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メラバ  作者: 谷兼天慈
15/51

第15話

やあ。

久しぶり。

あなたがよく行っていたサイト閉鎖しちゃいましたね。


最近まじめに暮らしています。

たまにねっとに返って来たりして。


お互い運動はしなくちゃね。

またいつかのぞきにきますよ。


***************


こんばんわ、カヲルさん。


そうなんです、閉鎖しちゃったみたいなんですよ。

あれから、ずーっと毎日覗きに行ってたんだけど

結局カキコできなくて

キリ番踏んでも申告できなくて

いつもなら、踏んだら初めてでも

ズーズーしく申告してた私なんだけど

どうしてもカキコできなかったの。


以前はキリ番プレなんてしてなかったのに

いつのまにやらイラストをプレにしてたりして。

それがね

すごーくステキなイラストで。

すごくすごく欲しくて……

ペチってもわかんないんだろうけれど(爆)

さすがにできなかった。

だってね、ステキなイラストって

自分だけ眺めてるの淋しい人なのさ、私って。

だから、もらったものは

必ずHPにUPしなくちゃ気がすまないの。

UPできないイラストなんて、悲しすぎるもん。


素材とかなら、できないわけじゃなくて

ただページが足りないだけで、いずれはUPできるけど

UPしちゃダメっていうイラストなんか

いらないよー。(><)ひーん。。。


そんな淋しいしもらーでした。


【しもらー】


****************


 掲示板にカヲルがカキコしてくれて、それでメールをしたんだけど。

 この後、ちょっといろいろあってメールとか掲示板でカヲルに叱られたんだよね。

 気まずくなっちゃった彼のこととか、メールでケンカした人とのこととか、相談というか、グチを聞いてもらったんだけど。

 でも、そのほとんどが「君がほんのちょっと悪い」というようなことばかりで。

 正直悲しくなっちゃった。

 だけど、いちいちカヲルの言うことは最もだなーと思った私。

 相手に対しての一言を、投げる前にもうちょっと考えろと、そこまでして本音を喋るのは賢いやり方じゃないと。

 誰も彼も心が広いわけじゃない。

 それを見極めることも友達として考えてあげなくちゃならないんじゃないかと、そう言われた。


 でもね。

 思ってることのすべてをさらけ出さなくちゃ、相手に伝わらないじゃない。

 本音を隠して相手に合わせて、自分をごまかして。

 そんなの本当の付き合いじゃないじゃない。

 それ言うと、カヲルだって私に合わせてくれてるだけなんじゃない?

 いや……それは違うか。

 だって、ちゃんと「それは違う」って言ってくれるもんね。

 そうすると、私が問題なのか。

 私、ちゃんと本音を相手にぶつけたことなかったかもしれない。

 ケンカしたり、イヤな気持ちにさせられたりしたら、その報復とばかりに「正直言うとね、私はこー思ってんの」と、そこに至ってやっと本音が出てくる。

 で、今までの私と全然別な人みたいになっちゃって、それで相手は混乱してしまうのかもしれない。


「あなたがそんな人だとは思わなかった」


 そして、つきつけられた言葉たち。

 私は一人なのに、「あんな人」も「そんな人」も「こんな人」もなく、私は「私という人」なのに。


 だけど、私はまだ本音が喋れない。

 不特定多数に対しては喋れるけど、一人に対しては───

 私はどうしたらいいのだろう。


 そうしたら、タイミング悪くしばらくカヲルからのメールがパタリとやんだ。

 それが年末近くのこと。

 そりゃ、もしかしたらカヲルだって結婚してないとも言いきれないし、そうなると年末年始なんて忙しいだろうし。

 だけど、ちょっと気マズい感じになってたから──とはいえ、私のほうがだけど──私としてはとっても気が気じゃない。

 またしても嫌われてしまったかーと憂鬱な年末を送ってしまったのだった。

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