[1]-星狩-
※この物語は4つの個別短編ストーリー、「うちのメイドちゃんは強いんです!」、「可愛さの秘訣は冒険です!(未投稿)」、「魔法なんてものはほどほどで(未投稿)」、「自堕落な勇者は"明日から"頑張る(未投稿)」を書き切ってから本確始動させるつもりです。ですので、根本的な内容が大きく変わる可能性が十分にありえます。いわゆる、ゲームの先行体験のようなものとしてお楽しみ下さい。
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現在台頭し、世界に混乱を招いているている7人の魔王、通称「アステリズム」。その出生が語られる逸話は過去数百年前のとある、大魔王と勇者の相打ちから始まる。
大魔王は激闘の末に打ち倒された。しかし、力が強大すぎるあまり魔力が溶けだし、7つの「紫藍の火種」に分裂した。「紫藍の火種」らは天に昇り「大空の権能」を奪い去った。その影響でこの世界から昼という概念が消えた。昼を奪って得た力は強大で、一人一人が大魔王と肩を並べるほど。
そんな魔王共を今こそ打ち倒す時。その責務を君たちに託したい。"純白"フォルトゥナ・ローズライ、"機兵"カリエラ・スピンドール、"星輝"リリシア・オーデヌス、そして"剣聖"ゼラノス・ヴィシューヌ。この世界の"最強"の名を冠する4名の戦士よ、かの悪を打ち倒し、永き星夜に希望の朝日を照らしてくれ!
永遠に輝く星空の下、青い封筒に導かれたわたしたちはそんなことを王から告げられポカンとしていた。そりゃそうだ。急に集められて史上最悪の魔王達「アルテリズム」を倒せだなんて言われても脳が処理しきれない。
1番始めに口を開いたのは義手、義足を一本ずつ持った金髪赤目のメイド。...1番まともそうだ
「そのことを頼む為に私たちを集めたのですか?」
「あぁ、そうだ。引き受けてくれるか?」
四人共決めあぐねている。わたしが先陣を切るべきかと思い口を開く
「わたしはやってあげてもいいと思うよっ!楽しそうだし♪」
それに続いてさっきのメイドも声を上げる
「私も引き受けさせていただきます。むしろやらせてください。」
ピンク髪で魔女の帽子を被ったちょっぴり小さな女の子は
「わたくしはどちらでも...でも皆さんがやるなら参加させていただきます」
わたし含め、3人はやる気のようだ。視線がある1点に集中する。その男は肩を落として一言。
「こんな話やめだ。俺はそんなくそめんどいことやらん」
意外な返答に大王も周りの兵士もざわついた。拒否されるなんて思っていなかったのだろう。実際わたし達も驚いている。"剣聖"などと謳われた勇者の末裔がその使命を放棄しようとしているのだ。
皆が困惑していると、メイドが一歩、"剣聖"の方に歩みを進め、頭を下げる。
「私からもお願いいたします。私のお仕えするお嬢様は現在、『アステリズム』の1人、カウス・アウストラリスに捕らえられています。」
その場の全員が目を見開く。そんなわたしたちを置いて、話を続ける。
「私はお嬢様をお助けしたい。しかし、私一人の力では到底あの魔王には敵いません。ですのでお願いいたします。手を貸してください。」
メイドの肩が僅かに振動している。どうやら想いは本当のようだ。
「自分勝手な願いなのは理解しています。望みがあるなら叶えられる範囲でなんだって叶えますですので...お願いいたします.....」
わたしもその願いに少しだけ助力をする
「彼女もそう言ってる事だし、勇者の末裔としてこれは見過ごせないんじゃない?」
そういうと、彼は観念したように
「わかったよ。やればいいんだろ?」
「ありがとうございます」
メイドがまた深々と頭を下げる。
「やめてくれ、そういう堅苦しいのは苦手だ」
「さぁて旅につくことも決まったし、このチームに名前をつけようよ」
われながらいい考えだと思った。大事でしょ?名前って
「名前...ですか。なにがいいでしょうか...」
「『魔王倒し隊』とかどうでしょう?」
「安直すぎなーい?『ドキドキワクワク!可愛い私と美しい星夜の道!』とかは?」
「少し長すぎじゃないか?」
周りの兵士たちも巻き込んでああでもないこうでもないと名前を考え続けたが、なかなかいい案は出なかった。
「もう、なにがいいのよ!」
ふいに、ゼラノスの頭の上に電球が浮かび上がる
「『星狩』とかはどうだろう。俺たちの狙いは魔王を討伐して、世界に平和と昼を取り戻すことだ。それはこの星空を終わらせること、つまり星を狩るっていい変えられるんじゃないか?....どうかな?」
一瞬の沈黙のあと、全員の考えと声は一致する
「「「「それだーーー!!!!!」」」」
無事にチーム名が決まったところで出発を祝う祝賀会が行われた。まぁそれは豪華で、花火まで打ち上がった。
「...まだ俺ら討伐はおろか、出発さえしてないぞ?こんな盛大にやっていいのか?」
"剣聖"がメイン会場からちょっとだけ離れたところで花火の火に当てられながらそういっていた
「まぁいいんじゃない?こんくらい豪華だったらやる気も出るでしょ?」
グラス片手にそう言ってやる。彼はふっと鼻を鳴らして
「...まぁそれもそうだな」
そういうと、彼はメイン会場につま先を向けた。
翌日(とはいっても星空夜なのは変わりないが)、酒場の扉をチリンと鳴らす。その先には"最強"の3人がひとつのテーブルに座っていた。
「ごめん、オシャレしてたら遅れちゃった!...待った?」
「そりゃ待ったさ、今何時だと思ってるんだ?」
「えぇとぉ...10時?」
「集合は8時だっただろ?」
「ごめんって〜」
「まぁまぁ"剣聖"様も落ち着いて下さい。」
「それに"純白"ちゃん..めっちゃ...かわいい」
「ありがとっリリシア!でも私のことはフォルトゥナって呼んで?」
「わかった...じゃあ、フォルちゃんで」
「おっけ!...じゃあはじめよっか!」
一息ついてから私はみんなを決心づける一言を発する
「『星狩』の旅を!」




