第1話 現実逃避
初めての小説です。拙い文章ですが、読んでみてください。
「やっと、できるぜ!」
そう言いながら昨日届いていた段ボールを開けた。そこには、パッケージに剣、槍、弓、盾、杖が円形状に描かれ真ん中に『リミットレスオンライン』と書かれたVRMMOのソフトが入っていた。
ここ最近VRMMOが世間を賑わしていて、この『リミットレスオンライン』は今日からサービス開始の新作ソフトだ。数あるソフトから俺がこれを選んだのは、スキルやクエストなど一部のシステムを最新のAIが管理していて、ほぼ無限の種類があるということだ。
そして俺は小さい頃から頭は平凡、運動神経ゼロ、顔がパッとしないし何かできるわけでもないそこでゲームで才能を一花咲かせてやろうと最新鋭の技術でシステムもグラフィックもすごく良いといわれている『リミットレスオンライン』をやろうということだ。
そして説明書を見ながらセッティングをしていると、パチっと急にテレビがつき異世界転生系で俺が見逃していたアニメの再放送が始まった。
「えっあれ再放送火曜だったよな、なんで今日火曜なのに俺学校休みなんだ……」
少し考えたあと俺は思い出した、朝起きて寝ぼけていたから忘れていたが、インフルエンザが大流行して俺のクラスがほぼ壊滅して学級閉鎖になったんだった。
俺は勉強、運動はできず、顔も良くないが免疫力が普通の人より強いのか、インフルエンザにもなったことないし、小中学校では皆勤賞取ったくらいだ。そして今もピンピンしている。せめてなら免疫力を普通にしてイケメンになりたかったなあ。
そしてアニメを見ながら準備は整った。俺はVRゴーグルをつけて、ゲーム起動に必要という言葉を言った。
「フォールイン!」
そして俺の視界は一度闇に包まれた。