臨機応変を信条とするがミーティングは重要である。
さて、ORACLE・ZEUSに挑むため、35人が集まるのだが、これがもう多すぎるのなんのって……。
しかも、ギルドに所属している者がほとんどなので、バックアップメンバーもいろいろな意味で多くなる。
特に、傘下ギルド、最近は三十個になったらしいギルド『アンフィニッシュドレギオン』がいるため、これがもういろいろな意味でヤバいことになるのだ。
「と言うわけで、各パーティーのリーダーが集まったわけだ」
リオがそう言った。
ゼツヤ、レイフォス、サターナ、カオル、リオがいる。
一人だけ少女にしか見えないが、れっきとした中年男性だ。
「……」
「あ、ごめん、父さん、睨まないで……」
余計なことを考えているとカオルが睨んできた。
レイフォスが苦笑していう。
「しかし、なかなかのメンバーだな」
「確かに……というか、直接的に見て、ゼツヤに関わりがあるんだよな。俺は相棒、レイフォスは腐れ縁。リオはハイエスト・レベルでみると師匠だし、カオルさんは父親だろ」
サターナの言う通りだ。
まあいいじゃん。主人公だもん。
「まあいいとしよう。さて、今回のことだが、ORACLE・ZEUSを倒すためのドリームチームと言うことで、集まった。作者曰く、空気になるキャラも多くなるだろうけど、了承してほしい。ということだったぞ」
「後書きで言え!」
リオのセリフにゼツヤが突っ込んだ。
「まあ、そんなことはどうでも……よくはないが、とにかく確認していこう」
タイプ・紙……じゃなくて神
「居城ヴァルハラにいる主神オーディンと同じタイプだ。種族に寄る属性相性は存在しない」
ファンタジーのような属性相性もいろいろ存在するのだ。
ちなみに、属性と言っても、近接武器であっても斬撃、突き、打撃と言った感じにいろいろある。
かなりいろいろあるのだ、が、今回は関係がないので省略する。
次。
レベル100
「今までにいたっけ?」
「しらん」
このレベルはモンスターのレベルでもあるが、それと同時に、プレイヤーに求められる最低レベルでもある。
が、最大レベルをサービス開始から今に至るまで100で固定されているNWOの場合、もう最大で来てくださいと言っているようなものだ。
モンスターがいろいろ補正されているというより、プレイヤーが生み出す様々なものに寄って世界の基準がいろいろ変わって来るのがこのゲームだからな……思えば無謀のようなシステムだが、すごく今更である。
次。
HP1E+20
「はっきり言ってこれが一番面倒だよな」
「多すぎだって……」
レベル100のプレイヤーのHPの平均値は、まあ、初期ポイントのVITにかかわって来るのだが、大体、二万前後、と言ったところか。
VITやスキル構成、職業でガード前回のギルドであるセルファでも、三万はあっても四万はいかないはずである。
で、この数字だ。はっきり言ってやりすぎ感が否めない……。
「まあ、貫通属性を利用してどうにかするしかないか」
NWOに即死は存在しないからな。
次。
HP以外の全ステータス十万!
「蘇生手段を潤沢に用意しよう」
まあ、それくらいしかできることはないだろう。
はっきり言ってあきれる数値だ。まともにやってたらきりがない。
次。
全属性魔法 『マスター』
「シャリオやザイルみたいなものか?」
「威力は違うだろうが、そうなるだろう」
全属性の魔法使いがいないわけではないからな。
まあ、魔法に関しては本当にもう臨機応変にやるしかない。
次。
全武具術 『マスター』
「素手を含めてどんな武器でも技を使えるってことか」
「次行くぞ」
HP自動回復&MP自動回復 『マスター』
「鑑定した時、目を疑ったな」
ある意味で面倒だ。
ただでさえ多いからな。
まあ、固定値が増えていくだけなので、絶望的と言うわけではない。
次。
死の閃光
「どういうスキルだ?」
「当たった相手のHPを0にする。と言うものだな。一応、クーリングタイムも長い」
シンプルだが、気を付けないとな。即死無効が通じるかどうか不安である。
次。
スペルバーストフィールド
「困るのはごく少数だが……マスターブレスレットでどうにかするしかないか」
久しぶりの登場になりそうである。
「魔法職はそこまで多くはない。必要なものは揃える必要があるが……まあ、問題はないだろう。多分」
ということで、次。
ガードピアース
「セルファが困るくらいか。一応無効にできるんだろ?」
「出来る」
結果。
なんとかなりそう。
「まあ、あえて問題があるとすれば、このパーティー構成だよな。どのパーティーが何の目的があるのかさっぱりわからん」
「リオ、ミーティングの最後にどういうことになっているのか教えてくれないか?」
「あえていうなら……全員遊撃だな」
なんじゃそりゃ。




