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第一話 「NOと言える日本人」

ド素人の作品です。

気楽に軽く流しながらお読みください。


気が付いたら、見たこともない処に立っていた。


周りには建物が無く、ただ白くフワフワした大地が続いている。


空を見上げれば、雲一つ無い快晴・・・・・なっ。太陽が・・・無い。


ここは何処じゃ?・・・周りをみても記憶にない風景が続いているだけで手掛かりがない。


ここは、冷静にならねばならん。


まずは・・・・深呼吸・・・フゥーハァー、フゥーハァー。


うむ。わしの名は大和ヤマト タケル。今日で145歳のチャーミングな老人じゃ。


よしよし。次は、今まで何をしていたのか考え込む。


そうじゃ!今日は145歳の誕生を沢山の人たちに祝って貰って気分よく床に就いたはずなのじゃが?


無意識に頬を抓った。


痛い・・・夢じゃない。


「おーい。聞こえるか?・・・・よし。やっと俺様を認識出来るようになったな。これだから下等生物は・・」


目の前にさわやかな青年イケメンが現れ、横柄に言い放った。


「誰じゃ」


突然の声にびっくりして身構えた。


「神様。か・み・さ・ま・だよ!! わかったら跪け!下等生物!!!」


神様じゃと・・。どっからどう見てもその辺のチャラチャラした若造ではないか。威厳や風格もない。横柄な態度はチンピラにしか見えん。


「お前のような若造が神様のはずがないわ。お前こそ年長者に敬意を表して頭をさげろ!!」


まったく、最近の若者は礼儀を知らん。まったく嘆かわしいわい。こう言う輩は、最初が肝心じゃ。下手にこちらが頭を下げるとすぐにつけ上がる。年長者として、ここは一つ礼儀を教えねばなるまい。


「なっ・・・。下等生物の分際で! 生意気なんだよ!」


自称神が両手をわしに向けると光の球が放った。


音もなく光の球はわしに迫った。咄嗟のことで避けられず光に覆い尽くされた瞬間、全身に激痛が走った。


「苦しいか!生意気な口を利いた罰だ。お前はそのまま異世界へ行け!どこの世界に行くかは運任せだけどな。」


苦しむわしを見て自称神は下品な笑みを浮かべた。


「・・・・異世界・・じゃと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが断る!!!」


覆い尽くしていた光がわしの体に入ってきた。光を全て入り込むと痛みが無くなった。激痛から解放されたので全力で自称神へ走った。


「えっ・・・・・マジで・・・。」


固まっている自称神の頭を掴み引き寄せて飛び膝蹴りを顔面にいれた処で目の前が真っ暗になった。


目が覚めるとそこはいつもの寝室だった。


やはり夢だったか・・・・しかし不思議な夢じゃたわい。





~~~~~~~~~~~~~~一か月後~~~~~~~~~~~~~~~



気が付いたら、見たこともない処に立っていた。


周りには建物が無く、ただ白くフワフワした大地が続いている。


空を見上げれば、雲一つ無い快晴・・・・・なっ。太陽が・・・無い。


ここは何処じゃ?・・・周りをみても記憶にない風景が続いているだけで手掛かりがない。


ここは、冷静にならねばならん。


まずは・・・・深呼吸・・・フゥーハァー、フゥーハァー。


うむ。わしの名は大和ヤマト タケル。今日で145歳と一か月のダンディーな老人じゃ。


よしよし。次は、今まで何をしていたのか考え込む。


そうじゃ!今日は、来孫きしゃごが生まれたのでみんなで祝った。長寿にあやかりたいと何度もわしに抱いて欲しいとせがまれたのが嬉しかった。そんな幸せな気持ちで床に就いたはずなのじゃが?


無意識に頬を抓った。


痛い・・・夢じゃない。


「てめえ・・・やっと現れたな下等生物!!!!!」


突然目の前に鬼の形相をした青年イケメンが現れ怒鳴った。


「誰じゃ!!」


突然の怒鳴ら声で怒鳴り返した。


「神様だ! 一度会ってるだろーーーが!! 忘れるんじゃねぇぇ!!!」


神様じゃと・・。どっからどう見てもその辺のチャラチャラした若造ではないか。威厳や風格もない。横柄な態度はチンピラにしか見えん。しかも、一度会っていると言っているがまったく記憶にない。


「お前のような若造が神様のはずがないわ。お前こそ年長者に敬意を表して頭をさげろ!!」


まったく、最近の若者は礼儀を知らん。まったく嘆かわしいわい。こう言う輩は、最初が肝心じゃ。下手にこちらが頭を下げるとすぐにつけ上がる。年長者として、ここは一つ礼儀を教えねばなるまい。


「なっ・・・。忘れてるだと・・・・。許せねぇー!!前回の屈辱も合わせて苦しめ!!!」


自称神が両手をわしに向けると光の球が放った。


音もなく光の球はわしに迫った。咄嗟のことで避けられず光に覆い尽くされた瞬間、全身に激痛が走った。


「苦しいか!前回より強力にしたからな。膝蹴りの恨み思いしれ。散々苦しんだらさっさと異世界へ行け!どこの世界に行くかは運任せだけどな。」


苦しむわしを見て自称神は下品な笑みを浮かべた。


「・・・・異世界・・じゃと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが断る!!!」


覆い尽くしていた光がわしの体に入ってきた。光を全て入り込むと痛みが無くなった。激痛から解放されたので全力で自称神へ走った。


「えっ・・・・・マジで・・・ゼンカイヨリ・・キョウリョクナノニ・・・・。」


固まっている自称神の頭を掴み引き寄せて飛び膝蹴りを顔面にいれた。勢いが止まらず再度跳び上がり、頭を両足で挟み込んでそのままバック宙の様に回転して頭を地面に叩きつけた処で目の前が真っ暗になった。


目が覚めるとそこはいつもの寝室だった。


やはり夢だったか・・・・しかし不思議な夢じゃたわい。



※注意※

・139歳からギネスで世界最高齢者に認定されて未だに更新中です。

・145歳の大和尊は物覚えが悪くなっています。毎日会わなければ人の顔なんて覚えられません。

・一か月毎に繰り返される大和尊と自称神の会話は、自称神が毎回ボコボコにされて終わります。 




~~~~~~~~~~~~~~~~~数年後~~~~~~~~~~~~~~~~~~




今日は151歳の誕生日を家族や国・マスコミに祝って貰い自宅の寝室で横になっていた。


まさか孫よりも長生きするとは思わなかった。生きるのが辛いと思ったのは自分の子供達が亡くなった時以来じゃ。まさか・・・曾孫ひまごより長生きをする事はあるまいなぁ・・・・・。 なぜわしは死なんのじゃ。ここ数年は体調が良くなり死ぬどころか100歳位まで若返ったような気がする。それに、時々不思議な夢を何度も見るようになった。あの夢は・・・・・。


色々と考えているうちに眠りについた。




気が付いたら、白くフワフワした大地の上に立っていた。


また、この夢か。うむ。あの若造に礼儀を教えねばなるまい。


前回は・・・・48の連続技の途中で指導が終わってしまった。今回こそ最後まで根性を見せてほしいのぉ。


「今回こそは異世界へいらしてください。お願いします。本当にこの世界が危ないのです。」


さわやかな青年イケメンが土下座をしながら現れた。


「そこまでしなくても普通に話せばよいものぉ。さぁ、立つのじゃ。しかし、感心したぞ!やっと礼儀がわかってきたな。良いよぃ。」


穏やかな顔で「詳しく説明してもらうぞ」と言いながら足についた汚れを払って立たせた。


「はい、では説明します。あなたは、本来であれば死んでいるはずなのです。こちらの世界の人間は構造上130~140歳までしか生きられないようになっています。色々と理由はありますが解り易い処で例をあげると細胞分裂の回数は生まれた時から決まっています。回数が無くなった時が天寿です。あなたの天寿は、128歳ですがそれ以降も細胞分裂を繰り返しているので生きられています。」


天寿が・・・128歳・・・わしの体に何が起こったのだ。驚愕の事実に驚きを隠せない。


「あなたが何故かマナを取り込める様になっていて、そのマナの力によって細胞分裂が行われています。しかも、細胞分裂が出来なくなった細胞まで復活させている為、どんどん若返っています。今では全身マナによって生まれた細胞になり大量のマナを吸収しています。」


「なるほど・・それでここ十数年、体調も良く体も軽くなっておったのか・・・。原因のマナとは何じゃ?」


「マナとは、形のないエネルギーの事です。魔力・霊力・法力・精霊力など様々に言われています。そのマナが問題なのです。この世界にはマナがほとんどない。自然や生物はマナを取り込まなくても進化出来るようになりました。その為、マナに対しての抵抗力がほとんどないのです。そこに大量のマナを持ち、制御が出来ない者がいたらどうなると思いますか?」


「・・・まさか・・自然や生物にも何らかの影響が・・出ておるのか?」


冷や汗を流しながら答えた。


「はい。ここ十年の異常気象はあなたの所為です!そして明日から生物にも影響が出始めます。こちらの計算では50年後には地球上の生物は絶滅します。それを回避するために、あなたを異世界へ移動させようとしましたが失敗しました。

これは私事なのですが正直に言います。今回の件が別の神にバレまして・・・・・なんで相談しないのと軽く数百回は殺されました。生物に影響が出る前までに解決しないと私は神【見習い】にまで降格されてしまうのです。どうか、世界と私を救う為にも異世界へ移動して下さい。」


言い終わると土下座をして頭を下げながら「お願いします。お願いします。」と嘆願された。


その姿は、土下座しているのにもかかわらずどこか気品が漂っていたのは軽くスルーすることにした。


うむ。本当に生物にまで影響が出るのかがあやしい。確かにここ数年の異常気象は起きており、マナについても納得出来る部分もある。・・・・孫や曾孫・玄孫の事を考えると様子を見たいとも言えん。万が一にも亡くなってしまったら・・・わしは後悔しても後悔しきれん。・・・これ以上家族の死は見たくない・・・・。)


「・・・わかった。たしかに異世界へ行くのが一番良いかもしれん。」


さっと顔をあげて極上の笑顔を浮かべながら


「本当ですが!ありがとうございます!!!」


さわやかな青年イケメンが最高に輝いた瞬間だった。

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