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グリの分離   作者: 霜月淡美音
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瑠璃色のカタチ

個体は色々な要素があるが必ず一つだ。貴方が貴方である様に。どんなに思考を凝らしても、他の誰かと交わる事は無い。

人を例える時によく言うじゃない?誰かと誰かを足して二で割ったら貴方に似ているだとか。言葉では言えるけどね?実際に人を半分にしてくっつけたら死んでしまうんだ。

そう、壊れてしまうんだ。


それではそんな交わらない白と黒の様なお話をしようかな。


初めまして。私の名前は瑠璃るり

ある時を境に私はあきになり、私の中にりゅうが生まれた。精神病棟の先生は私を《解離性同一障害》だと言う。私にとっては切り離したくても切り離せない、憎い存在だ。だってりゅうは冷たいから、人の気持ちがわからない…だから嫌いだ。


でもそんなりゅうを生み出したのは不甲斐ない私。

先生は何年も一緒に生きてきたりゅうの存在を教科書みたいにアッサリ病名で切り捨てた。嫌いなんだけど胸は痛かった…。嘘がつけなくて、騙されやすくて、いつも笑っているだけの私を助けてくれたのもりゅうだから。

先生。りゅうを何かのおまけみたいに言わないで。

気付いたら二人だったんだ。

いつも二人ぼっちだったんだ。



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