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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
隣世界のエンタメサモナー
174/218

結局一番強いのはあの男である。

「そう言えば、ゼツヤ君はエンタメってできないの?」

「現役アイドルの彼女から言われるとなんか複雑だ」


 そんな感じで色々話していたわけだが、結局やるのかどうかという話になると、やるんです。


「というわけで、やっちゃおう!」


 ミズハの提案により、オラシオンの地下闘技場(ホコリをかぶっていた。というレベルでは済まない放置度である)でデュエルをすることになった。


「言っておくが、俺のエンタメは少々過激だからな。そこそこ覚悟しろよ」

「主人公がそんなラスボスみたいな事言って大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ」

「おまけに若干パクってますよね」

「オラシオンだからな。流行の最初の人間になったとしてもいいだろう」

「パクる人のいいわけですね」

「それを言うな。というわけで、早速やるぞ」


 『START』


「我が心を満たす採光よ。剣を取りて新たなる開闢をこの世に示せ、『剣聖エスクード』!」


 騎士が出てきた。

 ぜツヤも杖を構える。

 ちなみにかなり久しぶりである。


「死を得し不死鳥よ、元素の方舟に導かれ、限界にて姿を現せ。『マキシマムイデア・ホワイトフェニックス』!」


 出現したのは、真っ白な不死鳥である。

 あとサイズがやばい。


「うわ、なんですかこれ」

「エースモンスターでないが、まあ、色々と面倒だからきをつけろよ。やれ!フェニックス!」


 不死鳥が翼を広げて、エスクードに向かって突進する。


「かんたんにやられそうですね!」

「数値的にはそっちは2500だけど、こっちは5000だからな」

「圧倒的じゃないですか!」


 叫びながらも、レインは何かを投げる。

 オーブか。


「『ソニックオーブ』ですよ。回避してください!」


 ぜツヤには、エスクードが一瞬消えたように感じた。


「行ってください。エスクード。『ソード・オブ・アクセル』!」


 なんか真上から一閃された。


「でもあまり効いていないですね」

「圧倒的に差があるからな」

「それなら……」


 レインはオーブを2つ出して、使用する。

 エスクードに日本の剣が装備された。


 『機構剣マシニクル』と『巨人剣ドレッドノート』か。


「まさかの脳筋作戦!?」

「行っちゃってください。『ソード・オブ・ストロング』!」


 思いっきり打ち込まれた。

 うーん。なんか妙だ。異様に効きすぎだろ。

 いやまあ、自分で作ったんだけどさ。


「仕方がない。これを使おう」


 ぜツヤが取り出したのは、一つの物体だ。


「……プリズム?」

「そういうことだ。プリズムオブジェクトってアイテムなんだけどな。さあ、その力を見ろ!」


 ゼツヤがプリズムを掲げると、不死鳥が鳴き、細い光の線になる。

 そして、プリズムを貫通した。


「死を得し竜よ。今こそ大いなる頂に君臨し、すべてを震撼させる王となれ!『マキシマムイデア・スペクトルドラゴン』!」


 スペクトルが体に刻まれた竜が出現する。


「なんですかこれー!」

「俺の切り札だ」

「なら、私も切り札を使いましょう。来てください。七本の剣」


 ゼツヤが渡した7本の剣が出現する。


「そして、合わされ、来てください。『神格剣プレシャス』!」


 七本の剣が合わさって、一つの剣になる。

 そして、エスクードがそれを握った。


「さあ、始めようか」


 エスクードが剣を構えなおして、スペクトルドラゴンが雄叫びを上げる。

 どうなるのかは、お互い、なんとなくわかっていたかもしれない。

 だが、過程は俺達が決めることだ。


 ただ、ひとつだけ。

 エンタメというのは、うまく行かないときは本当に行かないものである。

 そして、やっぱり強いのは、創造神だった。

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