表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この変な日常はなんだ?  作者: 十六夜竜
8/10

束の間の休息

大変お待たせしました!

開かずの教室の一件から1週間ほどが経った。

〜学校〜

まさか、開かずの扉がただ単に使われていないだけだったとは、でもなんか安心したな。

ただ、そのあとの先輩の落ち込みっぷりは凄まじいものだったな。

今日、部室に行ったら、先輩を励ますことから始めよう。

そう深く心に誓っていると横から声がした。

「おはよう、星士くん」

「あっおはよう、咲さん」今思うと、下の名前で呼ぶのなんか恥ずかしな。

「あれから、性悪女の状態はどうなの?」

「落ち込んでるよ、だから部活も停止中だ」

「ずっと落ち込んでくれていたら平和なのにね」

前々から思ってたけど、性格悪いな、おい。

まぁ仕方ないか無理矢理(脅して)部活に入部させられてるから。

「まぁ、でも今日は部活やるみたいだ。」

「何かの始まりじゃなきゃいいけど」

「いやー早く怪奇現象が見つかるわけないだろ。」

いや見つからないでください。お願いします。

「でも、嫌な予感がするのよね。」

それは、激しく同意。

「まぁ、今日部室に行ってみたら分かると思うぞ」行きたく無いが、行かないと後々何に巻き込まれるか分からからな。

「いや、でも行かなければ何も起こらないと思うのよね、平和に暮らせそう。」

「俺も、最初はそう思っていたさ、しかし、あの人は途中でも巻き込んでくるから、何が起こるか最初から知っておいた方がいいんだよ」

心の安心度が違う。

「そうゆうものかしらね、私は会ってまも無いからあいつのこと何も知らないわ」

今は、幸せだろうな、俺の場合、いままで、何故か避けようとしても巻き込まれてきたからな。

これは、言わないでおこう、彼女にはこの真実に気付くまで、幸せなまま暮らしておいて貰おう。

後々、知ることになるだろうからね。

「これから、知ることになるから今は何も知らない方がいい。」

「そうね」と話していると始業のチャイムが鳴った。

放課後までは、長く退屈な授業が続いた。

〜放課後〜

はぁ、ついに来てしまったか放課後、嫌な予感がするから正直行きたくねぇ。

しかし、何か起こらないとも、限らないから途中から巻き込まれる前に行かなければ。

毎回この、新たなことが起こりそうな時の部室へ向かう時の足の重さは、かなり重たかった。

なんか、胃が痛くなってきたな、帰ろうかな。

「星士くん、部室へ行くわよ。」

「なんで、そんなに行く気なんだ?」

「嫌な予感がするからよ、早めに行って対処したいのよ。」

「そうゆうことね」

そう言って、俺は重い腰を上げ、部室へと向かった。

〜部室〜

とうとう部室の前までついてしまった。

さてと深呼吸しますか。

2、3回深呼吸して、ドアを開けた。

「あら〜いらっしゃい〜」

こっこの声は!

「由莉奈先輩っ⁉︎(2人の声)」

なぜだ、何故この人がここにいる?

「ふっふっふっ、二人とも驚いているようだな、

言わずとも分かる何故ここにいるかだが、そうなんと、部員にしましたー!」

「先輩、落ち込んでたはずじゃ?」

「そんなのカモフラージュに決まっとろうが、

驚かすためのな!」

こ、この人はまったく。

「じゃ、じゃあ何故、ここ数日部活を停止していたのよ!」

「それはだな、由莉奈を、勧誘するのに手間取ってな。」

そうか、そうゆうことか、それなら仕方ないな。

「ってなるかーい!」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて〜」

「いや、なんでもう馴染んでるですかっ!」

「お茶淹れるけどいる〜?」

ほんとに、この人マイペースだな。

「お茶なんて淹れてる場合ですか!」

「いや〜ねぇ、あんなにアプローチ受けたらねぇ〜入りたくもなるわよ〜」

由莉奈先輩を入部する気にさせるとか、一体どんな、アプローチをしたんだろうか、怖くて聞けたものじゃねぇ。

「一体どんなアプローチしたのよ?」

えっ聞いちゃうの、相変わらず怖いもの知らずだな。

「ふむ、まずは、この部室を昼寝室の代わりに使ってもいいということだな、後は、後輩を一度だけ好きにしていい権利だ。」

へー、そんな条件で入部してくれたのか。

んっ?何か二つ目にとんでもない条件が含まれていたような?」

「せっ、先輩、俺の耳がおかしかったのかな

ふっ二つ目の条件もう一度言ってくれます?」

「もう、何度も言わすんじゃ無い、後輩よ、由莉奈の願い事を聞いてやってくれ、この部活の存続のために、君の力が必要なのだ。」

「俺の意思はっ!」

こっ、この先輩は、後輩をなんだと思ってるだ。

「しょうがないだろう、色んなアプローチをしたのだが、どれも、ピンと来ないらしい、最終的に由莉奈が、この二つ目の条件を提示してきたのだ。」

なんてこったい、しかし何故、由莉奈先輩はそんな要求をしたのだろうか?

まだ、初めて会って間もないのに?

「由莉奈先輩、何故そんな条件を?」

「それはね〜一目見てピーンと来たからなのよねぇ〜」

何それ怖い。一体何が来たのだろうか?

「へっ、へーなっ何がピーンと来たんですか?」

「枕にちょうどいいと思ったのよ〜」

「枕ですか?」腕枕だろうか?膝枕だろうか?

「それはね〜」と言いながら由莉奈先輩が近づいてきて、急な抱きついてきた。

「えっ⁉︎ちょっ由莉奈先輩?」

何が起こっている?いい匂いと柔らかい何かが俺を包んでいる。

「何って、抱き枕よ〜」

まさかの抱き枕だった。

「なっ何してるのよ!離れなさいよ!」

「そっそうだ、離れたまえ由莉奈っ!」

二人が引き剥がそうとした。

「何これ、力強っ!全然剥がせないじゃない!」

「さすが、由莉奈一筋縄ではいかないか。」

すると、二人は見つめ合い何かを理解し、頷いた。

「離れないんじゃあ仕方ないわね。」

「うん、そうだな仕方ないな。」

二人は不気味な笑みを浮かべながらこちらに近づいてきた。

「ちょっ二人とも何をする気だ。先輩を離れて下さい!」

「zzz....」

ねっ寝てるっ!この状況でこの人寝てるよ!

「ちょっと二人共落ち着こうか、そんな怖い顔しないでさ。」

「私たちは落ち着いてる(わよ)ぞ」

満面の笑みでこちらをみていた。

あっ終わった。

その後、俺の視界は真っ黒になった。

〜数十分後〜

「はっ!」俺は飛び起きるように目が覚めた。

「やっと目が覚めた(のね)か」

「俺は一体、、どのくらい気を失ってたんですか?」

「数十分ぐらいだな」

えっ結構長い。

「由莉奈先輩は?」

「そこで寝ているぞ」

部室のすみに目をやるとマットの上でぐっすりと寝ておられた、くそっ、幸せタイムはいつの間にか終了していたのか。

「さて、後輩も目が覚めたことだし、今日の活動の本題に入ろうか」

相変わらず切り替えのテンポが早すぎてついていけねぇ。

「次の活動だが、謎を見つける所から始めるぞ、

次はこの街の謎を見つけ、解決するのだっ!

と言いたい所だが、新入部員も二人も入ったことだし、とりあえずは歓迎会だな!」

嘘だろ、先輩が謎よりも歓迎会を優先するだなんて、この後、何が起こらなければいいが。

「んっ、なんだその目は、私だってたまにはこうゆうことぐらいするさ」

「意外ね(ですね)」

「なぬっ!一体君たちは私をどんなふうにみているんだ!」

「残念な先輩」「残念な人」

「ひっひどいそんなふうに見ていたなんて、

いいもん、頑張ろうねなーちゃん」

「ちょっと、私の真似はやめなさいよ!」

「ぶっ!」

「何笑ってんのよ!」

「ごっごめんwだってここでそれをやるなんて思わなくて、先輩っ!元気出してください!歓迎会するんでしょ!」

「うっうむ、そうだな、よしそうとなれば準備が必要だな!後輩よ、日曜日買い出しに付き合え!」

「分かりました」

「ちょっと二人で行くなんて許さないわよ!」

「ほぅ、私と後輩の二人で買い出しがそんなに嫌か」

「べっ、別にそうゆうわけじゃ、」

「じゃあ問題ないな!それでは、日曜日の午前10時に駅前に集合だ!」

「了解です。」

咲さんが、何が難しい顔をしていたが大丈夫だろうか?

「よし、時間も時間だし今日の部活は、これにて終了とする!」

そう言って、先輩は帰って行った。

「由莉奈先輩、部活終わりましたよ!」

「ふぁー、おはようございます〜」

「おはようございますってもう、夕方ですよ」

「じゃあ、おやすみなさい〜」

「いやなんで寝るですか!もう帰る時間ですよ!」

そう言って、由莉奈先輩をなんとか起こし、

由莉奈先輩は、寝ぼけながらも、帰って行った。

「さてと、咲さん帰ろうか。咲さん?おーい」

「えっ!なっ何?」

「いやだから、帰るよ?」

「わっ分かったわ!すぐに準備するから外で待ってて」

「分かった」そう言って、俺は部室を後にした。

次回がいつ投稿になるか分かりませんが、読んでいただけるとありがたいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ