第五話 それから
「え〜〜!?!?!?!?」
「ヒエ〜〜〜〜〜!?!?!?!?」
ボクとルリが飛び上がった。
魔力がなかったとはいえまさかシュンが神力を持っているとは誰も思ってもいなかった。
◇◇◇◇◇◇◇
ボクとアルが話している間、シュンはアルに抱かれながらスヤスヤと寝ていた。
そんな時
「ご主人様、シュンを少しの間育てましょう」
と突然アルが言った
◇◇◇◇◇◇◇
「少しの間だけね。」
「やったあ!!!」
シュンを少しの間育てることに異論はない。それにアルも賛成しているみたいだから安心だ。
ーそれから1年後ー
ルリはシュンがボクと一緒に住むことに了承してくれた。でも、最近はルリとアルが何やら口論をしているみたいだ。もう数年も前から聞いているけど、いつも結論が出ないんだよね。
ルリ「だから!私は反対なの!」
アル 「どうしてですか?ご主人様に子供を育てる能力がないと思っているのですか?」
ルリ「そうじゃないわ!ただ、この子を『神』にするべきではないと思うの」
そう、ルリはシュンが『神』になることを恐れているのだ。
ルリの気持ちも分かる。
原則的に神と人間や魔族が関わるのはタブーとされているおり、シュンは一応神の血は薄いが神の血族で、
. .
もしバレたらアル、ルリ、ボクの命はないかもしれないからだ。