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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
クラスメイトで団結しよう。主人公除く。
13/218

女性陣からのゼツヤの評価

女性ってもっと話すと思うけど……僕にはそんなこと無理です。はい。

 休憩と言うことで仮眠をとることになったが、見張りは必要である。

 で、順番はどうするか。というはなしになった。

 結果だけを言うなら、女子が先に見張りをすることになった。


 今はゼツヤも全員の武器のメンテを済ませてぐっすりと眠っている。とはいっても、軽く起こせば起きるだろうが。


 そして、女子たちは……。


「ゼツヤさんってすごいよね~」

「うんうん」


 ガールズトークになっていた。


 さて、メンバー紹介だ。


 ミラルド。リアルでは三浦冬香。ダガー二刀流使いである。今回の攻略の計画源である。


 リキュア。回復魔法使い。ある意味、ミラルドと同様、今回の計画源である。


 ローザ。 炎系魔法使い。初心者だったが、今回の攻略で中級クラスまで到達。


 レミリア。光系魔法使い。清楚な雰囲気のある人である。どうでもいいが、ミラルドの次に胸が大きい。


 レミ   回復魔法使い。レミリアと名前が似ているが、ただの偶然である。



「レベルはカンスト」

「しかも服のセンスもいい」

「顔は中の上だったけど、だから悪くはない」

「オラシオンシリーズを全員分かし出せるほどの実力者でしたわね」

「戦闘センス、NWOに関する知識も抜群」

「はっきり言って欠点ないよね」

「そうだよね~。しかもさ、プレイヤースキルがものすごく高いよね。なんていうか、VR慣れしているって言うか」

「そうそう、水中での戦闘なんて全部引き受けてたもん」

「最初は逃げているように見えていましたが、あれは『1対10』を1回するのではなく、『1対1』を10回するための戦術だったのですね」

「あれには驚いたなぁ」


 NWOでは、召喚されたモンスターであろうと、集団で出てくるモンスターであろうと、細かい誤差がある。と言うか設定される。仮に集団相手に逃亡した場合、それらは等間隔に来るのではなく、誤差を付けて向かってくるのである。

 集団を相手するのに慣れたものの戦闘方法、と言えなくもない。

 少なくとも、1対1によほどの実力がなければ思いつかない方法なので、異常と言える。

 ゼツヤ本人としては、1人では限界があるため、そのような手段を作っていただけなのだが……。


「ホームにおけるダンジョンの罠についてのギミック、スクロールの知識、武器や防具、アクセサリーや消費アイテム以外の特殊アイテムを生み出す技術。水中戦闘能力。ギルドに入っていない方が不思議だよね」

「うん。でも、ギルドに入っていたら、偽装していない限り、パーティー組んだら表示されるはずだけど……」

「強かったなぁ……」

「ローザさんがトリップしてしまいましたわね……」

「まあ、すごかったけどね。確かに」


 素晴らしい高評価である。

 補足すると、ゼツヤが使用していたあの糸、あれは実は一つのアイテムとして登録される。というか、細工スキルで生産されたものとしてカウントされるので、それもある意味当然なのだが。


「でもさ、そう思うと不思議だよね。何であんなところにいたんだろ」

「ゴブリンの出現がある意味関係していると思うけど、でも、取り返す時に協力してくれる確信なんてなかったしね」

「まあ、私たちだけだったら無理だったと思うけどね。火力不足だし」

「残念ですが、そうですわね。とてもこの杖がなければ、ここまで到達できるほどの火力はなかったと思いますわ」

「しかも初見でここまで来れるなんて思わなかったね。もう二度と来たくないけど」


 それは全員一致である。


「ホラーエリアに森に海か。森は良く行くけど、他は来たのは初めてだったね」

「そうだね」

「おまけに次は図書館か……」

「本は本としての機能がありませんが……」

「まあ、そうなんだけど」


 ゼツヤの異常さには慣れたが、だからこそ話題が尽きない。


「ていうかさ、ギルドに所属してないんだよね」

「私たちはほとんど属しているけどね」

「これからも仲間になってくれたらいいなあ」

「あまり無理はしない方がいいですわよ。レベルカンストでギルドに所属していないということは、ソロというスタイルに慣れ切っているということなのですから」

「そうとも言えるね」


 何故所属していないのかは聞いていないので知らない。


「あと、オラシオンシリーズの所有数。あれはおかしい」

「うん。私たちと組むことが決まってから急いで揃えたわけではなさそうだし」

「もともと急いで揃えられるわけでもないですけどね」

「ですが、あのオークションでは、1億レイクと言う大金をポンと出しておりましたわ。オークションに出れば、それでもう入手したも同然と言えると思いますが……」

「でも、周りの反応を見た感じ、ゼツヤさんって始めてきたみたいだったけどね」


 とは言うものの、プレイ歴が長いのは間違いないだろう。

 レベル制のゲームにおいてレベルと言うのは、『そのゲームをどれくらいやりこんでいるか』と言う情報を表しているのと同じだからだ。低レベルを何十体と狩っても対してレベルは上がらない(素材は貯まる)ので、レベルがカンストしている時点でかなりの実力者である。

 無論。ゼツヤが今現在かなり頭を使っていることを、本人たちは知らない。そもそも初心者含むパーティーでこういったホームに乗りこんだことなどないのだから。


「もしかして、オラシオンの従業員とつながりがあるのかな」

「それだと羨ましいことこの上ないね」

「確かにそうだよね~。だってあのオラシオンシリーズの従業員だよ」

「それはわたくしも思いますわ。この杖、とても扱いやすいですし、私にあっている気がします」

「今回ゼツヤさんに武器をもらった全員がそう思ってるだろうね」


 ミラルドはダガーを2本もらい(性能は『サタニック・ダガー』未満である)、他の4人は杖をもらっているが、どれも本人たちの性能を上げてくれるもので、不満は何一つなかった。

 だが、間違えないでほしいのは、作ったのはゼツヤなのだ。揃えるくらい普通である。


「休憩したらまた頑張ろうね」

「そうだね。こんなに深いところに来たんだし、もうちょっとのはずだよ」

「ゼツヤさんがいれば何とかなる!」

「もうすでに依存してしまっていますわね。ですが、頑張ることに異存はありませんわ」

「頑張ろう。あとさ……ゼツヤさんって……誰かに似ている気がするんだけど……」


 まあ、そこは女の勘でみんなが思っていることなのだが(鋭すぎである)、誰かに似ている気がするのだ。しかも、ちょっと前に顔まで見た感じまでする。


 それはまあそうである。なぜなら、竜一は昼休みは教室で宿題中だ。顔なんてばっちり見ているに決まっている。

 そんな疑問を持ちながらも、休憩を終えるのだった。


男性陣からの評価は書きません。

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