普遍はないと誰かは言った
「…」
現在、僕こと晴臣は状況を理解でずに困惑していた。
「あれは」
今目の前には2名の転校生、他のクラスにも転校生は来てるらしく、その中でこのクラスは2名を受け入れていた。
「寺等院 那奈です!」
僕はこの女を知っている。
先日のライブの時のテロ事件の際、最後まで首謀者の前に立っていた少女だ。
だが、他人の空にだろうか?
桜色の髪から綺麗な黒髪になっている。
そして、もう一人は双子なのかと似ている少女、茶髪で気まずそうにしている。
「えーっと寺等院 花鈴です」
二人は綺麗にお辞儀して、ホームルームが終えるのだった。
そして、何よりも
「どうしたんだい?」
ユージスが明らかに少し前と比べて見えるようになっている。
だが、警戒するものではないそれに彼女達を知っているような感じだ。
そんなこんなで
学校が始まる。
「知ってるか晴臣!向こうのクラスでは寺等院 祈って子が転校してきたらしいぞ!双子がかなぁ」
「あっちのクラスにはシャルロット・リレイという男子とヘレネア・リレイという女子に一つ上の学年にシャーロット・リレイっていう姉弟だって!」
和と彩が詰め寄ってくる。
「そ、そうなのか…」
2人の押しが強くて困惑するけど…
「それで、なんで2人は転校生の方には行かないの?」
「「…」」
2人は目を逸らす。
「いや、ほらだってよ」
「わかるでしょ」
いや、知ってるさ知ってるとも。
「「初対面の女子は怖いでしょ」」
2人とも女子は苦手だよな。
彩は女子なのに…
そんなこんなでため息吐いてると…
「むぅーりぃ!!!!」
涙声の声が聞こえた。
花鈴が涙目で逃げようとしているのを那奈が止めているようだ。
「あ、あれは?」
「なんだろうな?」
「見たところ、いろんな人に詰められてキャパオーバーしてる感じかな?」
彩が考察してるがそれはどういう状況なのだろうか?
なんか、ユージスがあちゃーって頭抱えてる気がする。
「そういえば、今日なんか、バタバタしてるよな」
「そりゃあ転校生がたくさんきてるからなぁ」
「そうよ、当然でしょ?」
「いや、朝はそう思ったんだけど、ホームルームが終わった後もバタバタしてるのは…」
僕がそう言い終えたタイミングだった!
「大変だ!風井がやられた!」
その言葉に全員が目を見開く。
そしてとある生徒が言った。
「学外で喧嘩!?」
「違う!校内でボコボコにされたらしいぞ!」
そう、風井というのはこの学校で唯一いるステレオタイプの不良で常にメンチ切って歩いている。
そんな彼は学内で喧嘩することはないが学外でなら多くある。
だが、学内は喧嘩する相手がいるはずないのだ。
「待てよ、てことは喧嘩した奴がいるってことか?」
和の問いかけに報告した生徒は頷く。
「なら、風井と喧嘩したのは?」
「…黒い影…だそうだ」
僕は息を飲んだ。
黒い影、何度も会ったことのあるその存在に僕は…
一体何を感じたのだろう?
***
俺ことユージスならぬ、北条 勇馬はとある喫茶店で優雅にお茶を飲んでいた。
学校も終わりのんびりとしている。
「それで?アレどうなんですか?」
「どれについて?」
那奈の質問に俺は首を傾げる。
「あの晴臣という男について」
「あーそいつね、手を出すなよ」
「なんで?」
「んー記憶が完全ではないけど、アレは特別だよ」
「そこまで?」
「そこまで」
俺の言葉に那奈は不思議そうにするが納得はしていた。
「しつもーん」
「花鈴どうした?」
「そもそも、勇馬の目的は?」
「…」
俺の目的…か。
なんだろうな。
アレを止めるのも違うし、アレを打倒するのも違う。
そうだなぁ…
「幸せを見つけることかな?」
意外そうに全員が見てくる。
「どうしたよ、全員して」
「いや、意外な答えだと」
シャルロットよ失礼ではないか?
「自分の幸せなんて考えてませんみたいな顔をしてるのに」
シャーロット?
「そもそも人の心を知ってたんですね?」
ヘレネア?
「そもそもあんたに幸せは似合わないのでは?」
「月葉、失礼じゃないか!!」
俺が怒るが…
「いや、あの…とてもそうは見えないかな?」
「祈まで!?那奈と花鈴は!?」
「私は正直そう見えない」
「那奈!?花鈴は…」
「私はわかるよ」
全員が意外そうに花鈴を見る。
「彼は私と同じだ。それ以上でもそれ以下でもない。その過程に必要とあらば自分を切り捨てるタイプだ」
その一言に俺は何も言い返せない。
「だから私たちが彼を守る必要がある、いつ自分の命と引き換えに死ぬかわからないからな」
花鈴には何もかもお見通しかよ。
まぁ、否定できる気がしないな。
結局は俺はこんな生き方しかできない。
「…てか、ウチ思ったんだけどさ、あと3人いるわけでしょ?前回の那奈の時だってギリギリだったのに大丈夫なん?」
「それなー」
俺の淡白な反応に意外となんとかなるのかと祈と月葉、ヘレネアは邪推してくるが…
「無理だな」
「無理よね」
「無理ですね」
「無理」
4人が否定する。
「「「え?」」」
「そもそもの話が勇馬ははぐらかしているが、那奈は4人の中で最も弱い、技術も力も何をとっても他3人には及ばない」
「でも、ほらこっちには花鈴が」
「私はそもそもが那奈の力を代用して使っていただけ、要するに私の本来の力は今の月葉、あなたと同じ力しかない」
思わずベッドフォンを落とす月葉。
「まじで言ってる感じ?あー答えなくていいよ、これはマジだわ…そんなエグいのか的な話でしようと思ってたのに想像を遥かに超えてるわ」
月葉はそう言って首を振る。
「にしても、ウチ、那奈以外知らないんだけどさ、ちゃんと話してないけど平気そう?」
「あ、私シャーロット・リレイ!六賢者『魔法』の研究を担当してるよ!てきな自己紹介欲しい?」
「え、いや。うんありがたいんだけどさ、知らない単語をあたかも知ったふうに言われても困るってか」
「シャルロット・リレイ、愛の『表裏』の称号がある」
「えーっと、名前とそれが男ってのつこっみたいと初っ端思ったはいいけど、その愛のってとこで全部吹き飛んだわ、ごめんもっかい名前教えてくれる?」
「シャルロット・リレイだ」
「あーおっけおっけ、んで、そっちの子は?」
「私はヘレネアです!音速を司りしと言いたかったんですけど最近、『運命』の系譜とかなんとか覚醒してるみたいなんですのでちょっと整理してからそこら辺は後日」
「あーおっけおっけ、てか、なんかややこしそうだし、全部終えてからまとめて話して欲しいわ、うちにはちょっと受け止めるのキツい的な?」
「最後は私ね、花鈴。もと地脈の守護者にして精霊原点を司るもの…今は人として再構成されてるから馴染むまでは弱いわね」
「んーおっけ理解は諦めておくわ。んで、うちは月葉…まぁ、吸血鬼なんだけどさ、家の事情とうか、家の人が死んじゃったと言うか、まぁ、そんなこんなで野良吸血鬼ってやつ?てきな感じなんだけど」
こうやって自己消化を聞くと錚々たるメンツだなぁ。
「んで、勇馬さ」
「ん?」
「改めて自己紹介して欲しいんだけど?」
「あーそっか虚無の時期に会ってるからな」
俺は考える。
ユーモアを考えるほど俺は頭良くないし…ならこれだな。
「北条 勇馬。3代目真実の称号を持ち、絆の神使にして、『要素』を作り出した錬金術師だ」
「…やっぱり何もわかんないんっすけど、もうちょっといい自己紹介なかったの?」
「いや、無茶言うなって」
こうしてお互いにそれぞれ、面識を持つのだった。
「あのー私、他の人たちに自己紹介してないけど」
祈がなんか言ってた気がするけど。
まぁ、みんな祈を知ってるし問題ないな。
久々にガチガチで月葉描いて楽しかった!
このキャラこう言う役回りできるから色々と楽…楽しいんだよなぁ。
面白い、気になるなどがあったら、ブクマ感想評価お願いします!
あとついでに、Xを始めたので新キャラ?(今後出る予定がない)が宣伝という名の好き勝手してるので興味あったら下記のリンクを見に来てください!
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