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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
強者たちの交響曲
20/218

『最強』『最高』『海賊』『音楽家』

一回打ち込んでいたのが吹っ飛んだ。ショック!

NWOの移動手段を言うのは、基本的には徒歩。次に多いのは『ワープシステム』である。


 徒歩は言うまでもないだろう。自分の足で歩くことだ。これ以上言うことはない。


 ワープシステムは、町や村の中心に設置されており、その場所につくことで、そのワープポイントを使用できるのだ。


 ワープポイントを使用しないワープの方法は、ゼツヤが使っている『ホームの帰還する専用のワープリング』のみである。今現在。


 アイテムの運搬に関して最も使用されるのは、確かにワープシステムは大きい。

 だが、ワープシステムを使用するということは、そのアイテムは基本的にストレージに入ることになる。要は、限界があるのだ。


 厳密に計測したギルドによれば、『特殊なマジックアイテムを使用しない限り、全プレイヤーのストレージの最大量は150キロである』とされた。


 これは多いと言えるか少ないといえるか、それは、運搬するアイテムによって変わる。


 例えば、調合や財布ならほとんど問題はないだろう。専用の台は少々重いが、それを含めての余分に50キロもあれば十分である。


 だが、鍛冶を行うもの達にとってはやや少ないのだ。


 インゴットや鉱石の重さは約5キロと言ったところだが、武器や防具に変えたりするといっきに重さが跳ねあがる。何故なのかはわからない。

 だが、鎧を現地で生産するのならまだいいが、作ったものを持って行く方が、見栄え的にいいもの事実だ。だが、そう言った鎧を持ち込むと、アイテムストレージではすぐに限界が来るのである。


 そんなときに役立つのが『ホームボックス』である。

 補足するなら、ホームと工房は、システム上は同じである。工房を持っていれば、それはすなわちホームを持っているのと同意義であり、ホームボックスを購入できる。


 だが、ホームボックスは100キロもあるうえ、さらに、ストレージにシステム的に入らず、ワープの対象外である。


 運ぶ際の手段が必要になるのだが、『騎乗アイテム』と言うものがある。

 まあ正式には、『プレイヤーと友好的な購入型のモンスター』なのだが、それはいいとして、最低ランクのものでも、『プレイヤー+馬車+ホームボックス×5』をかなりの速度で運んでくれる。維持費はかなりかかるが、レンタルであればそのまま返却可能だし、購入すれば、世話をしなければいけないが、何回も払う必要はない。


 なお、システム的な『貿易』は存在しないが、圧倒的な量のアイテムを動かすためには、そう言った騎乗用モンスターが欠かせない。そのため、プレイヤー間での貿易は、何処でも行われている。レベルの高いプレイヤーなら、拠点と言うものを持っているからだ。自分の店を持っているプレイヤーであるならなおさらである。


 何がいいたいのかと言うと、必然的に、大きな町にはそう言った騎乗用モンスターをよく見かけるのだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

「やっぱり人が多いなここは」

「イベントが明日だからな」


 ロードキャッスル城下町にワープで来ていた。


「さて、広場に行くか。みんな集まっているだろうしな」


 反論する理由もないので向かった。


 時計台を中心にしてバカみたいに円型に広がっている。

 見渡すと、いろいろなギルドを見かける。


「まずは……アンフィニッシュドレギオンだな」


 レイフォスについていく。


 アンフィニッシュドレギオンのギルドカラーは、黄や緑だ。白もあるが、それは割合が少ない。

 リーダーを発見。ロングコートはNWOでは人気装備なので不自然な部分はない。だが、左しかない片淵眼鏡は目立つが。


「お、レイフォスか。久しぶりだな。あと、ゼツヤも」


 ゼツヤがオラシオンの従業員だと知っているのはエクストリームのメンバーだけだが、ゼツヤの名前自体はそれなりに広まっている(リトルブレイブスに広められた部分もある)。

 ブリュゲールがゼツヤを知らなかったのは……たぶん無関心が原因だ。


「久しぶりだな。ゼノン。今回のイベントには参加するんだな」

「当然だ。まあ、今回のイベントに関していうなら、そっちの方が有利だろうがな」


 シャリオがいるからな。


「ははは、まあ、そう言うなって。ところで、もう準備は整えているのか?」

「当然だ。座右の銘は『用意周到』と『マスター命令絶対』だからな」


いいのか?それ。特に後半。


 まあ、ゼノンは理不尽なことは言わないし、多分問題ないだろう。


「さて、俺は他のところに顔見せてくるよ。またはなそうな」

「ああ」


 次。オブシディアン海賊団。


 かなり荒っぽい雰囲気だが、海賊を名乗っているので、半分以上雰囲気づくりだろう。


 船長帽子を発見した。


「久しぶりだな。テラリア」


 名前は黒曜石とは全く関係ない。


「こちらこそ久しぶりだな」

「もうすっかり準備は整っているようだな」

「それはそちらもだろう。ゼツヤがいるところを見ると、今からでも大丈夫そうだ。しかも、殲滅に関する専門家がいるからな」


 全員がシャリオを見た。


「なんか、視線がいたいんだけど」

「シャリオって視線で分かる人だったっけ?」

「サーガ、そりゃちょっとひどいぜ」

「そうよ、シャリオはバカだけど鈍くはないんだからね」

「クラリス!テメエもテメエだ!」

「ふふふ、ユフィちゃんはどう思う?」

「私ですか?そうですね。シャリオさんは……『黙っていたらかっこいい人』だと思いますよ」

「おい!なあ、セルファ。お前は味方だよな……」

「コメントはなしにさせていただこう」

「自分の序列が気になるぜ……」


 散々だな。


「まあいいとして、また後で話そうな」

「そのつもりだ」


 次、旋律騎士団。


 何と言うか、スーツを改造したかのような戦闘服である。ギルマスはレイピアを腰につっていた。


「お、レイフォスか。久しぶり」

「久しぶりだな、アーネスト」

「やっぱり君たちも出るんだね」

「そっちは達成後に演奏するのか?」

「そのつもりだし、あと、戦闘にも参加するつもりだよ。まあ、戦火はそちらにはかなわないだろうけどね。殲滅の鬼がいるから……本人が暗いけど、何かあったのかい?」

「ギルメンにボロカスに言われているだけだ」

「いじられキャラはいつも通りか」

「ちょっと待て!いじられキャラってどういうことだ!」

「まあいいじゃないか。あと、シャリオ。ログアウトした後、エクストリームに関するスレはみない方がいいよ」

「見ない方がいいのかよ!」


 UFR以外ではボロカスである。


 まあ、実質、エクストリームの中では一番弱いのだ。


 VSレイフォス 魔法は斬られて、接近されて終わり。

 VSユフィ   反応不可能。

 VSサーガ   弓と魔法では弓の方が早い。

 VSセルファ  攻撃はすべて通用せず、即死も聞かない。セルファは攻撃はしないが、どちらの方が強いのかは見ての通り。

 VSクラリス  即死は通用しない。攻撃されても回復可能。しかも、クラリスは近接戦闘の手段があり、しかも、エンチャントは理不尽クラスだ。勝ち目無し。


 と言った感じだ。


「まあ、これはこれでいつも通りか。そう言えば、『リトルブレイブス』と言うギルドを知っているかい?」

「ああ、何かあったのか?」

「今回は参加するみたいだね。あと、『ソレイユ』と『バスター』が入団したらしいよ」

「何!」


 ソレイユはご存知の通り、今日子先生である。


 バスターは、数日前まではソロだったプレイヤーだ。

 使用武器は『オラシオンシリーズ』の大剣である。

 数々のシステム外スキルを編み出し、所有しているアクションスキルも多い。


 さらに、なんともすごいところは、『単発攻撃力においてはレイフォスを超える』と言う部分である。

 武器のATK値はレイフォスの方が上だが、数々のシステム外スキルによってブーストされ、レイフォス以上のダメージを叩きだす。屈指の化け物である。

 セルファ相手にダメージを与えられるプレイヤーとして有名でもあった。


 そんなプレイヤーが、どこかのギルドに属するとは……可能性として考えられるのは、『沖野宮高校』の生徒だということなのだが……まあ今はいいか。それは。


「こりゃ俺達もうかうかしていられないな」

「そうだね。もっと強くなる必要がある」

「でも、これ以上強くなるのはシステム的には不可能だよね」


 サァァァガァァァァァァ。余計なことを言うんじゃない!


 締まらない雰囲気だったが、マスターたちによる会議が行われるのだった。



 今更なのですが、『PV』って何?誰か感想で、『意味』と『確認する方法』を教えてください。頼みます。

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