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メラバ  作者: 谷兼天慈
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第13話

こんばんは。


まったく、君という人は

よくよくわたしを笑わせてくれるね。


以前、君が

「こんぺいとう」と「かりんとう」のことを書いてたとき

君の好きだった彼が書き込みにきたことがあったが

わたしもあれには笑ったよ。


わたしが女みたいだって?

馬鹿言っちゃ困るよ。

多少女性的なところがあるかもしれないが

わたしは男だ。


君は憎らしいほどに女だね。

君は気づいてないかもしれないが

けっこう男心をそそる女性だと思うよ。



【須永カヲル】


****************


 バカなことをメールして笑われてしまった。

 といってもね、私はそんなこと頭から信じるほどお人よしじゃあないんだよ。

 カヲルに直接会ったわけじゃない。

 声を聞いたわけでもない。

 彼を知っているという人が出てきたわけでもない。

 ネットの世界では、会わない限り、その人が語ることだけが唯一の情報源なんだから、「本当だよ」と言われたって、確たる証拠があるわけでもないし、「絶対に本当なんだ」と信じこむのは危険だ。

 そういう考えっていうのも淋しいものだけどね。

 まあ、本当のことばかりを正直にベラベラ喋るのもあまり賢いことではないけれど、でも、だからといって嘘八百ズラズラと並べるのもどうかと思うけど。

 ただね。

 あー、そうだったんだーってくらいの心の広さは持っていたいよね。

 確かに、友達だよーっていう顔して近づいて、でも、それと同時にコテハンではなく別のキャラで攻撃してくるというけしからん輩もいるだろうしね。


 だけど、そういう人ばかりじゃない。

 淋しい人に夢を与えてくれる人だっている。カヲルみたいに。

 まあ、そのカヲルも、実は別のとこで私の悪口言ってるかもしれないけれど、でも、とりあえず私の耳には入ってこないから、だからよしとする。

 疑いだしたら、なんもかんも疑ってかかっちゃうようになるからなあ。


 信じる信じないはその人の自由。

 だけど、その信じたことが違っていたとしても、激怒しちゃいかんよねぇ。

 私は、カヲルの優しさがよくわかるよ。

 ベッタリとかまってくれるのも、それはそれで好きだし、そういう人だって私のことを考えてくれてるってわかるけど。

 だけど、カヲルのように、普段は何も言わないけど、時々ボソリと慰めの言葉を一言投げてくれる。

 まあ、これも、ストーカーっぽく、私がカキコして回る掲示板を覗いてるからできることなのかもしれないけどね。

 そういうストーカーなら、けっこういいかも。

 といっても、相手に恐怖を与えないのは、そもそもストーカーとは言わないのかもね。


 だんだん惹かれていく。

 カヲルというキャラが、彼の素の顔かどうかは私にはわからないけれど、キャラに惚れる私にとって、恋するのにそれほど時間は必要としなかった。

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