第2話 異常な免疫力
そして気がつくと、辺り一面真っ白の空間にいた
「ここは、どこだ」
「ここは、プレイヤー作成空間です! 申し遅れました、私はプレイヤー補助を行う人工知能AIのアイと申します。よろしくお願いします!」
さっきは気づかなかったが、目の前に10歳くらいの腰くらいまで伸ばした赤髪の女の子がいた。いや現れたのか、分からないがパパッと作って遊ぶか!
「よろしくアイ、 これが終わったらやっぱり始まりの町みたいなところに転送してくれるのか?」
「はい、そうですよ! 作成は10分くらいで終わりますので、それから冒険を楽しめますよ」
流石最新のAIだな、受け答えも至って不自然ではない。
「最初にプレイヤーネームを前に現れるキーボードで打ってください」
俺は事前に考えていた名前をキーボードで打ち込んだ。
「夜虎さんですね。いい名前です!」
これは小学生のとき、名前の夜刀元気とやたら元気というのをかけて、やとら元気と呼ばれ、最終的にやとらと定着して中学でもこのあだ名で高校に入学したときたまたま同じ高校だったヤツがこれで呼び定着したあだ名から考えた。かっこいいから俺は別に嫌ではないしな。
「では、次にステータスから説明しますね。まずプレイヤーは作製時に攻撃力、防御力、知力、俊敏、幸運、免疫力が全て最初は20前後で、ランダム生成されます。聞き馴染みないと思いますが、免疫力とはこの世界では一部モンスターが持っているウイルスという感染すると自分にデバフがかかる攻撃をくらい、感染した場合解除するのに関わっています。高ければ高いほど感染を解除しやすくなり、弱いウイルスの場合確実に解除できます」
まあながったらしい説明で詳しく分からなかったがやってけばわかるだろう。
「ではステータスと言ってみてください」
待望のVRMMOの記念すべき最初のステータスはどうだ!
「ステータス!」
========================
プレイヤー名
夜虎
職業
未設定
武器
未設定
ステータス
攻撃力5 防御力8 知力13
俊敏9 幸運9 免疫力153
スキル
【???】
========================
「おいっなんだよこの偏ったステータスは!」