第八話 「変態!それは大人へのトビラ」
リリ様⇒ルル様に訂正しました。
単語登録を間違って登録してました
暫らく抱き締め合ったが自然と離れて、これからの事を話し合った。
しかし、ラルチェの暴走の所為で話が何度も脱線したが成人についてわかった。
無人族は15歳で、闇人族は20歳で成人する。種族で成人する年齢が違う。
ラルチェは6ヶ月と20日後・アリスは6ヶ月と7日後に成人になる。
そもそもこの世界の成人とは、変態が終わって繁殖行動が出来る者を指す。
当然、異常性欲の変態ではなく、体が大きく作り変わる変態である。
成人になるとまず最初にするのが性行伝授の義。
※年長者が新成人に手解きをする儀式。
毎年、男女に分かれて武闘大会や知力大会などが行われる。
その優勝者が手解きをする。
都市などの人が多い地域は、武器毎や魔法毎に多種多様な大会を開いて、複数の優勝者を用意して対応する。
新成人に手解きをする事は大変名誉なので女性でも喜んで行う。
初めての相手が強ければ強い程、賢ければ賢い程<強くなれる・頭が良くなる。大成する・強い子供が生まれる>等と言われている。
ラルチェの成人
・闘牛:体がもの凄く大きくなり、筋力も大量につく。
攻撃力・耐久力・持久力が格段に上がる。
戦闘能力も高く、イメージはミノタウロスに近いじゃう。
4つの胸が2つになる。・・きっと、戦闘に邪魔なんだじゃろうな。
・乳牛:4つ胸が肥大化して、搾乳出来るようになる。
HP・MP・SPが増大する。
牛乳を売って生計を立てる者が多い。
食事を取らないと搾乳出来なくなる。
また、牛乳のおかげで私生児の死亡率は少ない。
アリスの成人
・夜の魔女:闇魔法・水魔法・時魔法・空間魔法の威力が増大する。
魔眼により精神異常攻撃が出来る。
夜の営みで経験値の取得が可能になり、
HP・MP・SPの最大値も増える。
・月の魔女:闇魔法・水魔法・時魔法・空間魔法の威力が増す。
ヘビ類を召喚出来るようになる。
自分の尻尾で倒した魔物の最大Lvの【能力】を1つ奪える。
近距離戦闘が苦手な為、【能力】を奪う場合は注意が必要。
「これからについてじゃが。ダンジョンの地下50階をクリアするには、数年はかかる事を前提に話をするぞ。理由は、ルル様の訓練(拷問)をクリアせねばダンジョンへ入れない。ダンジョンの攻略も時間がかかる。そして、二人とも成人しないとダンジョンには入れないじゃろうからな。」
ラルチェ、アリスの順に見る。わしと目線が合うと頷いた。今度は脱線しないようにラルチェの手綱を引きながら話し合った。ある程度話し合うと雑談に変わっていた。
「あらあら。仲がよろしいことで・・・。」
ジト目で睨まれたが全力でスルーした。伊達に三ヶ月も一緒に暮らしていない。対処方法も確立しておるわい。ちなみに後ろの二人は怯えていた。
「ルル様、報告とお願いがあります。
まずは、報告ですが私達3人でパーティーを組みダンジョンに入りたいと思います。
わし一人では50階のクリアは無理ですから。
次にお願いですが、二人の奴隷の首輪を壊して奴隷から解放してください。
そして私と同じように鍛えてください。」
二人は、奴隷の首輪を壊すことに恐怖し、奴隷から解放出来ることに驚いた。
奴隷の首輪を無理やり外したり、壊したりすると外した者と外された者の両方が死亡する呪いがかかっているからじゃ。
「・・・・わかりました。その二人を奴隷から解放しましょう。でも、解放した途端にタケルに襲われては可哀想ですね。そこで、成人になったら解放します。」
二人は手を取り合って喜びを分かち合っている。わしは微笑ましく二人を見ているが心では泣いていた。
無理やりなどありえんわ!言いくるめて合意させるまでじゃ。
なぜバレたのじゃ。まさか・・ルル様もわしへの対処方法を見つけ出しているのか・・・・。
「それと、成人後の性行伝授の義ですがタケルが一人で20階をクリア出来なければ、別の者を私が用意します。二人とも安心して下さい。相当の実力者を必ず用意しますから。」
二人は、照れながらわしを見てコソコソと話している。
わしは・・・・固まっていた。
なっ・・・・・余計な事を!これではソロでダンジョンに行くことになるではないか!!
3人になるまで訓練して安全にダンジョンを進もうと思っておったのに!!!
固まっているわしをルル様は勝ち誇ったような表情で話を続けた。
「それでは訓練をしましょうか。ラルチェとアリスはなりたい成人はありますか。あるならそれに変態出来るように訓練しましょう。」
「ワタシは~、闘牛になりたいです~」
「・・・・どっちでも・・・いい・」
「わかりました。アリスは決まったら言ってくださいね。タケルは何時まで固まっているのですか。成人までは6ヶ月しかありませんよ。仲良く3人になってからダンジョンへ行きますか?」
はっ・・・これは・・・拷問のランクが上がる予感がした。
しかし、今のままではクリア出来ないかもしれん。
う~~~ん・・・・逝くしかないか・・・・地獄へ。
「ルル様。わしはラルチャとアリスを守らなければいけません。
今まで以上に厳しいご指導をよろしくお願います。」
ルル様は目を光らせて頷き、ラルチェは「タケル様~」と目を輝かせ、アリスは無表情だがわしを見つめておる。
良し、二人の好感度は上がったな。良い良ぃ。
どうせ、ルル様は新しい遊びでも考えるように拷問方法を考えておるのじゃろう。
そうして、地獄の特訓(拷問)が始まったのである。
今まで以上にまずい食事による肉体改造。
戦闘訓練と称してのリンチ。
ケガをすれば気絶するまで再生魔術を使い続け。
気絶すれば回復させられて、特訓(拷問)が続く。
訓練の最後は3人でルル様にブラッシングをかける。
唯一の楽しみは、ラルチェとアリスとの他愛もない会話とおまけでルル様を言い包める事じゃ。
寝る時は、わしを真ん中にして右にラルチェ、左にアリスを定位置と決めた。
当然、腕枕をしているので二人が話し込むと肌が密着する。
右半身でラルチェの弾力がある肌の感触を楽しみ、左半身でアリスのキメ細かい肌の感触を楽しみながら眠りに落ちると長い一日が終わった。
設定や説明文って不必要なのかもと思う今日この頃。