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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
ジョブ 解禁!
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メンバー選出

 さて、いくらゼツヤであっても、これからいくのであろう最難関ダンジョンに合計四人でいくほど無謀ではない。だが、そもそも前提として、選ばれるNPCが強いのは当然のことである。


 ゴディアスはもうほぼ決定しているといっていいだろう。


 残る二人を含めた三人が、ゼツヤの前にいた。


 まだ詳細の知らないNPCのうちの一人は男性で、金色の長剣を携えているところを除けば、装備はかなりゼツヤに近い。無論。装備の性能はゼツヤ以下だが、それでも強力である。


 もう一人は女性で、クラリスほどではないが、かなり整ったようしである。


 持っているのは杖で、青色の宝玉が先端に埋め込まれている。


 男性の方は魔法剣士の『レイジ』で、女性の方は全属性魔法使い『ロシュア』である。


「ところでゼツヤ様。今回は、ゼツヤ様を含め、四人でいかれるので?」


 ロイドが聞いてくる。


 いや、それがあり得ないのはロイドもわかっているだろう。そもそも、オラシオンの全NPCのなかでトップスリーを選抜しているのだ。大きなことをするのはわかりきっている。


「ちょっと助っ人もいるけどな。もうそろそろ来ると思うけど……」

「師匠~。お久しぶりです~」


 まの抜けた声と共に部屋に入ってきたのは、ゼツヤよりも背がちょっと低い少女だった。


 ほんわかしているというか、なんというか、『癒し系美少女』といった感じである。

 ただ、身長のわりに出るところはしっかりと出ているのである。


 名前は『ホルン』である。楽器の名前だが、本人の音楽歴は無しである。


 武器は長剣。あまりあっていない気がする。


 次の瞬間。ドアがバンッと音をたてて開いた。


「師匠ーー!!」

「グハッ!!」


 突進と共に抱きついてきたのは超活発な笑顔全開の美少女。名前は『ピクル』


 武器はハンマーであり、その分STRがかなり高い。

 実質、現在進行形でひっぺがそうとしているのだが、全然離れない。


 が、無理矢理にひっぺがした。ホルンにも協力してもらった。

 で、解放された次の瞬間。


「師匠!久しぶりだな!」


 大量のバラをバックにして黄色いタキシードをアレンジした服装の男性が入ってきた。

 名前は『ローズ』で、バックのバラは実は彼が自分で持ってきたものである。


 武器はレイピアで、実はアクションスキルを使用する際、剣の軌道上にバラの花びらが出現すると言う訳のわからん設定である。作ったのはゼツヤなのだがな。


 本人はまあこんな性格だが、ゼツヤが判断するに『身の程をわきまえているナルシスト』といった感じである。


 まあとにかく、全員揃った。


「まあとにかく、これで全員揃ったわけだ」


 パーティーリーダーとして、万能型のゼツヤ。


 前衛で攻撃と防御の両方を行えるゴディアス。


 攻撃と魔法を使い分けて戦えるレイジ。


 ありとあらゆる魔法を使用できるロシュア。


 長剣でありながらスピードをいかした攻撃ができるホルン。


 パワーバカのピクル。


 ……ローズ。


 以上が今回のパーティーである。


「ところで、今日はどこにいくんですか?」


 ピクルが聞いてきた。


「オラシオンの『工房武器』の素材のためだ」

「これはハードになりそうだな」


 ローズの言う通りである。


「具体的にはどこにいくんですか~?」

「まず最初は『マスターオーブ』を作成するため、大量の『マジカルストーン』と『強制結合石』を取りに行く」


 マスターオーブは、簡単に言うなら『究極のマジカルストーン』である。

 用途はひとつだけ、鉱石に連金することだけである。


 強制結合石はそのなの通り、錬金時に、全く反応のないものでも錬金を可能にする。


「つぎに、『マテリアル・オリジン』を入手するために各ダンジョンに潜る」


 ゼツヤが知っている現時点での最強の鉱石である。


「これは長いことになりそうだな」


 ローズが楽しそうに言う。

 本当に楽しそうである。


 まあ、それはそれで仕方のないことなのだがな。


 実は、あとから来た三人は、『リアルではすでに亡くなっている』のだ。

 2500という数字に達した今現代でも、直せない病気は少なからず存在する。


 この三人は、それを患ってしまったのだ。


 ゼツヤと彼らは、NWOではあるがそれなりのなかであり、それなりに助けたいという理由はあったのだ。


 シャリオに協力してもらって、脳のデータのスキャン、および複製を行って、電脳状態で今思考している。


 ちなみに、なぜシャリオに頼んだのかというと、簡単な話、エクストリームメンバーの中で、シャリオはぶっちぎりで賢いからだ。

 シャリオは現在、日本で最難関の大学に通っている。偏差値なんて90を越えているレベルだ。


 ギルドではボロカスであり、軽くデュエルしたときはかなり負けていたシャリオだが、リアルで言うならトップに位置する。あえて自分のレベルを下げて接しているに過ぎないのだ。

 まあ簡単に言うなら、シャリオは賢い。更に、賢い話もバカな話も両方できるのである。


 それはいいとして。


「ところで、それらの素材はこの人数で足りるのか?」

「人数的には無謀だな」

「即答!?」


 ゼツヤはこういうとき、二手先三手先は見抜くが、一手先は考えないタイプである。用は行き当たりばったりだ。

 ついていく方はその分苦労しないわけではないが、ゼツヤは理不尽は言わない。一応考えている。それなりに。


「目的はわかったよ~。でもでも~。アップデートで『空腹システム』が実装されているから~。ちゃんと食べ物も準備しないとダメだよ~」


 危機のがしていたらなかなかヤバイないようだったからね。


「まあ、その部分の食料にかんしては、用意するのと現地調達で行くことにする」


 全員が納得できた。


 出発した。


 ゴングはもうすでに、鳴り響いているのだ。

眠いですね。本当に。

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