ゼツヤVS全校生徒になったけどもはや戦○無双だ。
さて、ゼツヤがバスターに内心を言ってから数日後のことだった。
「ゼツヤ」
「なんだ?バスター」
バスターが無言で紙を渡してきた。
『そこまで言うのなら実力を示してみよ。明日の昼に始まりの町の広場に来い』
「なんだこれ」
「シャインを筆頭に計画されたものらしいね。口だけで言うんじゃなくて実力を見せてみろってことだと思うよ」
「まあ、明日いけばいいのか?」
「ああ、まあそうなんだけどね。あと、ゼツヤが負けたら好きに作らせるみたいだよ」
「ちょっと目にもの見せてやるか」
「この際だから思いっきり暴れるといい」
「珍しいな。バスターがそんなこと言うなんて」
「流石にゼツヤの味方になるさ。それに、使われっぱなしは癪だろう」
「まあそうだな」
さて、悪夢を見てもらおうか。
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次の日の正午。
「かなり集まっているな。まあ、集団線になるとわかっていたから今さら驚かないが」
「ゼツヤ君。結構余裕なんだね」
ミズハが苦笑している。
「まあ俺だしな。以前の装備も結構作れるようになってきたし、はっきりいって負ける気がしない。俺の工房武器を向こうが持っているのがいまいち納得できないんだが、まあそれはどうでもいい話か」
「え、あの剣無いの?」
「まだ預けてる。でもまあ、あの剣以上に使いまくっていた剣はあるから問題ない。バスターも生徒会長も参加しないみたいだしな。生徒会は参加するんだけど」
「なかなか妙なことになっているね」
「さあ、某蹂躙ゲームのように暴れるとするか」
ゼツヤは広場に飛び降りる。
「よう、さんざんいってくれたみたいじゃねえか」
「シャインか。確かにそうだな」
「お前は生産職だろうが、それで優秀なんだから作っていればいいんだよ」
「なるほど、みんなが俺のことをどう思っているのかはよくわかった」
もう言うことはない。
ゼツヤは剣を構える。
「ま、俺にメリットがない試合になりそうだし、ちょっと暴れるか。いろんな意味で」
「ふざけやがって。いくぞお前ら!」
多くのプレイヤーが突っ込んでくる。
「頭の悪いやつらだな。勝算もないのにこんなど真ん中に飛び込むわけないだろ」
ゼツヤは、全員の武器を破壊した。
「そんな馬鹿な……」
「俺がお前たちに作っていたのは、一部分を突かれると簡単に壊れるピーキーアイテムだ。ギャラもらった人にはそんな使い勝手の悪い武器は渡していないが、お前たちは違うぜ。どんどんかかってきな。お前たちの勝算を一つずつ潰してやるからよ」
「ち、おい!魔法職!」
「無駄だ。『スペルバーストフィールド』」
恐ろしい範囲でフィールドが展開する。
「魔法は無理ってか?だが、ここにはお前の工房武器がある。これさえあれば、俺たちの勝利は揺るがない!」
『オーバーライド』起動。前提『パターンチェンジ』
ゼツヤの知るなかで最強のプレイヤースキルを発動した。
「好きなだけ来い。何回でも倒してやる。すぐにくたばるんじゃないぜ」
ゼツヤはその時から、鬼神のごとく暴れ続けた。
向かってくる武器をすべて粉砕し、魔法はすべて無効化され、阿鼻叫喚の地獄絵図に変わっていった。
ゼツヤは溜まったものを発散するかにように切り続ける。
武器を失い、予備の弱い剣で戦いに挑むものもいたが、その武器すらもゼツヤが作ったもの。まるで影響がない。
プレイヤーが何度も飛ばされて、どんどんプレイヤーたちの表用が悪くなっていく。
その日。生徒は理解した。
絶対に敵にまわしてはいけない存在であったこと。
本当にそれだけは、全員が理解した。
ちなみにその後、ゼツヤはあの世界でやっていたように、オークションでアイテムを渡すようになった。
決して、壊れた武器を直すことはしなかった。
最近ネタがなくなってきています。更新速度が遅くなるかもしれません。最近文字数が少ないので察している人もいるかもしれませんが。




