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第四話 Aの上がSって日本でしか使われないって聞いたけど本当?

 赤ちゃんは無事生まれた。父が医者を呼びに行き、自宅での出産となった。

 出産部屋には立ち入れなかったので、父と二人で廊下で祈るだけの時間だった。無力である。

 両親の仲良しっぷりを見るに、今後も機会があるかもしれない。それまでに治癒魔法のようなものを覚えたら役に立つだろうか。火魔法や水魔法を覚えてお湯を作るだけでも役に立つかもしれない。やはり魔法だな。魔法を覚えよう。


 生まれてきた赤ちゃんは女の子。ビティアと名付けられた。こちらは父に似た茶色がかった髪の毛でストレートだ。目元は父に似てぱっちりしている気がする。かわいい。ほら、お兄ちゃんですよー。仲良くしていこうな。

 一人っ子だったので妹ができるのは初めてだが、生前は塾講師をしていたこともある。子どもの扱いは苦手では無い。きっと仲良くできるはずだ。


 ビティアが生まれてから、母はビティアにかかりっきりだ。俺も非力な身ではあるが、自分でできることを少しでもして母の負担を減らしている。

 前世の記憶が蘇る前は色んな粗相やワガママをしていたはずだ。急に大人っぽくなって怪しまれるかもしれないが、その時はその時だ。

 今のところは

「あらあら、お兄ちゃんになったからしっかりしなきゃと思ったのかしらねぇ」

 と言われている。そういうことにしておいてください。


 

 母は子育てに集中しているので、父に色々と教わることにする。

 見た目は脳筋だが、意外と父は理論派だった。実践の前に座学から入ることとなる。

 

「さて、練習に入る前に色々と教えるぞ。まだ難しいかもしれないから、分からなくなったらいつでも聞くんだぞ」


「はーいせんせー。よろしくおねがいします!」


 うむ、と頷く父。満更でもなさそうだ。


 「まず、魔法には属性というものがある」


 「火とか水ってこと?」


 「そうだ。火、水、風、土あたりが多く使われているが、それ以外にもたくさんの属性がある。そういった属性の名前がそのまま非魔法使いとか水魔法使いというジョブになっている」


「たくさんって、ほかにはどういうぞくせーがあるの?」


「珍しいがたまに聞くのが、雷や氷、光や闇、治癒属性や毒属性というのも聞いたことがあるな。治癒属性が出たと聞くと、教会がスカウトに来るらしいぞ」


「かみなり!かっこいいね。ちゆやケガとかがなおるの?」


「そうだな。最初は小さな怪我しか治せないが、練習を重ねていくと病気などもある程度治せるようになるらしいぞ」


 ふむ。病気も治せるのは凄いな。とは言え治癒魔法使いのジョブにならないとなかなか成長しないのかもしれないが。

 毒属性というのも気になるな。ジョブは12歳までの行動に左右されるという話だが、何をしたら毒魔法使いのジョブになるんだろうか。


「あとは行商人なんかのジョブだと取りやすい空間属性というのもある。ストレージと呼ばれる魔法が有名だ。魔法で作った空間に物をしまっておけるものだな」


「すとれーじ!ぱぱも使える?」


「使えるぞ。ほら」


 父の右手付近に黒い渦みたいなものが出来る。そこに手をつっこみ、ナイフを取り出した。


「すごい!いっぱい入るの?」


「使えば使うだけ容量は大きくなるんだ。あとは魔力の量にもよるな」


「魔力」


 また知らない単語が出てきた。


「ああ、ステータスについての説明がまだだったな。属性については一通り説明したしステータスの話もしておこう」


 そういえば魔法を覚えたいと相談したときにステータスという言葉だ出てきた気もする。魔法に気を取られ聞き流してしまっていた。


「人には皆ステータスというものがある。これはステータスと心の中で唱えると頭の中に浮かんできて、他の人には見えないものだ。色んな行動をすることで上がっていくし、ジョブによって伸びやすいステータスというものがある。試しに自分でも見てみなさい」


 ジョブといいステータスといい本当にゲームみたいだな。実は自分が気づいていないだけで何かの小説やゲームの中の世界だったりするのだろうか。

 とりあえず見てみよう。初回なので口に出してみる。


「ステータス!」


 ----------------------

 名前:ヨナタン

 年齢:3

 レベル:1

 ジョブ:無し

 HP:3

 MP:1

 力:2

 魔:1

 速:1

 耐:1

 知:243

 技:1


 SP:0


 スキル 無し

 ----------------------

 

 おー、本当に出てきた。STRとかDEXじゃないのか。そしてこの世界の文字を始めて見たのだが、どうにも日本語として読むことが出来る。あとで本を読めるか試してみよう。

 ステータスは1や2が多い。基準を知らないが、当然ながらこれは低いのだろうな。ただし知力だけが不自然に高い。前世の記憶を思い出してしまったから上がったのだとすると、勉強などで知力が左右される可能性がある、ということか。


「見えたか?」


「うん。れべるとSPってなに?」


「レベルは高ければ高いほど良い。モンスターを倒すだけでなく、日頃の行動でも上がるから、色んなことを試してみるといい。レベルが上がるとステータスが更に上がるぞ。SPはレベルが上がると10ずつ増える。好きなステータスに使うことで、ステータスを伸ばすことが出来るぞ」


 なるほど、モンスターがいて、それを倒すとレベルが上がると。それ以外の上がる条件はまた調べよう。SPの振り方も考えないとな。


「ぱぱのすてーたすも知りたい!」


「そうだな。本来は人のステータスはあまり聞いたりしないのがマナーだからな。パパは教えるが、今後は気をつけなさい。」


「わかった!ありがとー。」


「さて、では少し待て……スキルはたくさんあるが省略するぞ。パパのステータスはこれだ」


  ----------------------

 名前:ナヴラン

 年齢:28

 レベル:89

 ジョブ:大剣使い

 ジョブ特性:大剣を使用する際に力、速、耐、技に補正。大剣に関わるスキルを取得しやすい。

 HP:1290

 MP:156

 力:865

 魔:122

 速:751

 耐:981

 知:234

 技:692

 ----------------------

 

 凄い……のだろうか。ほかを知らないからなんとも言えない。


「これってすごいの?」


「そうだな、パパは冒険者としてはBランク上位というところだから、そこそこだな」


「びーらんく?」


「冒険者にはランクがあってな、G,F,E,D,C,B,A,Sと段々上がっていくんだが、パパはBランクの中で強いほうだな。」


「パパってすごいんだね!」


 凄いじゃないか。しかしその父より高い知力というのは喜んで良いのかどうなのか。


「それほどでもないさ。さぁ冒険者を目指すヨナタンよ、Sランク目指してそろそろ訓練を始めるぞ。準備はいいか?」


「はーいししょー!よろしくおねがいします!」

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