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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
ダンジョン作成によるヘリオスの再暴走
132/218

心労

 矢次はセカイのいるマンションに来ていた。


「お、来たね。なんかやつれているけど……」

「兄さんに振り回されて……途中からヘリオスでいられなくなったし……」

「彼、なかなか凄まじいからね」


 セカイはログを見ている。


「しかし、ことごとく粉々にされたものだね」

「ゼツヤをなめていた訳じゃないが、なかなかの鬼畜っぷりだった。いったい誰に学んだんだか……」

「彼の母親はなかなかそう言うことにもなれていたはずだけど……」

「母親譲りだったのか」

「うん。そう言えば今年で30歳になるんだったかな」

「ふーん。え、若すぎないか?」

「え、言ってなかったっけ、ゼツヤは母親が13歳の時に産まれたんだよ」

「中学一年生で産んだのか……」


 衝撃の事実である。


「じゃあ、ゼツヤが小学五年生になるまでは本人も学生をやっていたのか」

「うん。まあ、流石にやばそうだったけど」

「けっこう詳しいんだな」

「そりゃそうさ。彼女は僕のいとこだからね」


 爆弾二発目。


「なんかすさまじいな」

「遠い親戚だからね。竜一も知らないんじゃないかな」

「色々とあるものだが……凄まじいな」

「そう言うものだよ。それにしても、彼もよく育ったものだ」

「まあそれはあとでかんがえるさ。それで、今度は何をする気なんだ?」


 矢次は唯一の工作員だ。セカイが新しいことをすれば、それに応じて動く必要がある。


「それは今は考えている途中だ。まあ、夏ごろにいつもイベントを考えているけど、今年はどうしようかなって迷ってる。色んな個性のあるプレイヤーがたくさん表に出てくるようになったからね」

「何か考えているのか?」

「まあないわけではないが、それよりも前に、何かしらの企画があるようだ」

「企画?」

「詳しくは僕も知らないけどね」


 セカイはからからと笑う。


「さて、どうしようかな。そう言えば、僕が設定していない世界が前年度あったらしいね」

「ああ、あれか」


 本来とは違う襲撃があったあれだ。


「いったい誰がやったんだろうな」

「一応目星は着いている。潜入操作でもしようかな」

「今度の仕事は面倒なことになりそうだな……」


 矢次はげんなりした

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