開かずの教室①
さて、先輩に強制的に弱みを作られて行かないという選択肢を失ったわけだが、どうしよう行きたくない。
「どうしたんだい、そんな嫌な顔して、」
…ねぇこの場合殴っていいよね?
まぁ、そんな勇気俺には無いだって先輩だって一応は女子な訳だし、一応、、、、ね?
「今君失礼ないこと考えてただろ?」
「いっいやそんなことないですよ?」
なんでこうゆう時だけ鋭いんだよ。
「今君なんでこうゆう時だけ鋭いんだよって思っただろ?」
エスパーかな?なにこれ怖い、
「まぁそんなどうでもいいことは置いといてですね早く行って早く終わらしましょう!」
「うむ、そうだな、何か丸め込まれた気がするがまぁいいだろう」
ふぅー、なんとか誤魔化せた。
「そうね、早く行きましょ、早く帰りたいし」
そうして、開かずの教室に向かって歩き出した。
「さて、ここが開かずの教室だっ!」
「あまり他の教室と変わらないですね?」
「そうね、本当に何年も使われてないのかしら?」
「使われていないのは確かだ!」
「根拠は?」
「昔からいる先生に聞いた」
「なるほど、根拠はある訳ですか」
「根拠もないのに、こんなことする訳ないだろう?」
「それもそうね」
まぁ、とりあえず本当みたいだな、
「どうやって開けるんですか?」
「ふっふっふっそれはだな、こうやってピッキングで開けるんだ」
というと先輩はポッケから普通は見たことない道具を出した。
「待て待て待て待て、犯罪じゃないですかそれ!」
「いくら何でもそれはやばいんじゃない!」
「一つ言おうバレなれば犯罪も犯罪ではなくなる!」
「いや名言っぽく言っても無駄ですからね?」
「うるさい、うるさい、うるさーい!」
「えぇーまさかの逆ギレしちゃったよこの人」
「人として、終わってるわね」
「何とでもいうが良い、君たちはもう共犯者なのだから!」
「この人汚ねぇ!」
「まぁそんな気がしてたわ」
それは分からんこともない、てか分かりたくない。
「さぁそんな戯言言ってる間に開いたぞ!」
いや早いな!
「先輩もしかして普段からやってます?」
「ちっ違うぞ、隠れて練習なんかしてないからな」
「いや別に聞いてないですけど?」
「はっはめられた!」
「いや自分で暴露したんじゃない!」
「まっ先輩が犯罪の練習してたということはおいといて、開いたなら早く終わらせましょう調査を」
「そうだな、早く終わらせよう、じゃっ、じゃあドアを開けるぞ!」
先輩がドアを開けた、
「あれっ?何もないではないか!」
「ほらっやっぱり!ただ使われてないだけじゃないですか!」
「あっあれー?おかしいな?こんはずでは、、」
「まって、端っこに何かあるわよ?」
「ほんとだ、なんですかね、あれ。」
「ちょ、ちょっと、君近くに行って調べてきてくれないか」
「ちょ、なんで俺なんすか、先輩が言ってくださいよ、仮にもあんたこの部の部長でしょ?」
「きっ君は、かよわい女の子に行かせる、ど畜生なのかい、」
なんかずるいなこの人、
「こんな時だけ女の子を使わないでくださいよ、
先輩が見つけてきた謎でしょ、責任持って見てきてくださいよ」
「うっうるさい、ほんとに何かあるなんて思わなかったんだ」
なんだこの手のひら返し。
「じゃ、じゃあ一緒に行こうではないか、」
「まぁ後ろについて行くぐらいだったらいいですけど、」
「とっ隣で手を握って付いてきてくれ、」
なんだろうこのハムスターみたいな感じは、
「まぁそれくらいなら、」
「私が握っててあげるわよ!」
「そうかい?じゃっじゃあ頼むよ」
あれなんで怒ってるんだろうか?
「じゃあとっとと調べてきて下さい、先輩」
「よっよーし、調べてきてやろう」
そうゆうと半歩ずつだが先輩は謎の物体に向かっていった。
先輩の背中はとても小さく見えた。
「せんぱーい、何かわかりましたか!」
先輩が泣きながら走ってくる。
「きっ君は自重というものを知らないのかね、
こんなところで大きな声を出すんじゃない」
「ちょっちょっと待ちなさいよ、急に走るんじゃないわよ」
「すっすまない、君が大きな声だけ呼ぶからだぞ!」
怒られた、理不尽だ、勝手に驚いたのは、先輩の方なのに。
「気を取り直して早く行ってきて下さい」
「きっ君は鬼なのか鬼なんだね!」
めんどくさいなこの人。
「一緒に行ってあげますから」
「本当かい?じゃっじゃあ頼むよ」
「じゃあ、行きますよ」
早く終わらせて帰ろう
「私も行くわ!」
「よしもう3人で行きましょう」
そうゆうと俺たちは、恐る恐る謎の物体に近づいて行った。