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7話 手がかり




型番

   ▍▍▍▍▍▍▍▍-▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍▍-▍▍▍▍


 製造年月日


   ▍▍▍▍-▍▍▍▍ 


 製作者


   ▍▍▍▍▍▍▍▍.▍▍▍▍



 拙者に言われて表示したのはピリオドの情報だが全て読めなくなっていた


「これが私、見ても何一つわからない」


 その読めない画面をじっくり観察して拙者は唸っている


「この開発画面は見たことない形式でござる、一つだけ言えるのは完全なワンオフ機として違法に作られた事くらいですな、正規品ならば民間・軍用どちらでも必ず登録証明があるはずでござる。それが無いのは150年以上前の物か違法に作られた物かどっちかでござる、ピリオド殿のスペックを聞くに150年以上前はありえないので違法製造で間違いないと思うでござる」


「そう」


「ピリオドどの記憶はどのくらい前からあるでござる?」


 拙者の問いかけを聞くとマスターはバックヤードに行こうとする


「マスターはピリオド殿の過去聞かないでござるか?」


 拙者が呼び止めるがマスターは興味無さそうに


「なんであろうとピリオドはピリオドだ後はお前に任せる」

 

「りょでござる」


 拙者があっさりとマスターを見送るとピリオドに向き直る。下がって行くマスターの背中を目で追う。ピリオドはその何気ない一言が嬉しかった


 マスターが見えなくなるとピリオドは語り始めた


「私が目覚めたのは3年前、気が付いた時にはドローンに囲まれていたの」


 どこか分からない町の一角。追われるピリオドはドローンを迎撃しながら逃げ回った


 倒しても倒しても湧き出るドローン、時間にして3日、数にして数千機は撃墜したくらいだった


 エネルギー切れなのだろうかピリオドの視界が段々薄れて行くとそこに優しい声が聞こえてきた


「大丈夫よそのまま続けて」


 周りに人はいないが聞こえる声その時は逃げるのに必死だったため気が付かなかったのと限界に近かった事もあり声に何故か安心して意識を手放した


 気が付くとピリオドはビルの一角で傍らにはコンマが居た


 目覚めたピリオドは混乱するがコンマが起動してピリオドに隠れ家を探すように促しまずは拠点となる部屋を確保してからコンマと探し出したこのバーへたどり着いた


「それでさっき見せた読めない画面から唯一読めたのはピリオド。だから私の名前はピリオド」


「そうでござったかハイフンではかっこ悪いでござるしな。そこから先は拙者も知っているでござる。マスターが禄に身辺調査もしないまま仕事を任せたのであったな」


 バックヤードへ行っていたマスターが戻ってくると


「身辺調査した所で裏切る奴は裏切るしな」


「それでも調査無しよりはましでござろうに」


「それでお前の興味あるやつが引っかたんだからいいだろう」


「なんか微妙な気分…」


 ここに来てからの3年を聞かれるが仕事をしながら襲撃は数回あったもののそれなりに平穏に暮らしていたくらいだ


「一つ疑問があるでござる、バーの外部からの接触は拙者が管理しているのでござるよ、もちろんバーの場所も載せていないでござるそれなのに何故ここがわかったでござるか?」


「コンマがハッキングした」


「ハッキング?そのような形跡はなかったでござるが?」


 すると拙者の前に画面が現れる


《拙者への挑戦状、現在ハッキング中。痕跡を探しだせ》


「ほほう拙者に挑戦とはいい度胸でござるな」


 それから1時間ほど拙者はコンマと遊ぶ


「お手上げでござるまーったくわからんでござる」


 コンマは満足そうに光っていたそんなコンマを見てピリオドは溜め息をついた


「コンマそこまでやったんだからもう喋ってもいいよ」


「リョウカイ、私ハピリオドノ支援端末コンマデス」


 驚いたのは拙者だけじゃなくマスターもだった


「お前喋れたのか」


「人トノコミュニュケーション用ニ言語機能ハ搭載シテイマス」


「っていうかそいつ変態だがうちのセキュリティ担当なんだが大丈夫なのかこの店」


 マスターは目を細めて拙者の方を見た


「セキュリティニ問題ハナシ、ココヲ形跡ヲ残サズニ見ツケルニハ当機ト同スペックガ必要」


「割とありそうなんだが?」


 コンマは心外とばかりに発光する


「当機ハ現在ノ最新軍事AIヨリスペックハ上位、当機ト同等ノスペックハ記録上ニハ存在セズ」


「たしかに拙者のセキュリティは並みの軍事AI如きが突破できる程甘くはないでござる、それを容易く突破するコンマ殿はすばらしいでござるな」


 褒められたコンマは満足そうに発光したがそれを見てピリオドはいたたまれなくなった


「なんかウチのコンマがごめんなさい」


「コンマ殿にも何も記憶はないでござるか?」


「当機ハピリオドヲ支援スル為ニ製造サレタ、製造者及ビ製造場所ハ不明、ピリオドニ出会ウ前ノメモリーハ無シ」


「一度コンマ殿とピリオド殿を詳しく調べてみるしかないで御座るな、うちに来てもらう事になるでござるがピリオド殿はそれでもいいでござるか?」


「それで何か分かるなら」


「うーん調べてみないとなんとも言えないでござる、もしコンマ殿と同等の何かがセキュリティを管理していれば拙者にはお手上げでござるし」


「とりあえず調べて見ろ何もしないよりましだろう」


 マスターの言葉に納得したピリオドは拙者の車に乗り家に向かう事になった



 拙者の車で拙者の家に向かう


「今時タイヤの付いた車なんて珍しいわね」


「ビンテージ物でござるよ、それに乗り心地も悪くはないで御座ろう」


「そうねでもこの感覚はなんか変」


「接地感でござるな、今時の乗り物には少ないでござるがこれに慣れると接地感がないほうがふわふわして変な感じがするでござるよ」


「そういう物なんだ」


 そんな他愛もない話をしていると拙者の家に着く


「遠慮なく入るでござるよ」


 ピリオドは言われたままに入ると部屋の中は拙者の外観からは想像できないほど綺麗だった


「拙者潔癖でござるゆえ。元々は違ったでござるが機械系に埃は厳禁なので綺麗にしていくうちに潔癖になったでござる」


 拙者は頬を掻きながらピリオドが何か言う前に答えた


「考えを読むなんてまるで魔法使いね」


「魔法使いは間違ってませんなこのまま仙人クラスまで突っ走ろうと思ってます、というかまぁ自分の外観は自覚しておりますのゆえ、だいたい言われそうな事もわかるでござるよ」


 そこからは拙者に案内されて入った部屋にあるポッドの中へ入る


 ポッドに入っても意識は覚醒したままだ


「私は何をすればいいの?」


「そのままぼーっとしていただいていいでござるよ、何か異変があったら報告してくだされ」


 言われたままにピリオドはぼーっとしている鳩尾の辺りにコードの付いた湿布くらいの大きさの物を張られたし


 それからしばらく画面とにらめっこをしていた拙者が話しかけて来る


「そうえいば声が聞こえたと言っていたでござるな他にその声を聞いたことはあるでござるか?」


「ない、それ一回きり」


「聞き覚えもないでござるよな?」


「うん、でも安心していいとその時は思ったから声に身を任せたの、でも本当は回路がオーバーヒートして聞いた幻聴だったのかも?」


「回路が焼けた形跡もないでござるしそもそもアンドロイドが幻聴は完全な故障になるでござるよ?もちろん故障個所は見当たらないでござるよ」


 それからはとりとめのない話。主にマスターについての話をして時間は過ぎて行った


 1時間ほどして湿布のような物を剥がされる


「一応終わりましたぞ」


「何かわかった?」


「予想通り何も出てこないでござる、一応コンマ殿も調べてみるでござるよ」


 コンマは台に乗せられて同じように1時間ほど調べられるがそちらも何も見つからなかったようだった


「これから詳しく解析してみるでござるが期待はしてくれるなでござる」


「ありがとう」


 礼は言いピリオドは部屋を後にした


 それから二日後拙者からメッセージが届いた


《痕跡を発見したでござる時間のある時にバーで待ち合わせでいかがでござろう?》


 それはピリオドにとっては待ち望んだメッセージだった自分が何者かわかるかもしれない即座に返信をして待ち合わせのバーへ向かった


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