第14話
こんばんは。
前に掲示板に書いていた
「涙がとまらない」という詩に
「心に染みる詩です」という感想を寄せてた人がいたね。
それもよかったが
わたしはこの詩のほうが好きだな。
「問答」
「夜ってステキだね」 「ホントにね」
「夜って心が落ち着くね」「ホントにね」
「夜って静かだね」 「ナゼだろうね」
「夜ってやさしいね」 「不思議だね」
「夜ってあったかいね」 「どうしてだろうね」
「人間って変だね」 「そうだね」
「ちょっとのことで喜んだり悲しんだりね」「そうだね」
「人間っておかしいね」 「ホントだね」
「まるでピエロみたいでさ」 「みじめだね」
「朝って素晴らしいね」 「夢が持てるからね」
「朝って晴れ晴れしいね」「希望が湧いてくるからね」
「人生っていいね」 「ホントにね」
「生きるっていいね」「ホントにね」
「本当にいいね」 「ホントにね」
ふたりの関係がいい。
べったりしてなくて
それでいて互いのことをよく知ってる
そんな感じがする
こういうふたりになりたいね。
【須永カヲル】
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この詩は私が中学の時に創作した詩だった。
私はとにかく心から信じ合える友達っていうのがいなくて、友達になりたいと思った人にはいつも嫌われていた。
詩とか書くのが好きで、よく大げさな言いまわし、華美な文章で書かれた、詩とも手紙ともつかないものを書いては好きになった人たちに渡したりしたんだけど、どの人も気味悪がったり、困ったような態度を見せたりして、私を避けるようになった。
それがとても悲しくて、そして、どうして私を避けるのかが理解できなくて、私ってどこか変なんだろうかと心を痛めていた。
だからか、小説でも女には女の友達が、男には男の友達がいるという設定を好んで書いている。
で、この「問答」という詩でも、一見して女同士にでも取れるような書き方をした。
こんなふうに黙ってても分かり合える友達がほしかった。
同性でも異性でもいいから、そんな存在がほしかった。
カヲルは、そんな私の過去を知っているかのように、この詩が好きだと言ってくれた。
こんなささいなことからでも、相手の気質がわかる。
こんなちょっとしたことからでも、相手が私を理解してくれてるってことがわかる。
どんどん惹かれていく。
どんどん心が惹きつけられていく。
私の心はもう止まらない。




