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メラバ  作者: 谷兼天慈
18/51

第18話

おめでとう


わたしのことを日記に書いたね。

まあいいけど。

また今年もよろしく。


****************


 新年が過ぎてちょっと経った頃に、カヲルが、メールくれるより先に掲示板にカキコしてくれた。

 そう、日記に書いたんだ。

 カヲルの名前を出したわけじゃないけれど。

 私のHPの掲示板にはまだ一度も書いてくれたことがない彼のことを。

 掲示板とかのルールについての私の考え、思いをカキコしたついでに書いたことだったんだけど。


『だけどね、管理人以外に声かけてもらいたくないのなら、掲示板で話さず、直接メールを送ってメールだけの交流をされればいいじゃないかと思うんですけど。私のところにも、私以外の人とは話したくないからメールだけで交流しているという男の方もいますし。ある女の方も小説の感想はメールでしかしない人もいます。』


 て、こんなふうなことを。

 私とだけと話したいんだと、いつだったかのメールで言われたことがある。

 特に私の掲示板だと、私自体が横レスを推奨しているところがあるから、「君の掲示板では書けないな」って言われたことがあるもん。

 でも、私は知ってるんだよ。

 カヲルってば、どこだかの掲示板にカキコしに行ってたってことをね。

 そこではけっこうお喋りだったじゃん。

 しかも、私の話してあげた取っておきのネタを披露してたし。

 ま、いっけどね。

 カヲルも「まあいいけど。」って言ってたわけだし。

 アイコだね。

 それに、コテハン使わずに他のとこではもっとハデにやってるかもしれないし。

 そういうことはあまり追求しないほうがいいかな?

 私は「カヲル」というキャラが好きなんだし。

 確かに他のキャラが自分の中に何種類かいるもんだと思うし。

 それを際立たせて虚構の世界で、まるで物語を紡ぐように生きるっていうのもステキかもなーって思う。

 創作とかに携わっていると、そういうことをヒシヒシと感じるな。

 でも、私の場合は、現実と虚構との均衡が危ういから、ほんというとのめりこむのはヤバイんじゃないかとも思う。


 誰か現実に引き戻してほしい。

 以前私に忠告してくれた人がいたけど、現実世界にも確かなものを持つべきだよね。

 だけど、私の傍には誰もいない。

 私と創作の話をしてくれる人もいない。

 私と同じ若い主婦は、みんな子供がいて、子供中心で。

 年寄りは、創作なんかヤクザもんのすることだって言うばかりで。

 一番理解して欲しい家族も似たような考えで。

 夫は何を考え生きているのかわからない。


 誰が私を理解してくれるだろう。

 私のこの気持ちを?

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