第34話
こんにちは
まだ続けるつもりなの?
書きこみもうやめたら?
トピ自体削除できないなら、
そのままほっときゃいいじゃん。
あんたの書く文章大嫌い。
見たくないからもう書かないでよ。
これ以上続けるのならサイトまで抗議しに行くよ。
そういえば写真公開してるよね。
バッカじゃないの?
あんたの顔なんか見たいなんていう奴いないよ。
しかも今のならまだしもガキの頃のじゃん。
何の意味があるんだか。
自己満足もいいとこだよ。
昔どんなに美人だったか知らないけど、
今もそうだって限らないじゃん。
虫唾が走るよ、そういう性格。
世の中のためだからさ、あんた死んだら?
悲しむ奴なんていないんだろ?
案外あんたの旦那、心で喜ぶかもよ。
きっと好きな女とかできててさ、
その女とよろしくやったりして。
いい気味。
****************
カヲルからメールが来ない。
何度も何度も送信してるのに来ない。
なのに、なんでこんな女からメールが来るの。
なんでこんなに平気で人のこと侮辱できるの?
なんでこんなこと私が言われなくちゃならないの?
私そんなにヘンなことしてる?
私もうサイトも続けて行く気力がでない。
カヲルはなぜレスしてくれないの?
どうしたんだろう。
何かあったんだろうか。
写真。
そういえばサイトで写真公開したなあ。
昔書いた私小説風のエッセイのバックに、子供の頃家族と遊園地に行ったときに写した写真を。
ちょっとだけ加工してそんなにハッキリとわかる感じじゃないけれど。
でもまぎれもなく私の写真。
あの頃の私。
私なぜか記憶が曖昧。
何を考え。
何が好きで。
何を想って。
私は少女時代を過ごしたんだろう。
好きな男の子。
好きな学科。
仲良くしていた友達。
思い出せない。
写真の私は確かに私。
こちらを向いて楽しそうに微笑んでる。
父と弟もこちらを見ている。
きっと母が写したんだろう。
あの遊園地。
ずいぶん前に閉園になっちゃったけど、動物園もあって、ライオンを見たことも覚えてる。それは覚えてる。弟と一緒に遊具に乗ったのも覚えてる。
けれど。
普段の家庭生活。
普段の学校生活。
思い出せそうで思い出せない。
写真の私。
とても気の強そうな感じ。
妙に大人びて、子供らしくない表情。
こんなだったっけ、私って。
今の私。
鏡で見てみても、確かにこの写真の私なんだけど(多少年はとったけれど、まだ若いわ)なんだかおどおどした小動物みたいな目をしている。
ああ、カヲルがメールくれない。
私、もうダメ。
彼がいないと生きていけない。
私もうこれ以上ガマンできない。
今度夫が帰ってきたら───私は───




