Gods letter to humanity
こんばんは、霧雨剣義です。
今回少し長くなってしまいました。
タイトルは、「神達から人間への手紙」です。
神様から人間に手紙を送るとしたら、どのような内容なのでしょうか……?
少なくとも、本編のようなものでは無いことを願いたいものです。
それでは、本編どうぞ
「……あっ」
何かを思い出した様子の新に、メフィストフェレスが首を傾げる。
「……どうした?」
「いや、ここに来る前に、」
新は、スーツの内ポケットの中に入っていたものを取り出した。
同時刻、同じようにカイが、エプロンのポケットから封筒を取り出していた。
「デルタから、手紙らしきものを貰って。」
ベルゼブブはもう光を見ることは叶わない瞳を、微かに揺らした。
見えないはずなのに、はっきりと見えているかのようにカイの方に手を伸ばし、手紙を受け取った。
「……ふむ」
リヴァィアサンはジャックの持っている手紙を、興味深そうに眺めたあと、ジャックの手からそれを受け取り、破り開けた。
「読むぞ」
「は、はいっ、」
奇しくも殆ど同じタイミングに、3人の悪魔が同じ手紙を読んだ。
内容は、以下のようなものだった。
ジャック・キャンベル
お前は神の厳正な審査の結果、実験体No.5に選ばれた。
1人につき1人ずつ、悪魔と暮らしてもらう。
尚、組み合わせとしてはあ以下の通りである。
No.1 山上新____メフィストフェレス
No.2 ヒル・クライン____アスモデウス
No.3 羅 浩宇____アザゼル
No.4 カイ・アインホルン____ベルゼブブ
No.5 ジャック・キャンベル____リヴァィアサン
No.6 香具山 小夜____バラム
No.7 東雲 窓花____ルシファー(サタン)
No.8 ファイザー・フォークナー____ナベリウス
No.9 夏咲 薫____ハルファス
神と我々の仔に対して牙をむくことのないように。
牙をむいた場合、即刻、お前たちを処分するため、ゆめゆめ忘れることなきように。悪魔たちにおいても同様とする。
また、定期的に悪魔たちに対する攻撃があるが、実験体達は気に止める必要は無い。
この攻撃によって悪魔が死亡した場合、実験は終了とする。
ゼウス・オーディン連名
手紙を読み終え、メフィストフェレスは、
「なんだ、全員だったのか、」
と小さく呟いたあと、
手紙を力いっぱい破り捨てた。
そして、顔に青筋を浮かべ、怒号を響かせた。
「私たちがてめぇらみたいな雑魚神共に負ける理由など毛頭ない!!!」
肩で息をするメフィストフェレスの肩を、誰かが叩いた。
いつの間にやら、3人の悪魔と実験体達は同じ空間に飛ばされていたようだ。
そして、6人に向かってくる集団がいる。
初対面の時と同じ、緊張感。
どう見ても、悪魔。
その集団の先頭に立っていた、いかにも悪魔という風貌をした少年のような男が、にやりと人の悪い笑顔をうかべた。
「ふふ……珍しくメフィストクン迄熱くなってるぜ」
「まあ、同感だがね」
本編、いかがだったでしょうか。
神様達から言い渡された悪魔との共同生活、人間たちはどのように過ごしていくのでしょうか。
私なら悪魔との共同生活なんてごめんだ、と思ったことでしょう。
でも、この悪魔たち実は……?