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メラバ  作者: 谷兼天慈
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第2話

「ピリオド 」


>星の数ほどあるのに


そんなの嘘だ。

ピリオドなんていつもたったひとつ。

The End…。


わたしが慰めてあげようか?

それともポーズ取る人間は嫌いかな?


****************


 それから、すぐにカキコがあった。


 カヲルという名前の人。

 私を慰めてくれるって。

 でも、そんなに世の中うまくいくなんて思ってるほど、私はウブな小娘じゃない。

 彼かもしれない───

 私が絶縁状をつきつけた、大好きな彼かもしれない。

 そうでないって誰が言える?

 でもいいの。

 私は優しく騙されたい。

 騙すなら、最後の最後まで騙しとおしてほしい。

 ホントのことなんか言わないで。

「本当はお前なんか好きじゃないよ」

「ただからかっただけだよ」

「信じてたの?」

 そんな言葉をいつか吐くくらいなら、最初から私に近づかないで。

 私は、私を愛してくれる人がほしいの。

 それが嘘でもかまわない。

 ただ、嘘だとハッキリ言わなければ。

 嘘つくのに疲れたなら、黙ったまま私から去っていってほしいのよ。


 そして、彼は──カヲルは、その夜私に一通のメールを送ってきた。

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