1/10
私は一体どうなって?
ここは...どこだ?
ベッド?なんでココに?
「目が覚めたか」
「あなたは?」
「私はミネルス気軽にミネルスって呼んでくれ」
私は辺りを見渡し
「私の剣は?」
「そこだ」
彼女はベッドの隣のテーブルを指すそこには紅黒く染まった私の剣があった。私はそれを引っ掴み立ち上がろうとする
「っつ」
「まだ立たない方が良いぞ」
まだ居てくれてたのか。まぁ言葉に甘えてもう少し休むとしよう。けれど私はいつまでもココにいるわけには行かない。私にはするべきことがある。
この紅黒く染まった世界でするべきことがある。そんなことを思いつつ重たくなった瞼を下ろす。
汚れぬ事が正義なのか、穢れぬ事が正義なのだろうか、私はこの地で生き残る。
私はこの手を紅黒くする...




