第19話
もうやめたまえ
また泣いてるでしょ。
もういいかげんやめたらどうだい。
あちらを立てればこちらが立たず。
八方美人もいいけど自分が傷つくだけだよ。
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はああ…。
ストーカーさんにはかないませんな。
ちゃんとチェックしてるし。
私って、すぐ調子にのっちゃうから、掲示板のカキコとかで相手に迷惑かけることってしょっちゅうなんだよね。
そのサイトの管理人さんが心の広い方だとしても、訪れるお客さんたちにはいろいろな人がいて、私のカキコを不快に思う人もいるわけで。
ぶっちゃけた話、私は横レス推奨派。
最初は、他の人が書いた記事で、自分も興味あるとすぐ横レスしてたんだけど、ほとんどの人が嬉しいと思ってくれる人ばかりで、そのおかげで友達もたくさんできた。
だけど、誰でもお話しましょうという大手の掲示板と違い、個人のサイトの掲示板では、一応管理人さんとお客さんが一対一で話すというのがネットマナーであるらしい。
最初はね、すごくそれに反発してたんだけど……だったら掲示板なんか設置せずにメールだけ公開しろよって。
だけど、そうじゃないってわかった。
それぞれのサイトでは管理人さんが王様で、その王様が決まりごとを提示するんだよね。
どんな人とでもコミュニケーション取りたい王様。
自分の気に入った人とだけつるんでいたいという王様。
そのどちらがいいか悪いかなんてそんなの他人には決められない。
サイト自体の形態も、他人が決めることではない。
こんなふうにやりたいから、皆こうした。
音楽流したいからとか。
イラスト置きたいからとか。
どハデにしたいからとか。
怖いっぽいのにしたいとか。
そりゃ、いくらサイトの管理人だからって、開くのに30分もかかるような作りっていうのはあんまりだ。
多少なりとも自分勝手にしていいといっても、最低限のマナーは必要だと思うよね。それは私も認めるよ。
って……何だか本来のヘコんでいた理由からどんどん離れていくなあ。
もとい、軌道修正だ。
カヲルが言ってたことは、あるサイトでの私の書き込みについて。
私が掲示板にカキコしたことが、ちょっとマズイことだったんで、ご注意メールが管理人さんから届けられたんだ。
自分は別にかまわないんだけど、他の人が見ると不快に思うからということだったんだけど。
ヘコんだね、とっても。
私はその管理人さんが大好きで、そして、そこに集まる人たちも大好きで、楽しくワイワイお話したいと思っていたのだけど、私のカキコのせいでイヤーな空気が流れたのかと思うと───いえね、そうハッキリと言われたわけじゃないんだけど……そう思うじゃん。
というか、私って、やっぱりおツムのネジがどっかゆるいみたい。
どんなことをカキコしちゃいけないか、よくわからないところがあるんだよね。
サイトごとには「注意書き」というものがあって、一応私だって目を通しているんだけど───いつも失敗する。
だってさ、今回カキコしちゃったことが、そこに書いちゃダメっていうものかどうかわかんなかったんだもん。
あああ…想像力がないのかなー、私って。
これは由々しきことですよ、あなた。
そんなやつが創作なんてできるはずがない。
そんなようなことをメールして、またしてもグチをカヲルに聞いてもらった。
少しネットするのが怖くなった瞬間だった。
自分という人間が信じられなくて。




