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メラバ  作者: 谷兼天慈
29/51

第29話

甘い言葉



僕の言葉はシュガーカット。

太ったら困るんだろう?


ところで最近少しは元気になったみたいだ。


**********************


やん。



そんなことゆっちゃヤ。(笑)

どうせ私はおデブちゃん。


>僕の言葉はシュガーカット。


だけど、確かに…。

ドロドロの甘さじゃなく、甘さがどっか薄いとこありますもんね。

そこがまたいいのかも~♪

男はこうでなくっちゃね。(なにが?)


****************


 別れを経験した。

 逢ったこともない。

 声を聞いたこともない。

 そんな相手なのに。


 少し前から、ちょっとした意見の相違があって、頻繁にメールを交換して互いの意見を言い合っていたのだけれど、結局どっちも自分の意見が正しいと言い張り、私は嫌味の言いまくり、相手は嫌気が差したのかサジ投げちゃったということがあって。

 私はもちろん自分が間違ってないとは思ったんだけど、それをカヲルに言ったら、あっさり「君が悪いよ、謝んなさい」と言われたのね。

 で、その理由をくどくどと聞かされたんだけど、他の友達にも何人か「向こうも向こうだけど、あなたも悪いよ」と言われたこともあって、私もなんだか自分が全面的に悪い気持ちになってきて、平謝りのメールを送ったんだけど。


 もちろん、相手は多少怒ってはいたけれど、「忘れるから、あなたも忘れて」と言ってくれたんだけど。

 実は、悲しくなったのね。

 なんでかというと、「忘れる」という言葉が出たから。

 私はどんなことでも忘れたくないの。

 というか、忘れちゃいけないと思うんだけど。

 だって、忘れてしまったら、また同じことを繰り返してしまうわけだし。

 それに、忘れるからって言っても、本当に忘れられるわきゃないじゃん。

 起こってしまったことは取り消せないし、忘れることも絶対できない。

 だったら、そんな「忘れよう」なんて言わないで。


 ああ…だから、顔を合わせない付き合いは難しいのか。

 何でも言い合える分だけ、こじれたときになかなか修復が難しいってこと。

 みんながみんな、カヲルのように泰然自若としていられるわけじゃない。


 そして、私が気まずくなってしまったせいで、音沙汰なしにしてたら、相手のサイトから私の名前が消えた。

 しかたないとは思ったけれど、とっても悲しくて。

 悲しくて、辛くて。

 私はカヲルに慰めてもらった。

 おかげでだいぶ元気になった。


 私は幸せだ。

 こうやって慰めてくれる人がいるから。

 これからも、カヲルは放したくない。

 そう強く思った。

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