第11話
こんばんは。
かたや1700カウントゲットで
かたや10000ゲットならず
君も本当についてない人だね。
だが
わたしにはわからない
そんなにサイン入り本とは
いいものなのかね。
わたしは
思い入れのある作家がいないから
その気持ちがわからないよ。
ともあれ残念だった。
この次は頑張りたまえ。
応援だけはしているよ。
【須永カヲル】
****************
私のほうこそわからない。
カヲルさんって、けっこう本とか読んでるみたいだけど、それでも「この人好きだなあ」っていう作家を聞いたことない。
江戸川乱歩とか、ラヴクラフトとか、そういう人の本読んでるみたいなことも言ってたけど。
なんかそういう幻想系のが好きみたい?
だけど、冷めてるんだよね。
うーん、それが普通なのかなあ。
私があまりに思い入れし過ぎるのかしらん。
ミーハー路線まっしぐらだもんね。
どうすれば、彼のように冷静にしていられるんだろう。
この人って、どんなものに情熱を注ぐんだろう。
というか、何だかね、彼が情熱を注いだ場合、注がれた物、もしくは相手って、案外大ヤケドしたりして?
うー、なんかゾクゾクしてきた。
カヲルが女性を愛したら───と、想像したら。
妄想に浸りそう。
もし、自分がその対象になったとしたら───微かなエクスタシーを感じる。
そんな危険な香りがする夜中のメール受信だった。




