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第七話 初心者にも敬語で丁寧な受付嬢は印象が良い

遅れました。頭痛がひどく一日動けなかった。

明日更新がなければ明日も頭痛だったんだなぁと思ってください。

 冒険者ギルドへとやってきた。

 この世界の冒険者ギルドは独立組織だ。税金は国に納めるが、組織としては独立しており、たくさんの国に支部が存在している。

 石造りの大きな建物に、大きな魔物を持ち込むことが多いのだろう、かなり大きな開けっ放しの入口をくぐり入る。

 ギルド内にはそこそこ人がいる。ピーク時間は過ぎたのかな?

 受付嬢の元へと並ぶ。ウェーブのかかった長い金髪に愛嬌のある顔立ち、俗に言うたぬき顔のかわいい系の受付嬢だ。


「こんにちはナヴランさん。今日はクエストをお探しですか?」

 

 Aランク冒険者だけあって知り合いらしい。父は今日来た目的を告げる。


 「それもあるが、登録をお願いしたい。息子のヨナタンだ。」

 

 紹介されたので前に出る。

 

 「ナヴランの息子のヨナタンです。冒険者登録に来ました!よろしくおねがいします!」


 「あら、ご丁寧にありがとうございます。受付のミミです。よろしくおねがいします。本日はご登録ですね。ではこちらの書類記入をお願いします」


 A4サイズの書類を渡され、名前や生年月日を記入する。項目が少ないな。


「書き終わりました」


「ありがとうございます。では続いて、こちらの魔道具に手をかざしてください」


 適職の儀で見た水晶に似た魔道具が置かれた。


「これは?」


「鑑定の魔道具です。初回だけですが、本人の魔力とステータスを登録しています。個人情報はきちんと守りますよ」


 なるほどと頷いて手をかざす。やはり水晶が黒く染まる。


「おや、黒は珍しいですね。ジョブは……なんですかこれ?」


 ジョブ名を声に出すことは控えてくれたらしい。やはり黒は珍しいんだな。


「聞いたことの無いジョブが出てな。特性を確かめる意味でもクエストの一つでも受けようかと思ってきたんだ。ちょうどいい依頼はあるか?」


「ナヴランさんも付いていくんですよね?それにこのステータスですとまるっきり初心者という数字でも無いですし、このあたりはいかがでしょうか?」


 いくつかクエスト用紙を見せてくれる。ふむ、土ネズミやホーンラビットから始めるかと思いきや、ワイルドボアやコボルトなど初心者向けよりちょっと強いクエストを出してくれているな。


「父さん、これとこれを受けたいです」


「うん?ワイルドボアはいいとして、薬草採取もか?討伐だけやるものだと思っていたが」


「ちょっと確かめたいことがあってね」


「そうか。ではこの二つで頼む」


「かしこまりました。では冒険者についての説明やクエストについての説明は……ナヴランさんがいるから大丈夫そうですね。道中で説明してあげてください。それではご安全に」


「ご安全に」


 クエスト受注時の挨拶は工事現場みたいな挨拶をするらしい。転生者の名残かな。



 町の門を出て近くの森へ向かう。この世界はかなり広範囲で魔物が生息している。そのままであれば居住地に入ってきたり農地を荒らされたりする危険性があるが、魔物除けの魔法を土地に使用することで、一定範囲に普通の魔物は近寄らなくなるらしい。農家の中には、魔物除けの魔法を覚えたから就農する人もいるようだ。

 

「この辺りからワイルドボアの生息地だな。おさらいは必要か?」


「群れではなく単独で生息していて、好戦的な正確。敵を見かけると一直線に突っ込んでくる。眉間が弱点。魔法にはあまり強くない。討伐部位は尻尾だけど、全身食材になるからできれば持ち帰る」


「よし、いいだろう。危なくなったら助けるが、ステータスから見ると問題無い相手だ。見つけるところからやってみなさい」

 

「ありがとう。《ディテクション》」


 空間属性の探知魔法ディテクションを発動する。

 魔法の覚え方は結構ざっくりしていて、イメージを固めて魔力をそのイメージ・属性に合わせて練ることで発動することが出来る。火や水魔法などはイメージがつきやすいので覚えやすいが、空間属性などは抽象的で難しいらしい。探知に関しては《ソナー》と名付けて習得を目指していたのだが音波を飛ばして探知というのがイメージしづらく、音波でなく魔力派でイメージしたらあっさり習得出来た。ざっくりしたイメージだと習得しやすく、細かいイメージが出来ているとよりクオリティを高めやすい。


「いた」


 200メートル先、一匹でワイルドボアがいる。こちらが風下ということもありまだ気づいていない。少し移動して射線を開ける。

 

「《サンダーバレット》」


 土属性で生み出した弾丸に、雷をまとわせる。MPを多めに注ぎ込み、射出。ワイルドボアの眉間にズドン。


「倒したよ」


 はぁ……とため息をつく父。


「まったく器用なやつだ。初めての魔物討伐がこれか。解体するか?」


「ううん、血抜きだけしてストレージに入れちゃうよ」


「結構でかいが入るのか?また容量が上がったのか?」


「うん、3匹くらいなら入ると思うよ」


 魔法やスキルは使えば使うほど強くなる。たまに川の水を入るだけいれては全部出すということを繰り返しており、そこそこの容量になっていた。


「MPは母さん並みだし、12歳としては規格外だな。それなら次は接近戦で倒してみなさい」


 父と母は共にBランク冒険者で同じパーティだったらしい。母も俺が生まれるまでは母も現役でBランクだったそうな。

 ちなみに父は9年前はBランクだったが昨年Aランクに上がった。名実ともにトップ冒険者である父が呆れるくらいには、魔法は合格点みたいだな。

 さて、魔法の試運転は出来た。次は剣だ。

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