このまま次のカーブで内側を取られたら終わりだ。

 皆帰と俺はしっかりと重心を整えて加速していく。

 カーブで俺はなんとか内側をとるが、皆帰は並行して付いてくる。

 このままだと、次のカーブは皆帰の方向が内側になるので絶対にリードされる。

 その想定はその通りとなり、皆帰が内側に入る。

 ここで失敗するようなことは皆帰はしてくれない。

 まぁ、当たり前だ。

 この程度なら俺たちの中ではお茶の子さいさいレベルの技であり、ミスは無い。

 次は少し長い真っ直ぐなコースである。

 ここで重要となるのは時折、横から来る俺たち以外の学生達である。

 それさえ無ければただ単純な真っ直ぐなコースである。

 俺は来る学生を見て速度、コースの計算をする。

 そこから割り出した答えから速度を出してギリギリで最短かつ加速できるポイントを走る。

 皆帰は少し計算が合わなくて少し遅くなっているが俺の前をリードしている。

 ここから先が急なVターンの後の急な坂で終了である。

 これが簡単に見えて案外難しい…。

 Vターンはふつうに進もうとするとUターンになる。

 それはロスにもなるし、場合によってはVターンより減速が少なくて済む。

 ちなみに、皆帰はVターンが苦手で俺は得意である。

 要するにここが勝負どころである。

 俺は、体を捻り無茶な体制に変える。

 この際のブレーキのかけ方によってロスが変わる。

 一番の問題はブレーキの反動により体が飛ばされるケースである。

 これに関して言えば、体幹を鍛えており解決している。

 あとは減速をどう補うかだ。

 俺は手に持っていたストックを刺す。

 そのまま、スピードの合わせて腕を曲げる。

 曲げていた腕を進みたい方向に板と一緒に傾ける。

 無理矢理だが、これで減速が少なくロスの少ないターンの完了である。(*よいこ真似しないでね、出来たとしても危ないから…)

 ここからがラストスパート、皆帰と俺は並走し続ける。

 お互い、これ以上に無い加速がしやすい体制を保ちながら…。


「「ゴール!」」


 その瞬間は寸瞬違わず同時だった。

 これは、もっと速い速度で走れる俺たちの見解だった。


「あんたら、馬鹿なの?」


 突如、雪菜らしき声が聞こえたが気のせいだろう…。

 俺達二人はそこから何本か競争し合った。

今回は入れたい話を突っ込んだ感じですね。

次回はかなり設定などを突き詰めていく会話などがあるのでお楽しみに…している人はいるのかな?

読んで頂きありがとうございます。

面白いと思っていただけたなら幸いです。


すいません、更新早々誤字で少し直しました。

ノリで書くと意味わからない日本語になる時が多いです。

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