第23話
無題
書かれているもので相手の言いたい気持ちがわかるのは辛い。
そんなとき鈍感な奴だったら良かったのにと思うだろう。
僕と貴女はよく似ているよ。
僕等は互いに傷を舐め合って生きていけばいい。
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友人。
『私との約束を予定表に書きこんでくれる友人も大切だが、
それ以上にありがたいのは、
私のために予定表を無視して付き合ってくれる友人である』
(ロバート・ブロールト「ナショナル・エンクワイアラー」)
カヲルさん、ありがと。o(^-^)o
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友達がね。
掲示板でね。
うんざりしたって、もうつきあいきれないって…。
それは別に私に対して言ったわけじゃないんだけど、私はひしひしと感じたの。これは私へのメッセージだって。
カヲルは、よくそこを覗いてたから、だからすぐピンときたみたいだね。
だって、それから結局その人は私に接触してくることなかったし。
今まであんなに私を好きだと言ってくれたのに、たったこれだけのことで心って離れちゃうものなんだって、大泣きしたよ。
みんな、みんな、離れて行く。
私のどこがいけないんだろう。
どうしたら、ずっと私を好きでいてくれるんだろう。
そう言ったら、カヲルは「人の心が変らないことこそ怖いことだ」って。
確かに、好きだって気持ちが変って嫌いになって、もしかしたら憎しみに変っちゃうこともあるだろうけど。
けれど、その逆だってあるかもしれないんだよね。
あんなに嫌いだった人を好きになることだってあるって。
すべてのことが思い通りになるわけじゃない。
離れて行く人もいれば、寄り添ってくれる人もいる。
最初ほど「好きだ」と繰り返し言う人ほど、離れて行くのは目に見えている───ような気がするな。
たとえ、べったりしてなくても、細い糸で繋がっているように絆が切れなければ、それはそれで幸せなことなんだろうけど。
でも、やっぱり私は始終傍にいてほしい。
身体だけじゃなく、心も傍に。
カヲルは心がすごく近くに在るって感じられる。
そう思うと───
あとは身体が傍に在ることを欲する。
それが女というもの。
それを愚かというかどうかは、私には決められない。




